「闇が深くていい」累 かさね subaruさんの映画レビュー(感想・評価)
闇が深くていい
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口紅で顔が入れ替わるという設定と顔に傷を持って劣等感に包まれている、だが誰よりも人前で演じることを望む累。設定が面白いと思い観ました。
うん、凄かった。
ニナは元々、烏合の目にとまりたく女優になり、累を利用していたのに…
自分が眠っている間に、いとも簡単にとられて烏合とは終わっていて…
そのあとは累と羽生田の欲望が暴走するように進んでいく。
最初ニナを観たとき嫌な奴だな…と単純に思いましたが徐々にこの子の気持ちは置いてけぼりで…
ラストは偽物が本物をこえてしまった。
ニナの最初のきっかけはよくある恋だったのに…
累の闇に飲まれてしまった。そしてマネージャーが羽生田というまた深い闇をもっている人だった。
綺麗に完結している話ではないけれど
ラストの舞台上のニナの背中
スタンディングオベーションからのAimerの曲
何も言えなかった。複雑な感情と謎の達成感。
映画館で観てよかったです。
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