ベイビー・ドライバーのレビュー・感想・評価
全84件中、1~20件目を表示
音と映像が繋がる気持ちよさと、繋がりが生み出す作品独自のテンポ感。
視聴2回目。
○作品全体
物語の軸となるのは依存と補完。いずれも人や物に対しての関係性を描くことによって説得力が生まれるため、濃厚に積み重ねていくのが常だが、この作品では音楽と映像が依存と補完の関係性をテンポよく、軽快に映しているのが良い。
依存に関して言えばキャラクターの相関図はどれも依存が絡む。ドクとベイビーは一見すると借金の返済というビジネス上の関係だが、ドクはベイビーを「お守り」として仕事に使っており、ベイビーに依存していると言える。そのことをベイビーも分かっているような台詞があるが、終盤でドクに助けを頼むのはその関係性を上手く利用しているようにも見えて、「ベイビー」からの脱却とも見えた。ドクとベイビーの関係性は必要最低限の会話で作られていて、それがまた作品のテンポ感を生み出しているように感じた。
他のキャラクターで言えば、バディとダーリンの関係もまさしく依存だろう。依存の関係を断たれたバディが最後の敵として残るのも面白くて、依存とは違う男女関係にあるベイビーとデボラの関係とも対比された終盤のシーンだった。
補完について言えば、例えば音合わせによる音楽とキャラクターの動き。いずれも片方だけではどれだけ良くてもその枠内でしか表現できないが、互いが互いのアクセントになることによって見過ごしてしまう部分も魅力として補完される。乱発される銃声の一つ一つにも注目したくなるような音合わせは、映像の隙にも意味を詰め込んでくれるアイデアで、作品の面白みが深くなる一方で軽快さも生み出していた。
○カメラワークとか
・ベイビーがピザ屋でドライバーになるまでを横PANでワンカットぽくつなげているのが面白かった。働くまでの面接であるとかピザ屋でのやりとりは一切省いて配達に出向くベイビーまで一気に見せる。
・同ポジ。ヘマをした仕事仲間をスクラップ工場へ持っていくところや終盤の刑務所内のベイビーとかは同ポジを使っていた。これも前後のカットの意味合いを補完する演出と言えるか。
○その他
・iPodの使い方に愛を感じる。当時としては大容量のストレージを持っていたiPodクラシックを複数持つという意味、フリック音、早回し時の独特な音の飛び方。
・カーチェイスシーンのバックモニターの使い方が面白い。カメラが置かれている場所、映しているもの(ガイド線も含めて)は日常的に見るものだが、それがより一層非日常性を強調するような。
エドガー・ライト作品はテーマ性を求めるのはなんとなく違うとは思うんだけど、そう思った時点で自分に刺さる映画とはならないような気がしてしまう。スタッフ名を見てカテゴライズするのは当然だけど少しもったいないことをしているのかなと思ったり。
ただエドガー・ライトの音へのこだわりは猛烈に好きだ。単純に挿入歌を流しているだけの映画とは絶対に違う、音と映像が繋がる気持ちよさがエドガー・ライト作品にはある。
スタイルのみごとさを越えてくる瞬間。
観た人に感想を聞いて回ったが、スタイルだけで中身がない、という批判を聞く。実際「そうじゃありません!」と断言できる反論を思いつかないが、自分は確実にグッときたし、ただカッコいいだけの映画とは思わない。
自分が一番グッとくるのは「橋の向こう側がパトカーで封鎖されている」場面。いかにもアメリカンニューシネマ的なベタな展開なのは承知している。だがエドガー・ライトは敢えてアメリカンニューシネマを照れることなくやってみたかったのだと思う。
音楽と映像とのシンクロは大きな魅力だが、あのシーンはそのコンセプトよりもニューシネマ的な逃避行を優先させているし、その上で安易なニューシネマ的バッドエンドに落とさなかったことにも嬉しくなってしまった。作り手が絵空事を本気で信じているからこそ実現した、とても美しくてハッピーな映画だと思うし、それぞれにグッとくるところが見つかるかが評価の分かれ目になるのだろう。
僕は忘れていた。ポール・サイモン♥
『イージー 』
コモドアーズ
『Debora』
T.Rex
『ノーホエア・トゥ・ラン』
マーサ&ザ・ヴァンデラス
『 WHEN SOMETHING IS WRONG WITH MY BABY』
SAM & DAVE
『Never, Never Gonna Give Ya Up』
バリー・ホワイト
『俺が◯ソ、バーブラ・ストライサンドの悩みなんて知っていると思うか!?』
テキーラ♥
【The・陽気なアメリカ映画】
ドライブアクション系と何処かで拝見し、そのようなジャンルにはそそられない僕からすると、少し退屈に感じるかな?と思っていたのも束の間。セットの合図無しでいきなり豪速球のミュージック&ドライブアクション!!!
