single mom 優しい家族。 a sweet familyのレビュー・感想・評価
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毒親、虐待の連鎖
親が子供に対して絶対に行ってはいけない言葉は「あんたなんて産むんじゃなかった」と言われている。これは子供への精神的虐待にあたる。
主人公のシングルマザーは親にそういった精神的虐待を受けてきた。そして皮肉にも自分が子供を精神的に虐待する母親になってしまっている。
支援が必要な人はなかなか支援が必要だと自分から言わないし、助けたくなるような殊勝な人間でもない、という言葉を思い出す。主人公は生活保護も突っぱねるし、職探しも真剣にやっているようには見えない。子供にも八つ当たりするし、それでいて子供にフードバンクに食べ物を取りに行けという。境界知能、グレーゾーンの可能性もある。だが母親ごと支援しないと一番被害を受けるのは子供である。
役者は悪くないが細部のリアリティにも欠けている。いい加減シングルや貧困をお涙ちょうだいのネタに使うのは辞めて欲しい。
そして、残念ながら物語に対して、音楽が綺麗すぎて浮いている。音楽の入りにも違和感。
だが音楽と背景だけでも綺麗にしないとしんどくて観ていられないのかもしれない。
無駄な時間
生活保護は、そんなに甘いものではない。
内山理名の無駄遣い。
嫌われ松子の一生で、渾身の演技をやりぬいた内山が、
監督が変わると、こんなにぬるくなってしまうなんて。
監督は、生保の辛さ、貧困層の苦しみをまるでわかっていない。
見て、損しました。
入場券代返してください。
子育て?
北海道ニセコ町で暮らす母子家庭の母娘の困窮や苦悩や衝突と絆の話。
生活保護を勧められるもプライドが許さないとか、そのくせフードバンクは…。
自身も母子家庭で育った母親の子供の頃の話を織り交ぜながらストーリーは展開するけれど、とりあえず働けよ!という思いが序盤で頭に浮かんできてそれが晴れることはなかったし、何もしていないのに自称でがんばってるとか言われてもね。
一応、喝はあったけど、それだけ?という感じがするし、優し過ぎるというか、ぬる過ぎるというか、とにかく甘くて響かなかった。
一歩踏み出せたのなら良しと…
今、シンママも珍しい事ではない。それも女性が職を持ち一人でも問題ない家庭もある一方、貧困に喘ぐ家庭があるのも事実。
ただね、今や必需品とも言われるスマホをそれぞれが持ち、それでいて食べる物もない。月々の利用料食に回せば1週間は何とかならない?と感じてしまう部分があります。
この作品を観て、千葉の母子が家賃滞納しもう出て行かねばならないという前日、母が娘に手をかけ…という事件を思い出します。このお子さんはスマホを持ち有名アイドルグループのコンサートに行ったり、ブランド服を沢山持ち…みじめな思いをさせたくないの先がこれかと思うと思慮が足りないのかなとも思う。
考えさせられますね。
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