アトラクション　制圧のレビュー・感想・評価

モスクワに宇宙船が不時着する。
ロシア政府の対応はゴジラとよく似ている。
宇宙人は人類と同じだったが、科学技術は格段に進歩していた。
モスクワ民衆の動きは世界共通、細かいところはすっ飛ばす展開はスピード違反。
随所にロシアの自虐ネタが散りばめられていて興味深い。

テーマは愛なんだろうけど、
登場人物が軒並み自己中な奴ばかりで、
愛も薄っぺらに感じてしまう。

謎の飛行隊の登場シーンは、
とても素晴らしいCGで、
実際に現れたらこんな風になるかも！
と思わせるものであったけど、
本筋に入ったらなんと薄っぺらい・・・

第9地区をものすごく薄めた映画といえば、
ある程度言い表せているような気がする。

ある日突然街に墜落した宇宙船…

その描写はとても美しく、豪快な映像の裏に敷かれた音楽はとてもシンプル

その対比がまずはgood

さあ、戦争か？！

と思いきやまさかのヒューマンドラマ

ロシアのSFには恐れ入った

宇宙人と人間が出会い、惹かれ合う

描写はE.Tどころではない

もう人間対人間

それでもいい

それでもいいと思える内容だった

宇宙人が人間を知ろうとする姿勢

その気持ちに応えてしまう人間

演技の妙か演出の妙か

ぐっと引き込まれてもはや最初の期待感をひっくり返され逆のベクトルに期待を持ててしまう、なんとも不思議な魅力に溢れた映画だった

初のロシア映画鑑賞。
ストーリーの所々に突っ込みを入れたいが、ハリウッドのスタッフも製作に参加しているせいか、映像が迫力が有った。

ロシア軍に攻撃されて不時着した宇宙船&宇宙人と、不時着の際に巻き込まれて親友を亡くした司令官の娘の話。

若者の無謀、保守的な政府と軍、反体制的な群衆、恋愛と嫉妬等々たっぷりの要素満載だけど、親父のことが嫌いなのに親父の力を使いまくる主人公のおかげで話はとんとん拍子。

彼氏がバカ過ぎて面倒臭いし、何がしたいのか判らないシーンもあったし、ご都合主義満載だけど、話が止まらずテンポ良く展開して行くので最後まで楽しめた。

はじめっからデッカイ宇宙線とカッコイイエイリアンがさっさか登場して、さあ、これからエイリアンと人間のバトルか！、と思いきやなかなかなヒューマンドラマ。DVやら親子関係やらSFネタに関係ない話がほぼほぼしめていてこれまた面白い。が、ラストには地上戦バトルがスピーディーに展開。なんともひとつの範疇に入らないなかなかたいした娯楽作品でした。

何があるのか？
命もない？

ロシア製SF