劇場公開日 2018年4月21日

リズと青い鳥のレビュー・感想・評価

全136件中、1~20件目を表示

4.5映像が《音》を支えている

2018年5月29日
PCから投稿

興奮

幸せ

映像とは目で“見る”ものだが、大抵はそこに音が付いてくる。セリフや音楽というだけでなく、効果音だったり、遠くから聞こえてくる雑音だったり、吹き抜ける風の音だったり。

この映画を観て驚いたのは、耳から入ってくる情報の多さと、その緻密で研ぎ澄まされた表現の豊かさ。決して絵が音に劣っていると言いたいのではなく、音で表現されているものを、絵や、セリフや、ストーリーが支えているように感じたのだ。ただ音楽にまつわる映画だから、ではない。例えば序盤では、ほぼ主人公ふたりの足音でシーンを引っ張ってみせる。その演出の強度に震えた。

こんな映画体験をほかで感じたことがあっただろうか。劇場で二度観てみたが、次はなるべく目をつぶって観てみたいし、その上で改めて耳と目でじっくり味わいたい。そう思うと、自宅の音響設備に自信がないので、いつまでも劇場でやっていて欲しい。傑作。

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村山章

5.0映像でないと表現できない何か

2018年4月30日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

言葉で語れないものを語るからこそ、映像作品には価値がある。しかし、本当の意味でそれをできる人はそう多くない。この映画はそれが非常に高いレベルで出来ている。「名前のない感情」を描きたいと監督はいっているが、まさに名付けようのない何かを捉えている。無理に名付けた瞬間、壊れなそうな何か。

アニメは動きを追求するものだ。動きによって何かを表現する、というのは芝居で言えばパントマイムのあり方に似ている。ウォルト・ディズニーは新人アニメーターにキートンなどの芝居を見せて教育したらしい。

しかし、この映画の芝居は何か別の方向を向いているように思う。パントマイムで「喜び」を表現するなら「笑顔」を作る。従来のアニメもそういう表現になる。しかし、この映画は「笑顔」であっても、その裏には違う気持ちがあることを描く。生身の役者ではなくアニメーターが描く芝居にもそういうものがあるのか、と驚いた。

何度観ても新しい発見がある。すごい、本当にすごい。

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杉本穂高

4.0本当に素晴らしい

2024年8月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

淡い恋心を描いた儚い物語。
吉田玲子の脚本と牛尾憲輔の音楽と西屋太志の作画、そしてそれらを絶妙にまとめ上げた山田尚子監督作品。
彼女らの心をうつしたような音楽が本当に素晴らしい。
それと作画、特にアップの目の描写がすごい瑞々しいんですね。
できたら劇場でその音と光を感じたかったです。
素晴らしい作品でした。

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白波

4.0ハッピーアイスクリーム♥

2024年7月18日
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鑑賞方法:VOD
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When I am 75♥️

3.5黄前、どこ行った(笑) スピンオフなんですね。画調もなんだか違う。...

2024年7月7日
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鑑賞方法:TV地上波

黄前、どこ行った(笑)
スピンオフなんですね。画調もなんだか違う。
百合のお話。リズかと思ったら青い鳥だった。地味だけど面白かった。
黄前、どこ行った?おったなぁ、ちょっとだけ(笑笑)

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はむひろみ

4.5私には全部特別

2024年6月30日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

雨は心の涙

青い鳥がいなくなってしまうのが悲しい
いつまでも一緒にいたい

才能は翼

リズが望むなら
飛んでいく
リズが好きだから

傘木希美、鎧塚みぞれ
リズ、青い鳥

絵もBGMも声も何もかも満点

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Don-chan

3.0劇場でも観たけど

2024年5月13日
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鑑賞方法:VOD
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背中にエンジン

3.5でもどう考えたって…

2024年5月9日
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鑑賞方法:VOD
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もへじ

5.0繊細な映画

2024年4月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:その他

泣ける

推しキャラがメインの映画ということで気になって観賞。
直接的な言葉ではなく仕草や表情からの感情表現が多く観れば観るほど新たな発見がある、するめ映画
思春期特有の繊細な感情がリアルに映し出されており幾度も胸が締め付けられた。
完全なる百合作品ではないものの限りなく百合に近い友情を取り扱った作品

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フロマ

4.0理解と思い込み

2024年3月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

理解しあっていると言う思い込み。その結果自分の事すら見誤る。影響し合うことは他者の影響だけでなく、自分自身にも影響を与えるのだな。

4月から響け!ユーフォニアム3が始まるのに合わせて初視聴。明日は特別編集版上映イベント、その前に誓いのフィナーレと連続して視聴した。
既存のシリーズと違った絵柄が新鮮だった。誓いのフィナーレで物足りなかった点が語られて、残された余白を少し埋めてくれた。連続して観るとその辺り面白かった。

のぞみとみぞれの心のヒダ。触れることが怖かったり、思わず触れたり、後悔したり。音楽は答えに近づく良いきっかけになった。そこから埋まる距離。その結果は誓いのフィナーレで描かれる。2本で1組と考えて良い作品だと思う。
この作品を受けてテレビシリーズ3期が始まる。楽しみでならない。

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mrkc7

4.5「響け!ユーフォニアム」のスピンオフだし観とこ、位のノリだったんだけど、すごい良かった!

