宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第三章「純愛篇」のレビュー・感想・評価
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第3章のテーマは・・
う~ん、個人的に第2章に大賛辞を贈ったので
それに比べると今一つ感は歪めない。
オリジナルにないシーンやエピソードは
純愛といったテーマの為に必要なファクターなの
だろうがこれがシリーズの中弛みを強調している
様に感じます。
オリジナルでは傲慢で絶対のズウォーダー大帝も
愛を口にするし、雪は古代の為に自ら身を投げる。
まるで愛の押し売りに近く感情移入しづらいなあ。
もう1つ、波動砲の苦悩である。
第2章から続く、闇の部分に関わるテーマだが
結局、撃つしか無いのは解っているが、様は
古代自身がどう納得するかなのである。
頑なにサーシャとの約束を守って来たのも
全て頑固で融通の利かない館長代理が決めた
ポリシーだからしょうがない。
まあ、眼前の敵に逃亡を催すなど、
あまちゃんな部分に彼らしさを感じたりもする
のだけども。
オリジナルより気に入った点は土方のキャラクター。
より芯が強くより軍人らしさがまして良いでき。
声優もちょっとひよったオリジナルより好きです。
後、エピソード的に宇宙ホタルは必要なのかな?
オリジナルに割りと忠実だし良いのだが
むしろちょっと工夫が欲しかった。
さて、次回はストーリーが大きく動きます。
デスラー総統の復活と空間騎兵隊の活躍と
大好きなシーンめじろ押し。
ますます楽しみなヤマト、次回は映画館で
観ようと思います。
愛だよ愛。
正直いって本篇よりも、数々のヤマトファンの方々のご意見や
ご感想を読んでいるほうがめっぽう面白いと感じる今日この頃。
この第三章が佳作か駄作かで熱い議論を交わせるファンがまだ
まだ元気な同志であるという喜びは中高年の生き甲斐にもなる。
私も最後までもちろん観る気満々ながら、やはりシリーズもの
の中だるみ感と昭和世代には解せないドラマ展開や行動なんて
いう細かいところがほぼ「?」だった。いやいや、愛の戦士たち
なんだから前面で愛を語るのは仕方ないとしても(^^;なんだか
そこまでメロドラマにしちゃうとこっちの方がこっ恥ずかしい。
えー?大帝にそんな力があったの?えー?そこで波動砲打っち
ゃうの?なんなんだよその蛍ー?とか色々いいたいことはある
んだけどとりあえずお決まりの台詞も聞けたので由とするか~
なんていう甘めの採点と感想になる。次回はやっとあの御方が
登場してくれるのでそちらに期待。諸君一同お待ちしています。
杜撰な設計図
グッとくる台詞やシチュエーションは多いものの…なんだろうこのかけ足感は?
なんだか都合のいい事柄が目白押しで、なんだかピンとこなかった。
古代のプロポーズも?だし、乗組員たちが催眠に至るのも?「黙ってであげる…」とか、反反動力分子の設置の仕方とか。
この混乱に乗じてとかもっともらしい台詞を言ってはいるが、肝心の絵に混乱のこの字も映ってない。
波動エンジンの真ん前で、これ見よがしにその分子を飛ばせてみせる。
チャンスは一度きりというものの、その緊張感のきの字を感じる時間もなく、スルスルと動力部に飛んでいく。…おいおい。
今の今までエンジンルームに人がいなかった事などなかったろう?
波動エンジンの詳細はわからなくとも、あんな外部からなんだか分からん隙間のようなものに向かって飛んでく適当さはなんなのだ?
…そおいう適当感が全編とおしてある。なんつうか困難な手順や表現をすっ飛ばして事象だけを見せられてるようで不満が募る。
その先が見たいとか、
それまでにドラマがあるだろう、とか。
総じてとっちらかってるって印象だった。
白色彗星の帝王は、あんなエスパーみたいな能力があったっけか?
あんな事できるなら、偵察とか報告とかいらんだろうに…脚本上、アレはできるけどコレは出来ないってのがどおにも煮え切らない。
真田さんがぶちかます後説的な論理も理解の範疇を超える。
脚本的には逃げの一手だろう、これは。
脚本家の質の問題なのかな?
