劇場公開日 2018年4月21日

リズと青い鳥のレビュー・感想・評価

全141件中、1~20件目を表示

4.5映像が《音》を支えている

2018年5月29日
PCから投稿

興奮

幸せ

映像とは目で“見る”ものだが、大抵はそこに音が付いてくる。セリフや音楽というだけでなく、効果音だったり、遠くから聞こえてくる雑音だったり、吹き抜ける風の音だったり。

この映画を観て驚いたのは、耳から入ってくる情報の多さと、その緻密で研ぎ澄まされた表現の豊かさ。決して絵が音に劣っていると言いたいのではなく、音で表現されているものを、絵や、セリフや、ストーリーが支えているように感じたのだ。ただ音楽にまつわる映画だから、ではない。例えば序盤では、ほぼ主人公ふたりの足音でシーンを引っ張ってみせる。その演出の強度に震えた。

こんな映画体験をほかで感じたことがあっただろうか。劇場で二度観てみたが、次はなるべく目をつぶって観てみたいし、その上で改めて耳と目でじっくり味わいたい。そう思うと、自宅の音響設備に自信がないので、いつまでも劇場でやっていて欲しい。傑作。

コメントする (0件)
共感した! 17件)
村山章

5.0映像でないと表現できない何か

2018年4月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

言葉で語れないものを語るからこそ、映像作品には価値がある。しかし、本当の意味でそれをできる人はそう多くない。この映画はそれが非常に高いレベルで出来ている。「名前のない感情」を描きたいと監督はいっているが、まさに名付けようのない何かを捉えている。無理に名付けた瞬間、壊れなそうな何か。

アニメは動きを追求するものだ。動きによって何かを表現する、というのは芝居で言えばパントマイムのあり方に似ている。ウォルト・ディズニーは新人アニメーターにキートンなどの芝居を見せて教育したらしい。

しかし、この映画の芝居は何か別の方向を向いているように思う。パントマイムで「喜び」を表現するなら「笑顔」を作る。従来のアニメもそういう表現になる。しかし、この映画は「笑顔」であっても、その裏には違う気持ちがあることを描く。生身の役者ではなくアニメーターが描く芝居にもそういうものがあるのか、と驚いた。

何度観ても新しい発見がある。すごい、本当にすごい。

コメントする (0件)
共感した! 21件)
杉本穂高

5.0何度も新鮮な感覚で鑑賞しています

2025年8月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

斬新

カワイイ

この映画を初めて見たのは公開前の完成披露試写会で、監督とキャストの方の舞台挨拶もあり、本当に至福のひと時でした。以降、これまでこの映画を何回観た事か・・・

静かで美しく、友情とほんのわずかに暗い感情も入り混じった切ない青春映画です。

主人公の2人は高校の吹奏楽部員で、中学からの仲の良い友人同士ですが、相手を想う熱量、演奏技術が妙なバランスで辛うじて成り立っているような、危うい関係性を秘めています。やがて、吹奏楽の外部教師の評価により、演奏技術の優劣差が明確に露呈してしまい、2人の関係性のバランスを崩してしまいます。

本作は、「響け!ユーフォニアム」シリーズ本編のサブキャラだった鎧塚みぞれと傘木希美が主人公となるスピンオフ作品であり、潔く「響け!ユーフォニアム」のタイトルを外し、キャラクターデザインも監督もこれまでのシリーズとは違う「聲の形」のスタッフが担当。本作を独立した1本の新作映画として製作しようとする覚悟を感じました。

公開当時、興行的には大ヒット!とまでは行かなかったようですが、私を含め多くのリピーターがいるようで、首都圏ではいまだに色々な劇場で再上映されており、客席もほぼ埋まる人気ぶりです。特に川崎のチネチッタでは、今のところ年末年始のアンコール上映に連続で選ばれ、毎年1回上映されているため、仕事の都合がつく限り必ず観に行っています。今年も上映される事と私の都合がつく事を心から祈っている次第です。

なお、本編「響け!ユーフォニアム」シリーズの主人公・黄前久美子は、原作小説では希美とみぞれの間で大事な役回りを演じますが、本作では大きく改変され、完全なモブキャラに徹しており、劇中のセリフもたった2回のみです。(さすがにエンドクレジットのキャスト欄の役名は「吹奏楽部員」ではなく「黄前久美子」と表記されておりました。)

