「タッチー&翼」終わった人 カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
タッチー&翼
ホラー映画監督が内舘牧子の小説をコメディ映画化。
舘ひろしが定年を迎えた東大卒の銀行マンという設定w
定年退職した日に嫁と娘から、恋でもしたら~とからかわれる。
舘ひろしに言っちゃダメでしょ。
奥さん役は黒木瞳で美容師。
愚痴ばっかり聞かされるのはきついでしょうよ。でも、同じ空気吸いたくないとまでおっしゃる。
大学院でも何でも、家にいないならなんでも良いんですよね。結局。
古本屋で石川啄木の本をタチ読みしている舘ひろし。
似合わね~
若い女性が、「それ買うんですか?」
譲ってあげりゃいいのに、あわてて買っちゃう。
広末涼子といつまたどこで遭遇するんだろうねとしか思わない場面。
むくんで垂れ下がった瞼の内舘牧子がフィットネスクラブの利用者でちゃっかり写ってる。
そこが一番ホラーだね。
監督遊んでる。
田口トモロヲが臼田あさ美の旦那で同居しているのかと思ったら、黒木瞳の従兄弟。
キーマンでしたが、なんか不自然。分かりにくい。
それで、広末涼子(久里)が田口トモロヲの恋人で、熱海の高級旅館でのお泊まりをご所望。フッ。
うす田あさ味。
広末涼子が花巻出身で宮沢賢治ファンの童話作家志望のカルチャースクールの事務員も似合わない。
舘ひろしとは釣り合ってるけどさ。
ほかのもっと清純派で騙してくれよ!
一流企業の人事課を辞めて、ボクシングレフェリーに転向した元高校ラガーマンがカツラをかぶった笹野高史のわざとらしさが一番オモシロかったかな。
やっぱり、ホラー映画???
レビュー読みながら思い出して大声で笑いました。
そう!
すべてが屈折していてホラーでしたね。
「広末涼子の出現」も鬱症状が出始めた舘ひろしの見た“幻影”ですよ、きっとそうですよ(笑)
ほら、鉄道員(ポッポや)にも広末は幻影出演でしたからね。
喜劇じゃないです。
見る側の汚れた感情を誘い出す、嫌な味付けのオカルト映画だったと思います。
きりんはオカルトは苦手だわ。