そおいうご都合主義に疑問を抱かない風潮が気に入らない。
この作品によって当初、野心的かつ挑戦的だったヤマトのブランドは地に落ちて、他の深夜番組とか予算無い系のアニメ作品と同等になっちゃったなぁ。
楽しみにしてたのに…。
残念な事に、ご臨終だ。
戦後平和主義の香り
小学生の時に映画館で『宇宙戦艦ヤマト 完結編』を観ているのだが、ヤマト世代は筆者よりももう少し上の世代であり、筆者はファーストガンダム世代である。
保育園児の時からガンダムは観ていて、小学生時代はガンプラ作りに明け暮れていた。
ヤマトも再放送で観てはいるはずだし、おおよそのあらましは知っているのだがガンダムほどの思い入れはない。
とは言え、新作の総集編である劇場版『宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海』とその続編となる完全新作の『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』は映画館で鑑賞している。
そしてその流れから本シリーズも第一章から観始めた次第である。
本シリーズは劇場アニメ『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』とTVアニメ『宇宙戦艦ヤマト2』のリメイクになっているらしいが、全く内容を覚えていないので第一章から新鮮な気持ちで観ている。
前作で直撃を受けたヤマトはやっぱり破壊されていなかったわけだが、物語の展開上わかってはいても、あれだけの直撃を受けて無傷でいるのはやはり御都合主義に見えてしまう。
集合超兵器「レギオネル・カノーネ」を機能麻痺させた敵を殺さない波動砲の使用法も科学的な根拠が都合のいいように映る。
またこれは第一章から全体的に感じることなのだが、人間関係や友情の描き方に週間少年ジャンプ的な子どもっぽさを感じる。(実は昔のジャンプは『ブラックエンジェルズ』や『コブラ』など青年向けの作品も連載されていた)
大帝ズォーダーから3隻のうち1隻を助けると難題を出された古代が雪を探す場面で大上段に彼女への溢れる愛を語るシーンも、観ているこちらがこっぱずかしくなるくらいハリウッド映画的だ。
その後のやぶれかぶれな雪を救おうとする古代の行動も解せないし、なんだかよくわからないうちに助かる展開も無理がある。
さらにその古代の行動にズォーダーがちょっと感心してしまうって、ええ?お前それぐらいで動揺するちっちゃいボスキャラなのか!と突っ込みを入れたくなる。
ズォーダーの問いかける人間の愛は「エゴ」という信念も既に使い古された命題に思えてしまう。
なおズォーダーの化けていたレドラウズ博士は名前がアナグラムになっていたらしい。Zworder→Redrowzなのだろうか?
キャラクターの絵柄は完全に松本零士的なものからはかけ離れてしまって、現代的なデザインを反映して若干目が大きい。
ただヤマトをはじめとするメカデザインはオリジナルを踏襲しつつも洗練されたアレンジが施されているので、これから大規模な艦隊戦などが増えていく場面でより活躍に期待が持てる。
なお1点、ヤマトが着陸する際に船体下部にある第三艦橋で着底して全重量を支えているように見えるが、安定も悪く物理上困難ではないだろうか。
本シリーズはシリーズ構成と脚本を福井晴敏が担当している。
筆者は彼の小説は読んだことはないが、『亡国のイージス』や『終戦のローレライ』『機動戦士カンダムUC』シリーズなどの映像化作品を比較的観ている。
福井の作品は戦争を題材にしたものが多いが、内容を見る限り微妙に戦後平和主義の香りがする。
本作も同様だが、福井作品で登場人物が語る台詞にどこか現実感がないのはそこに原因があるのではないかと思っている。
それでも本シリーズがどのような結末を迎えるのか興味はあるので続けて観ていくつもりである。
酷評は覚悟の上?
福井晴敏は好きな小説家だし、同世代ということで感性も近いと信じている。実際、第1章、第2章は、ツボを心得た傑作だと思った。しかし、第3章は…シナリオ会議が紛糾でもしたか?と勘ぐりたくなるような酷い出来具合。他のレビューにもあるように、蛍のエピソードを省いて、他の展開をもっと丁寧に説明して欲しかった。惑星シュトラバーゼのコアを吹っ飛ばすとどうして助かることになるのか?古代と雪が落下しているのに波動砲ぶっ放していいのか?等々、謎は尽きず、終了前に頭が痛くなりました。けど、第4章もきっと観に行きます。
リメイクの難しさが出てしまった感
小学生の頃に観た78年版は、当時、3000円でセリフ入りのカセットテープを購入して、数百回聞いていたら、セリフを全部憶えていて今も忘れていません。人生ナンバーワンのアニメです。それさておき、2202版の評価ですが、第1章・第2章ともに「難しいリメイク、よく頑張った。えらい!」と星5つをつけました。しかし、第3章は、「リメイクでありがちな悪いところが余すところなく出てしまった感」が否めません。ヤマトや地球や古代・雪が窮地から脱する場面も、説明付けとなる設定がややこしくて、ついていけなかった。そうかと思えば、宇宙蛍?が殺虫剤であっさり解決してしまうような強引さもあり、脳内でズッコケてしまった。もう少し設定を練った方が良い。それと、シーンからシーンへの移行で、つながりが悪く、尻切れトンボ的な編集になっていると感じた。それと、これは2章でも感じた個人的な好みのレベルですが、藤堂?の声は重みがあってこそ。今から替えることは無理だと思うが、なんというか声調が軽すぎる。(78年版で、藤堂の脇でヤマトをけなしていた脇役のお偉いジジイを思い出してしまった。)とにかく、第4章も必ず観に行きます。制作陣の皆さま、次は頑張って!