本作「リズと青い鳥」と次回作「誓いのフィナーレ」は、元々1つだった原作小説を2つの物語に分離して制作されていますので、原作小説「響け!ユーフォニアム 北宇治高校、波乱の第二楽章(前・後編)」を未見の方は読んでみると新鮮な発見があるかもです。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
零零2015

5.0美しくて悲しい

2025年7月24日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:その他、VOD

泣ける

斬新

ドキドキ

人間の中にあるすごく複雑なジレンマのようなものがすごく綺麗に表現されていて観てて苦しくなりました。
今までにない繊細で美しい映画です。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
めろんそーださん

4.5ゆれる、ゆれる、繊細で、ひりつく。 テレビアニメの方は未鑑賞ですが...

2025年2月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:その他

ゆれる、ゆれる、繊細で、ひりつく。
テレビアニメの方は未鑑賞ですが、好きだったな。
私も吹奏楽部だったんだけど、おっかしいな、こんなに淡くて繊細な人間模様なかったな…。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
えるま

5.0アニメーションでの心理表現に脱帽!

2025年1月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:TV地上波

泣ける

楽しい

幸せ

ずーっと前に地上波でやってたのを録画したのをようやく観れました。
「響け!…」のスピンオフということで、おまけに観とくか、というような感じで観始めましたが、案外、というかかなりよかった。。

最初、やたら主人公の友達を追う目線が長くて、ちょっとかったるい?と思ったり、主人公がそもそもキャラが暗くて本編の主人公の黄前ちゃんと全然違うから、違和感あったり、ブリアニメのような挿入アニメがあったり、戸惑いましたが。。
すべては主人公の思春期の淡い同性への恋心を表してたんですね。
あんなに主人公の心理表現を繊細にアニメーションで表現できるもんなんですねえ。。
最後、主人公が自分のカラを破り、成長した演奏シーンは泣いてしまいました。
また、もう一人の主人公、希美の気持ちも痛いほど伝わってきました。
いい映画でした。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ナイト

5.0特別興行に感謝!川崎チネチッタさん有り難う!

2025年1月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

我がホームグラウンド、川崎チネチッタさんで特別上映してたので単身赴任先で訳あって1人ステイな私はぶっちゃけ暇つぶしに鑑賞しました。毎月1日は映画の日で割引のはずですけど、全国ここでしか上映しない特別興行・・・ってことできっちり2000円のお支払いです。ただ本日だけの1回興行らしく旧作にも関わらず、7割がた客席が埋まる大盛況なのはちょっと驚きです。

で、初見というか「響け!ユーフォニアム」自体全く観ていない言ってしまえば「本来ここにいちゃいけない人」なんですけど遅ればせながら、また僭越ながら感想を申し上げます。

「凄く高い完成度の作品で正直、魂が震えた。ストーリーを反芻して涙ぐんじゃうくらいの傑作」ですよね!もう誰が何言おうと断言しますよ!

「響け!ユーフォニアム」の登場人物が女子ばっかで、有名どころの声優さん勢揃い(詳しくないからなんとなくのイメージです)でなんか声優オタク向けっぽく、ストーリーが百合な流ればかりだったら嫌だなあ・・・なんて敬遠してた過去の自分を叱りつけてやりたい!(笑)

「リズと青い鳥」という劇中劇がまた、とんでもない完成度で、いっそ別作品で完全版を上映してもらいたいくらいなのですよ。

また、ジャンルは百合要素もあるかもしれませんが、この作品で表現されてることはもっともっと振れ幅が大きくて、そんな矮小化されたカテゴライズで収まり切る訳もありませんでした。各キャラクターの人と人との魂レベルの力場がそこに形成され、互いに複雑に影響しあっているのが感覚的に理解できました。いやはや、これは本編を早いとこ有料でもなんでも鑑賞しないと失礼にあたります(笑)。

「魂が震えた」と、最初に感想を延べましたが、クライマックスの演奏で、青い鳥が力強く飛びたつ様子を観てでございます。正に圧巻です!

映画終了後、作品の価値を良く分かってらっしゃるチネチッタ鑑賞者の皆さんの、どこからともなく拍手が起こりました。

私も深く同意し、惜しみない拍手を差し上げたのは言うまでもありません。

では。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
やまちょう

4.0本当に素晴らしい

2024年8月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

淡い恋心を描いた儚い物語。
吉田玲子の脚本と牛尾憲輔の音楽と西屋太志の作画、そしてそれらを絶妙にまとめ上げた山田尚子監督作品。
彼女らの心をうつしたような音楽が本当に素晴らしい。
それと作画、特にアップの目の描写がすごい瑞々しいんですね。
できたら劇場でその音と光を感じたかったです。
素晴らしい作品でした。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
白波

4.0ハッピーアイスクリーム♥

2024年7月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする 2件)
共感した! 3件)
マサシ

3.5黄前、どこ行った(笑) スピンオフなんですね。画調もなんだか違う。...

