リズと青い鳥のレビュー・感想・評価
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二次百合アニメを、自ら作るとは…。
原作小説、TVアニメ版の過去作とも、将来作られるかもしれない続編とも、ストーリーではつながらなくなってしまった。
映画館等で原作小説(第二章)を売っているし、書店では最新の短編集も発売になったが、本作を観賞後に読むと首を傾げるだろう。
故にスピンオフや番外編でなく、二次百合アニメ。
原作の武田綾乃氏だけでなく、監督に山田尚子氏、脚本に吉田玲子氏、と、現在最も優れた女性クリエーターを揃い踏みさせただけあって、2人の女性主人公の心理描写や映像表現は秀逸だが、最早パラレルワールドの世界の独立した二次作品と割り切るべし。
百合の二文字に躊躇するのはもったいない
映画表現面の感想:
主人公の「呼吸」を視覚と聴覚と時間で表現した稀有な作品に出会えたことに感謝します。
童話パートの水彩画的な描写も高畑監督のかぐや姫を想起させる出来栄えでした。
内容面での感想:
巷では女子高生の同性愛的な感情を静謐に描いた作品という感想が広まっているようですが、そうではないと思いました。
変化(自己成長)を受容するまでの過程を丁寧に描いた作品と私は受け取りました。10代の女性同士にしか通用しないものではなく、たとえば、「変化したい自分」と「変化を恐れる自分」にも当てはめることができると感じたのです。片方の自分にとってもう一方の自分は、自分の願望(または居心地良さ)を邪魔する障害でしかないのですが、この作品のメッセージどおり立場を入れ替えて考えて見ると、自分を邪魔しているとばかり思っていたもう一方の自分も「自分を大好きだからこそそうしていたんだ」ことに気付けて、互いの思いを受け入れて、一歩を踏み出せる。そういうことを教えてくれた映画でした。
まだ引きずるのか→決心したんだね
響けユーフォアニアムを全て視た人には、またみぞ×のぞでごちゃごちゃやってんのかと思われたのではないでしょうか。私はそう思いました。
アニメシリーズでみぞ×のぞの確執は解決したと思いきや、また再燃しています。
最終的にはみぞれが希美とは別の道を進む決心をしたことで、いい感じに落ち着いたし、吹奏楽部のレベルアップを果たしたと思います。
凄かった
希美とみぞれのシーンで全体的に会話を少なくしてSEやキャラの動きで様々なものを表現していてすごかった。
リズと青い鳥が別れるシーン以降ずっと泣きそうになっていました。
特に希美がみぞれとの差に気づいてしまった第三楽章のシーン。気づいてしまったけど演奏を続ける希美の震えたフルートの音色とどんどん伸びやかになっていくみぞれのオーボエの音色。そして希美の涙。来るものがありました。
また、みぞれが希美に「好き」を伝えるシーンも良かったです。
今まで抑えてたものが一気に出てきたようで。
最近観た映画ほぼ全部良いと言ってるんですが、その中でもちょっと抜き出た良さでした。
-追記-
https://www.youtube.com/watch?v=lQxwNaoFdQQ&feature=youtu.be
このPVの存在に映画観てから気づいたんですが、映画のすべてがこれに詰まっていました。
特に冒頭の
『誰しも感じたことがある。羨望と絶望。そして、それらを包み込む、愛』
これだけでもうこの映画の語るところほとんど説明できてしまっている
ー追記2ー
大好きのハグのシーンで希美がなんで笑ったのかわからなかったんですが、みぞれは「希美のフルートが好き」は最後まで言わなかったんですね……。希美が「みぞれのオーボエが好き!」と言っても何も返さなかった。ここなんの間なんだろと思っていたんですが、みぞれが「希美のフルートが好き!」と返してくれるの待ってたんですね……。心が痛い……。
監督ひどいな!
みぞれとのぞみの関係、やり取りこそを作品の主題に据えるため
邪魔なストーリーは全て絵本におしやって
声優経験浅い本田さんキャスティングして
ストーリーを陳腐化させるために使ったようにみえましたよ
本編の話すら最後の演奏で泣かせるために使ってる
みぞれとのぞみいいよね。
麗奈がなんでこんなにキツくみぞれにあたるのかを考えたら
おそらく麗奈ソロを中心に据えた曲と
リズと青い鳥どちらを選択曲にするかがあって滝先生は後者を選んだ
負けたという気持ちとそれなのに本気を出さないみぞれに対して
あの啖呵と演奏と思うとああ麗奈視点ではテレビの雰囲気で動いてるんだな!
今回はみぞれの世界だけど…と見れて面白い。
共感するならばコミュ障で芸術家肌で何もなかった自分に誇れるものを与えてくれた希美に依存するみぞれより
近くに天才がいることで劣等感を感じてしまう希美に対してですかね
本気でなにかやっていた人にはわかる苦しみを感じられれば見たかいがあるかもしれない。
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