2024年2月18日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

知的

幸せ

「響け!ユーフォニアム」のスピンオフだし観とこ、位のノリだったんだけど、すごい良かったです

ユーフォ本編にも、部内オーディション課題曲だった リズと青い鳥 の、原作物語にも二人の関係がクロスオーバーして・・・と思ってたら、だんだん「あ、これって!」と思い出す自分がいた

響け!ユーフォニアム本編観てなくても大丈夫、
だけど、逆にもう一回見直したくなるくらい、切ない物語でした

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最近見た映画中心 たくと ☪ そしてヴァナ・ディールへ

2.0二人の女子高生の青春

2024年2月9日
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鑑賞方法:DVD/BD
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ゆかした

4.53回は観たと思う…

2024年1月14日
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鑑賞方法:TV地上波、VOD

泣ける

悲しい

幸せ

1度、何となく見て。いいな、と思って。
クライマックスのシーンは、表現や内容、よくわからず。
改めて見直して。

いい歳して、涙してしまいました。
これは、すごい。

もう5年以上前の作品ですが、テレビで何となく見て。

久しぶりに心に触れる作品に会いました。

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Warabee Eng.Learner

4.0描写がとにかく美しい

2024年1月12日
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大学生1

3.0作風が変わって

2024年1月8日
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鑑賞方法:VOD

知的

難しい

いきなり戸惑い

心の内を出さない二人の冷や冷やする展開にドキドキしながら、どうなるだろうと面白くなってきたけど、最後がよくわからなくなってしまった

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munbamunba

4.5みずみずしく繊細、かつ豊かな時間が流れている。

2024年1月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

楽しい

知的

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あふろざむらい

5.0これほど過小評価されている作品は少ないのでは。

2023年11月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

幸せ

萌える

あまり多くの人に見られていない理由は恐らく「響け!ユーフォニアム」のスピンオフ作品で、主人公格の久美子や麗奈が脇役に回り、代わって、 みぞれと希美に焦点が当たっているからだと思う。だから、「響け!ユーフォニアム」のファンでないと観ようという気にならないし、ファンである私も、作風が違うことと久美子が脇役であるという理由から長らく放置していた。

しかし、観賞してみてビックリした。アニメ全体でとは言わないが、このジャンルのアニメ映画の中でこれほどまでに、人間の内面、心理を映像で表現できた作品は皆無であろう。さすが京都アニメーション、というよりも監督の山田尚子がすごいのだと思う。

正直、私が男だからなのか、二人の友情関係と心理状態の推移を完全に理解することができたとは言えないが、それでも、観てよかったと本当に思える。

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Akira

4.5完璧な表現

2023年8月26日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

吉田玲子さんと山田尚子さんの最強タッグ。劇場で観たときも最高だと思ったけど、再度DVDで見直しても最高でした。
細かくて美しい描写が淡々と続きながら物語は抑揚を付けて確実に進んで行く。
カットの1つ1つに物語を進ませる為の意味があり過不足が無い。
最高で完璧に美しいアニメーション表現の最高傑作。

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Sato

1.5映像は綺麗

2023年8月3日
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演出等に抑揚がなさすぎてつまらない
のぞみとみぞれの性格が大好きで二人の心情を事細かに全部知りたい人なら楽しめると思う

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ろ

3.5オーボエとフルートの可憐な輪舞

2023年7月30日
iPhoneアプリから投稿

笑える

幸せ

萌える

響け!ユーフォニアムのサイドストーリー。
監督はテレビシリーズ演出の山田尚子。
久美子たちの一つ上の上級生たちの親密な関係と、その葛藤が描かれます。

【ストーリー】
吹奏楽部のオーボエ担当の鎧塚みぞれと、フルートの傘木希美の二人は親友。
一度心が離れた経験から、孤立しがちなみぞれは希美に依存気味になる。
そんな中、劇中曲『リズと青い鳥』がコンクール演奏曲として選ばれる。
高い技術を持ちながら引っ込み思案なみぞれは、楽曲の中心となるソロパートを任されながら、どうしても自分を前面に出した印象的な演奏ができない。
みぞれの心配をする希美だが、「リズと青い鳥」のストーリーをたどるうちに、思い切れない彼女の繊細さに安心しているのは自分だと気づく。

みぞれと希美の関係を、劇中劇「リズと青い鳥」と重ねて見せることで、彼女たち自身に未来を選ばせる展開は見事。
京都アニメらしい繊細な日常描写と、山田尚子監督ならではの演技とカメラワークで、二人の少女の思春期の終わりを、鮮明に照らします。

多感な高校生活の陰りと輝きを鮮烈に描くユーフォシリーズでも、一風繊細な空気をはらむ今作。
完成度が高く、単体の映画としても楽しめるようになっています。
鑑賞後、二人と同じ気持ちになれたあなたには……ハッピーアイスクリーム!

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かせさん