2024年7月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

黄前、どこ行った(笑)
スピンオフなんですね。画調もなんだか違う。
百合のお話。リズかと思ったら青い鳥だった。地味だけど面白かった。
黄前、どこ行った?おったなぁ、ちょっとだけ(笑笑)

コメントする (0件)
共感した! 2件)
はむひろみ

4.5私には全部特別

2024年6月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

雨は心の涙

青い鳥がいなくなってしまうのが悲しい
いつまでも一緒にいたい

才能は翼

リズが望むなら
飛んでいく
リズが好きだから

傘木希美、鎧塚みぞれ
リズ、青い鳥

絵もBGMも声も何もかも満点

コメントする 2件)
共感した! 13件)
Don-chan

3.0劇場でも観たけど

2024年5月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 2件)
bebe

3.5でもどう考えたって…

2024年5月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 2件)
もへじ

5.0繊細な映画

2024年4月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:その他

泣ける

推しキャラがメインの映画ということで気になって観賞。
直接的な言葉ではなく仕草や表情からの感情表現が多く観れば観るほど新たな発見がある、するめ映画
思春期特有の繊細な感情がリアルに映し出されており幾度も胸が締め付けられた。
完全なる百合作品ではないものの限りなく百合に近い友情を取り扱った作品

コメントする (0件)
共感した! 2件)
フロマ

4.0理解と思い込み

2024年3月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

理解しあっていると言う思い込み。その結果自分の事すら見誤る。影響し合うことは他者の影響だけでなく、自分自身にも影響を与えるのだな。

4月から響け!ユーフォニアム3が始まるのに合わせて初視聴。明日は特別編集版上映イベント、その前に誓いのフィナーレと連続して視聴した。
既存のシリーズと違った絵柄が新鮮だった。誓いのフィナーレで物足りなかった点が語られて、残された余白を少し埋めてくれた。連続して観るとその辺り面白かった。

のぞみとみぞれの心のヒダ。触れることが怖かったり、思わず触れたり、後悔したり。音楽は答えに近づく良いきっかけになった。そこから埋まる距離。その結果は誓いのフィナーレで描かれる。2本で1組と考えて良い作品だと思う。
この作品を受けてテレビシリーズ3期が始まる。楽しみでならない。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
mrkc7

4.5「響け!ユーフォニアム」のスピンオフだし観とこ、位のノリだったんだけど、すごい良かった!

2024年2月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

知的

幸せ

「響け!ユーフォニアム」のスピンオフだし観とこ、位のノリだったんだけど、すごい良かったです

ユーフォ本編にも、部内オーディション課題曲だった リズと青い鳥 の、原作物語にも二人の関係がクロスオーバーして・・・と思ってたら、だんだん「あ、これって!」と思い出す自分がいた

響け!ユーフォニアム本編観てなくても大丈夫、
だけど、逆にもう一回見直したくなるくらい、切ない物語でした

コメントする (0件)
共感した! 2件)
最近見た映画中心 たくと ☪ そしてヴァナ・ディールへ

2.0二人の女子高生の青春

2024年2月9日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 2件)
ゆかした

4.53回は観たと思う…

2024年1月14日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波、VOD

泣ける

悲しい

幸せ

1度、何となく見て。いいな、と思って。
クライマックスのシーンは、表現や内容、よくわからず。
改めて見直して。

いい歳して、涙してしまいました。
これは、すごい。

もう5年以上前の作品ですが、テレビで何となく見て。

久しぶりに心に触れる作品に会いました。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
Warabee Eng.Learner

4.0描写がとにかく美しい

2024年1月12日
PCから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 2件)
大学生1

3.0作風が変わって

2024年1月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

難しい

いきなり戸惑い

心の内を出さない二人の冷や冷やする展開にドキドキしながら、どうなるだろうと面白くなってきたけど、最後がよくわからなくなってしまった

コメントする (0件)
共感した! 2件)
munbamunba
PR U-NEXTで本編を観る