「ウソが写すのは、人の心そのものだから」祈りの幕が下りる時 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
ウソが写すのは、人の心そのものだから
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映画「祈りの幕が下りる時」(福澤克雄監督)から。
阿部寛主演、東野圭吾原作による「新参者」シリーズの完結編。
映画「麒麟の翼 劇場版・新参者」(土井裕泰監督)との関連も
気になりながらの鑑賞となった。
冒頭、映像ではなく、文字で場面説明がある。
「仙台に田島百合子が、たどり着いたのは1983年の冬だった」
「母親の恋人、綿部俊一の消息をつかめぬまま16年の月日が流れた」
「現在」「東京都葛飾」・・・
もちろん作品の中で、年代を遡っていくとは思ったけれど、
やはり、最初に文字を読まされた感じは、違和感があった。
書籍を意識してのことなのか、脚本の妙なのか、私には分からない。
タイトルと台詞を繋げるフレーズは、演出家の浅居博美役を演じた
松嶋菜々子さんが呟く。
事件は「異聞 曾根崎心中」の公演初日くらいから話が展開し、
公演最終日に解決するような仕掛けに、ちょっと笑えた。
「もうすぐ幕が下りますね」
「やっと下ろすことができます。長い悲劇でしたけど・・」と。
その台詞をフォローするように、また文字が登場。(笑)
「ウソは真実の影、その影に何をみるのか。
それはきっと悲劇だけではない。
ウソが写すのは、人の心そのものだから」
映画で伝えたいことを文字にするのって、どうなんだろうなぁ。
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