「実写が原作を超えた作品」累 かさね つゆりさんの映画レビュー(感想・評価)
実写が原作を超えた作品
原作のネタバレもあります。
ご注意下さい。
虚構が真実を超える瞬間とか、広告や台詞であるけど、実際観ると、実写が原作を超えた作品になってました。
原作は最終巻を除き、全部読んでます。
原作ほぼ全て熟読した上の感想です。
やっぱりどうしても太鳳ちゃんのサロメの踊りが素敵すぎて…あの舞台実際にあるならいくらでも払うので観に行きたいです。
やらないかなぁ…ww
正直、原作と違う部分の方が面白いと思うところもありました。
本物のニナが稽古に参加するシーンとか、累とニナの差がハッキリと分かってしまう所でもあり、とても良いなと思いました。
あと、母親を家に呼ぶシーン、原作では母親は、本当のニナではないことに気づくのですが、あれもいいと思います。本物のニナの傷ついて苦しそうな所、本当にグッときました。
原作母「だって母親だもの、確証はないけど、分かるわ。」これがなくなっても、いや、正反対になっても、いい方向に行く実写。最高です。
ラストが1番ドキドキしました。
ニナ「口紅すり替えたのよね〜ww」
私「あれ?こ、これは、どうなるの?
原作では野菊がやることだけど、ニナが?え?こ、これは原作と同じ流れになるの?それとも実写は実写で本当の顔を晒してしまうの?どっち?どっちどっち⁉︎」
ってなりました。そして累のネタ明かしまで「?」が絶えませんでしたw
累がニナを演じてる時、「あ、この子、怖い」って感じました。
人の顔を被った化け物ってこんな感じなのか?と。
原作読んでる時、「累ちゃんって本当は可愛いんじゃ…」と思う描写(幾先輩に飲み物あげる時など)もあったので、累役、京子ちゃんで正解だったのではとも思っています。
漫画だから可愛く見えたりもしたのかな…。
でも正解だったと思います。
朝ドラの2ヒロインは伊達じゃありませんね。
もう本当に「実写=つまらない」は古いなと思いました。
実写が原作を超えているのは本当なので、ぜひ観てほしいです。