「そういうことだったのか!」祈りの幕が下りる時 yupppiiiさんの映画レビュー(感想・評価)
そういうことだったのか!
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「加賀恭一郎」シリーズの最終話。
すっきりと終わっているけれど、加賀さんが好きすぎて続きがみたくなる。
途中で登場人物が交差して、え??どういうこと??となったけれど、終盤ですっきりと種明かしをしてくれるのが良いところ。
蒸発したお母さんが作った借金で苦しんできた父娘。
父娘の絆は深く、お父さんを助けようと足を踏み入れたところで恐ろしい目にあいそうになり、思わずその男を殺してしまうところから始まり。
娘を守るために、その現場の証拠隠蔽。自分は自殺したことにして、他人の名を使って生き続ける。
ただ、ただ、娘の幸せを願い守るためだけに。
娘と親子の関係に感づいた人は殺して秘密を守り続けてきた。
でも、もう逃げきれず疲れ果てた父は自殺を図る。
ホームレスハウスで焼け死のうと企てるが、「焼け死ぬという死に方だけは絶対に嫌だ」とぼやいていた父を見るに見かねて娘が父を絞殺する。
その後焼死体となって見つかることで、事件は迷宮入りかと思いきや…
加賀さんの手により、全部が繋がり、しかも自分の母親までも関係していた。
娘(松嶋菜々子)は加賀さんに幕を下ろして欲しかったのだ。逃げ切ろうなんて思ってなかったんだろうな。
父娘の愛が故の連続殺人事件。
酷いことだけれど、なんだか観ているこちらも最後にホッとさせられてしまう…そんな作品。
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