もうろうをいきるのレビュー・感想・評価
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もうろう者たちの宇宙
監督の視線、人間への愛が素晴らしい。人間はいきるためにいくつものことばの宇宙を生み出す。光や音が先にあるのではなく、ことばがそれらを在らしめる。もうろう者はコミュニケーションを通じて自らが輝き、メロディとなる。その星々が結ばれて宇宙になる。全ての星は独立しながら、その独立そのものを共有する。健常者と何も変わらない、あらゆる傷の周りで快活に生きようとするもうろう者たちの宇宙。人間という悲劇を背負った種の、本質をあたたかく描き出している。
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