「累はサロメか…⁈」累 かさね bumeiさんの映画レビュー(感想・評価)
累はサロメか…⁈
原作は未読ですが、思った以上に、気持ちが入り込める作品でした。土屋太鳳と芳根京子のダブルキャストが、後半になるに従って怪演というか妖艶さも漂わせ、観る人をいざなって行きました。
特に、土屋太鳳のサロメを演じるパフォーマンスは、圧巻!ホントの舞台を見終わった感覚にさせます。
正直、これまで太鳳ちゃんは、あまり好きではなかったのですが、今回の映画で彼女の女優としての魂を感じることができました。
ストーリーとしては、よくある人体入れ代わりをモチーフにしていますが、入れ代わることを繰り返すことで、2人の心の変化や累の過去や母の秘密とも重なって、サスペンスの色合いも濃くなり、グッと引き込まれていきます。
やはり、累とサロメの愛する者への異常なまでの執着をリンクさせたところが、この作品の面白さや深さを増しているのだと思います。
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