「胸熱!の泣けるバディムービー」バンブルビー とえさんの映画レビュー(感想・評価)
胸熱!の泣けるバディムービー
トランスフォーマーシリーズ バンブルビースピンオフ作品
まさかのトランスフォーマーで号泣!
私的にシリーズ最高傑作だった!
これは、トランスフォーマー前日譚なので、シリーズを知らない人も楽しめるし、シリーズファンも今まで描かれたことのないことや、バンブルビーの秘密を知ることができて楽しめる作品になっている
私はこれまで、このトランスフォーマーシリーズを割と引き気味に観ていたけれど、今回は、ガッツリ前のめりで観てしまった!
ここで描かれているのは、
宇宙のはぐれ者バンブルビーと、こじらせ女子地球代表のチャーリー(ヘイリー・スタインフェルド)が出会い、友情を育むバディムービー
時代は80年代
アメリカでは冷戦が続き、ソ連との宇宙開発競争が熾烈だった頃
お父さんを亡くした悲しみから抜け出せないチャーリーは、よそ者のバンブルビーと出会い、次第に癒されるようになっていく
それはきっと、バンブルビーも仲間たちとはぐれ、寂しい思いをしていたから、互いの波長が合ったのだろう
しかし、米軍は得体の知れないバンブルビーを敵とみなし、チャーリーは、そんな米軍からビーを守ろうとする
そこで、映画ファンとして胸熱なのは、
その二人の友情や、宇宙人の描き方を観ていると、当時、大ヒットしたスピルバーグの初期の作品
「E.T.」や「未知との遭遇」を思い起こさせるところだ
(ちなみに、この映画の製作総指揮はスピルバーグ)
「よそ者」に対して、まだまだ不寛容だった時代、あの頃も、宇宙人を守ろうとしたのは、子供たちだった
その「得体の知れない者は敵とみなせ」という考え方は、冷戦が終わった今も続いている
だからこそ、あの頃から私たちは成長したのだろうか
という問いかけも含め、そんな時代設定にしたのでは…と思った
さらに、80年代の音楽
(ザ・スミス、フィル・コリンズ、a-ha、リック・アストリーなどなど)がバンバン流れてきて、
目からも、耳からも、あの時代にあっという間にタイムスリップできる作りになっている
音楽はサントラが欲しくなる素晴らしさで、ヘイリーの新曲も聴けてしまう!!
でまた、バンブルビーが本当に心優しいバディになっていく姿は、わかっちゃいるけど泣けてしまう
正直、このテイストで、トランスフォーマーシリーズを全部リブートしても良いんじゃないかなと思った
それぐらい、充実して、満足した作品だった
お互いにひとりぼっちだったチャーリーとビーは、共に助け合って冒険することで、大人へと成長していく
後半は、感動の青春バディムービー
何も考えずに楽しめるアクションエンターテインメント作品だ