「【”名画は名音楽と共にある。”映画は総合芸術であるが、その中での映画音楽の重要性を認識すると共に、映画音楽を創り出す人たちの熱意を観る側に伝えるドキュメンタリー作品である。】」すばらしき映画音楽たち NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”名画は名音楽と共にある。”映画は総合芸術であるが、その中での映画音楽の重要性を認識すると共に、映画音楽を創り出す人たちの熱意を観る側に伝えるドキュメンタリー作品である。】
ー 冒頭、映画を発明したリュミエール兄弟の「工場の出口」が映し出されるが勿論音楽はない。因みにリュミエール兄弟のドキュメンタリー映画も面白い事を書き記す。-
■このドキュメンタリー映画には多数の映画監督と、映画音楽を生み出した方々と名画が登場する。
・ロッキーのテーマが流れ、ロッキーがトレーニングするシーンが出るが、ロッキーのテーマを知らない映画好きっているんだろうかと思う。
・そして、ジョン・ウイリアムズである。ジョージ-ルーカス、スティーブン・スピルバーグ監督作品を多数手がけ、80年代の映画音楽を支えた巨匠が紹介される。
「スター・ウォーズ」「未知との遭遇」「インディー・ジョーンズ」「ジョーズ」など多数に及ぶが、彼が手掛けた映画のメインテーマを聞いた事がない人っているのかな・・。
・そして、エンニオ・モリコーネも紹介される。嬉しい。「モリコーネ 映画が恋した音楽家」も面白かったな。パンフを買って、観ていない作品を随分観たモノである。
・次なる巨匠は、今や大御所のハンス・ジマーである。大作の映画はほぼスコアを書いているのではないかと思う程、多数の映画のクレジットに名前が出るが、このドキュメンタリー映画を見ると、その凄さが良く分かる。
・近年では、ロックミュージシャンが映画音楽を手掛ける事が多くなったが、この作品で紹介されるのは”ナイン・インチ・ネイルズ”のトレント・レズナーである。
最初に映画のエンドロールで彼の名前を観た時には、同性同名かと思ったモノである。
<今作では、多くの映画音楽製作者たちが、多大なるプレッシャーの中、映画音楽を作っている事が見事に描かれている。
当たり前だが、映画には優れたる音楽が必要であるし、画像と音楽を掛け合わせるシーン等とても興味深く観たドキュメンタリー映画である。>