「監督をはじめ全てのスタッフに感謝」宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第三章「純愛篇」 harucheさんの映画レビュー(感想・評価)
監督をはじめ全てのスタッフに感謝
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古き良きを持ちつつ現代に寄り添った、心が嬉しくなるヤマトでした。
メカ描写ばかりではなく、ヤマトという艦の中で様々な想いを抱えた人間がこの艦を動かし、旅を歩んでいくさまが描かれており、人間ドラマも大切にしている点が良かったです。
主人公:古代進とヒロイン:森雪が、予定調和的ではなく、現状の問題を言葉でしっかり伝え、且つ苦難も身体を使って乗り越えて行く描写はとても良かったです。
また、主人公を取り巻くクルー達の心情や、同期:島大介の励ますシーンは大変良い友情ものでした。
さらに、主人公の上官にあたる提督:土方竜が、前作ヤマト2199で活躍した元ヤマト艦長:沖田十三を想い引き金を握るシーンも世代を越えたもう1つの友情ものとして胸を打つものがありました。
熱い男性の友情ものが好きな方にもお薦めです。
物語も緩急があり、ゆっくり見せるところ、考えさせたいところ、熱く戦闘を繰り広げるところがはっきりと分かりやすいので学生も楽しめるのではと思います。
ただし、ホタルの登場する回で、古代と空間騎兵隊:斉藤の決着が見れなかったことが少々残念だったのでレビューは-0.5とさせて頂きます。
まだ物語の中盤ですので、謎が増えるばかりですが、それらの謎解きやキャラクター達の成長も含めこれからも気長に続きを楽しみに待ちたい映画でした。
また、前章からの短い期間にも関わらず、全体を俯瞰してみて、ここまで作り込んで下さった製作スタッフの皆さんにも賞賛したい気持ちにもなれました。
本作は映画の冒頭に前作2199から前章第二章のあらすじがあり、初めての方も観れる構成なので、一人でも多くの人に観てもらいたいと思いました。
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