原作に沿って、
最初のヤマトを見て感動した世代です。
2199も放映を知らなかったので、アマゾンプライムですべて見ました。
2202は第1章から毎回見ています。
今回はスターシアとの約束を取るか、地球を取るかの選択と、3隻のうちどの艦を助けるのかという古代の葛藤。「そらなら私はいないほうがいい」という雪の選択。それらを乗り越えての「愛」が焦点となっている。
第4章で原作通りあの人が登場する、早く見たい。
各章の感覚が長すぎる、もう少し放映時期を狭めてほしいので☆4とした。
お待ちしておりました。
先行上映にて見せて頂いた第3章
前回第2章の最後にヤマトは無事なのか!?
というシーンで終わられて、ハラハラしていました。
とはいえ、俺達のヤマトがあんなガトランの超ビーム如きで沈むはずが無いのです。
うまくやり過ごしたヤマト、
ガミラス人と地球人の連携、
辛い選択を迫られる古代進
クラウス・キーマンの謎
ガトランティス人とは…
そして再び現れるテレサ。
今回も目が離せない怒涛の展開でした。
そして最後に
お帰りなさいませ、我らが総統閣下…
大ガミラス帝星臣民一堂、総統の銀幕へのご帰還を心よりお待ち申し上げておりました。
ガーレ!ガミロン!ガーレ!デスラー!
第4章は年越し…ま、待ちきれません!
監督をはじめ全てのスタッフに感謝
古き良きを持ちつつ現代に寄り添った、心が嬉しくなるヤマトでした。
メカ描写ばかりではなく、ヤマトという艦の中で様々な想いを抱えた人間がこの艦を動かし、旅を歩んでいくさまが描かれており、人間ドラマも大切にしている点が良かったです。
主人公:古代進とヒロイン:森雪が、予定調和的ではなく、現状の問題を言葉でしっかり伝え、且つ苦難も身体を使って乗り越えて行く描写はとても良かったです。
また、主人公を取り巻くクルー達の心情や、同期:島大介の励ますシーンは大変良い友情ものでした。
さらに、主人公の上官にあたる提督:土方竜が、前作ヤマト2199で活躍した元ヤマト艦長:沖田十三を想い引き金を握るシーンも世代を越えたもう1つの友情ものとして胸を打つものがありました。
熱い男性の友情ものが好きな方にもお薦めです。
物語も緩急があり、ゆっくり見せるところ、考えさせたいところ、熱く戦闘を繰り広げるところがはっきりと分かりやすいので学生も楽しめるのではと思います。
ただし、ホタルの登場する回で、古代と空間騎兵隊:斉藤の決着が見れなかったことが少々残念だったのでレビューは-0.5とさせて頂きます。
まだ物語の中盤ですので、謎が増えるばかりですが、それらの謎解きやキャラクター達の成長も含めこれからも気長に続きを楽しみに待ちたい映画でした。
また、前章からの短い期間にも関わらず、全体を俯瞰してみて、ここまで作り込んで下さった製作スタッフの皆さんにも賞賛したい気持ちにもなれました。
本作は映画の冒頭に前作2199から前章第二章のあらすじがあり、初めての方も観れる構成なので、一人でも多くの人に観てもらいたいと思いました。
ヤマト、ストーリー最高調!
愛を語る今作は、波動砲を撃つ・ストーリーともに最高の出来です!舞台挨拶の回をみました。羽原監督・ストーリー構成の福井さんともに、現場の裏話などをしてくださり凄く充実した物になりました。最後に、○○○○総統が復活!します。
頭でなくて体全体で感じれれば…
「愛」とは「純愛」とは、愛はエゴにもなる…。
ユキの行動も個人的にはエゴと思えるし、
元々の目的であった古代への思いやりが
結局は彼を苦しませることに変わりない事が
ひっかかりました。
色んな愛が表現されるけど、旧作をみた時のような、
先に身体が反応して後であれば何だったんだというような
直感的な感覚が無くて、
いっぱい仕掛け(不安、恐怖を感じさせる事)があって
その謎解きや情報量が多すぎるせいか、
まず頭で考えて処理している感じで
客観的に見てしまいました。
今後、ナゾが解かれていくことが楽しむ
要素の一つなのでしょうが
それが、映画を楽しむのを邪魔している
ように感じたり、ビジネスチックに
感じてしまいます。
ネタバレになりますが、途中で出てきたホタルの意味がつかめなかったのでここで、学びたいと思います。
帰宅の道中に頭のなかで出てきたのが
「これも愛、きっと愛、多分 愛、それも愛」
…という古い曲のフレーズ。
でも、愛に正しいとか間違いはなく、
それをどれも受け入れる、許せることが
「愛」なのかなと思いました。
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