「複雑な愛情が交錯する」祈りの幕が下りる時 映画野郎officialさんの映画レビュー(感想・評価)
複雑な愛情が交錯する
ストーリーとしては、さすが東野圭吾らしい複雑な人間関係と愛情の絡み合いが描かれた大作。「新参者」シリーズのいくつかの伏線も紐解かれ、これまで観てきた人にとっても大事な作品となっている。震災や原発など実社会の問題も反映されている。
特に事件の謎解き回想シーンの展開に驚嘆し心揺さぶられた。小日向文世の人情あふれる演技に涙する。
それだけに、その部分に重点を置くあまり、前段がテロップを入れたり説明くさく急ぎ足になり、刑事たちの演技も変なノリだったり少しチープでもったいなかった。
関係ないけど、シリーズの重要な回として松嶋菜々子のキャスティングが、古畑任三郎の最終話「ラストダンス」を思わせた。
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