ナインイレヴン 運命を分けた日
劇場公開日 2017年9月9日
解説
チャーリー・シーン、ウーピー・ゴールドバーグらの出演で、2001年9月11日に米ニューヨークの世界貿易センタービル(ワールド・トレード・センター)で起きたアメリカ同時多発テロ事件を、ビル内部の視点から描いた人間ドラマ。01年9月11日、ワールド・トレード・センタービルのエレベーターの中にいた実業家のジェフリーと離婚調停中の妻イブは、ビルに飛行機が衝突したことにより北棟の38階辺りに閉じ込められてしまう。エレベーター内に偶然居合わせたバイクメッセンジャーのマイケル、恋人に別れを告げに来たティナ、ビルの保全技術者のエディとジェフリーたちは、極限状態の中で外への逃げ道を模索する。しかし、外部との唯一の通信手段はインターコム越しに5人を励まし続けるオペレーターのメッツィーだけだった。シーンが実業家ジェフリー役を、ゴールドバーグがオペレーターのメッツィー役をそれぞれ演じる。
2017年製作/90分/G/アメリカ
原題:9/11
配給:シンカ
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2022年5月19日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
9.11テロ。ワールドトレードセンターのエレベーターに閉じ込められた5人を描く物語。
映画「ワールドトレードセンター」を思い出す映画ですね。
偶然乗り合わせた5人の男女。性別も、人種も、そして社会的立場も違う人々が、戸惑い、恐怖し、反発し、助け合います。
人間関係やエレベーターからの脱出など、派手な演出は控え、比較的淡々と描かれています。フィクション作品ではありますが「9.11」を舞台にした映画。その「淡々」が実話と錯覚させるような緊迫感を与えてくれました。
この作品の残念なところは「エレベーター制御室側の描き方」にあったように思います。
突然のテロ、多くの人命の危機を目の当たりにしてパニックになっている状態のはずですが、ここの描き方が少し軽んじられているように思いました。例えば、テロの情報で騒然とする雰囲気、警察や消防との絶望的なやり取り・・・それでも恐怖に耐えながら使命感で制御室に残る人々、そんなシーンをもっとしっかりと描ければ、緊迫感も大幅に増したのではないでしょうか?
そして、対比として、エレベーターの中の描写を抑え目に描ければ、映画としての深みが増したように思います。
評価は標準としました。
2022年1月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
風化させてはならない9.11の悲劇。多くの罪のない人たちの命を奪ったテロではあったが、その中にも人間ドラマは存在した。それをエレベーターの中の5人と管理者のメッツィー(ゴールドバーグ)とのやりとりで描いた作品。
全体像を見てみたら、アメリカが行ってきた戦争や殺戮のことまで考えてしまいそうな気がするけど、こうした限定的シチュエーションパニックに仕立てたら、人間が死の間際に性格が如実に表れたり、本音を語ったり、生きることの意味に集中して見てしまう。最後にはレディファーストで偶然居合わせた人間も助けること。よくある内容だけど、実際にあったであろうことをドラマにすることは意味があることなのだろう、多分。
チャーリー・シーンがタバコを吸わなかったのはエラい!
2021年8月31日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
911からもうすぐ20年
911に関連した映画はいろいろあります
ユナイテッド93
ワールドトレードセンター
ナインイレヴン(本作)
この3本がポピュラーで、20年目の節目に本作を鑑賞する人も多いと思います
本作は、ご覧の通り舞台劇を映画化したもので、シュチュレーションドラマ仕立てです
これが本作について評価が別れるところかと思います
911について知りたいなら、本作はあまりお勧めできません
他の作品を観て、911について十分な知識を得た後でご覧になるべきだと思います
見所は二つ
ウーピー・ゴールドバーグのくるくる変わる愛嬌のある表情
そして時折挿入される911の実際の映像です
20年目の節目に本作を選択して鑑賞する意義と意味を問われると口ごもってしまうのです
2020年12月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
たかが映画だが911を題材にこの観点の作風は受け入れ難い。
シチュエーションパニック風の煽りで演出しているわけで、この事柄を愉しんで観る方向性になってしまっている。
映画というのは分かった上で割り切って愉しむというのも可能だが、このクソ映画に関しては犠牲者を追悼している。911の実際の映像を使い当時の記憶を喚起し、救われないであろうラストを描いた上でだ。
観れてしまったぶん、軽蔑すべき作品。追悼文を批判に対する保険に使うとはまったくヨゴレの発想だな。
で、なんで1ある?チャーリーシーン久しぶり観たから。
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