「考えさせられる」ダウンサイズ ミーノさんの映画レビュー(感想・評価)
考えさせられる
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人口増加、環境破壊が進み、このままだと人類滅亡はおろか、地球滅亡が避けられない。その解決策としてノルウェーの研究所が生物の細胞を14分の1にする技術を発明した。そこは経済的な心配が全くない楽園。老後の社会保障が見えない今の日本にも魅力的に響く。
善良な主人公の平凡な生活はどこか行き詰っていて、妻とダウンサイジングを決めたのに、妻が直前に急に恐くなって小さくなるのを止め離婚、ひとりぼっちで豪邸が逆に空疎。しかし上の階のパーティ好きなヨーロッパ人との付き合いから、ダウンサイジングを悪用されたベトナム人女性と出会う。一見、楽園のようなコロニーにも壁の向こうにスラム街があり、明らかな格差があったのだった。
しかし愚かな人間は環境破壊を進め、人類が生き延びるためには更なる解決策が必要となり、技術の進歩は既に新しい世界の創出に成功していた。
あり得ない設定でありながら、あり得そうにも思える。テイストはコミカルな風刺劇だけど、メッセージの量は多い。
ゴールデングローブ賞等でノミネートされていたベトナム人役の女優さんに注目だった一方、マット・デイモンってあんなに肉付き良かったっけ?役作り?
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