爽快な音楽に乗せられ、豪快なアクションを楽しめる。そんな素晴らしい映画に出会えて満足致しました。
個人的に変わり者の主人公というか、今作の主人公の様に最大限の能力を引き出す上での制約(音楽を聴く等)があるキャラクターは大好物ですので、主人公の異様なキャラクター性に惚れ惚れしてしまいました。
その上少し古い音楽。これが最高に魅力を引き出している大事な鍵だと思いました。
ストーリー面で言っても、ドライブアクション、ラブストーリー、家族愛、悪組織の悪行。全てがギュッと詰まっているのに、どれも無下にしていないような、綺麗に纏まっている印象を持ちました。
陽気なスタートとは裏腹に、主人公の悲惨な過去、悪に取り巻かれる主人公の不憫さがあり、派手にスタートを飾ってしまうと、シリアスに持っていった時に鑑賞者が「思ってたんと違う」と感じてしまいそうな所を、スムーズに流す事により、違和感を取り除けていたと思います。
一つだけ疑問に感じたところを申し上げさせて頂きますと、ラストシーンでボスが主人公とヒロイン助けるシーン。「女と逃避行だぜ」ってだけの理由で命を投げ捨てても助けてやる。という急カーブな意思変更。ちょっとだけ違和感を持ちましたね。元々ボスにとっては過去の負債を取り返すだけに使っていた手駒に過ぎない主人公を、あんなすんなり命を捨てて助けるかな?という感じですね笑
ストーリーの構成上、そうしないとカタルシスが生まれないのかも知れませんが…。
ですが、2時間少々ずっと楽しめた作品です!
ラストシーンも綺麗にビタっとハマり、アクション映画をなんとなく拒絶していた僕でも、これからアクション映画を沢山観たいと思わせてくれる最高の1作でした。
これを見た人達は皆優先のイヤホンを付けることでしょう笑
何とも言えない
................................................................................
盗んだ車が強盗団のボスのものだった主人公ベイビー。
運転テクが抜群だったので、逃がし屋として一味に入る。
で彼女が出来て一味を抜けたかったが、許されず。
一味には平気で人を殺すヤツがいた。
心優しいベイビーはソイツのことを嫌ってた。
そしてある強盗現場でソイツがまた平気で人を殺す。
ベイビーは嫌気がさし、巧みな運転技術でソイツを殺す。
でもそうやってもたつく間に警察に追いつかれる。
武器の所持がバレてため警察は容赦なく撃って来る。
こうして仲間の女性が一人死んでしまった。
その相棒がキレて、ベイビーを殺そうと追って来る。
ベイビーはその男と警察から逃げることになる。
しかも彼女を連れて・・・到底そんなことは無理。
ということで警察に追いつかれて投降する。
ただベイビーに有利な証言をしてくれる人々がいて、
そのおかげで5年ほどで刑務所から出て来られた。
................................................................................
うーん、退屈ではないが、何を伝えたいかよう分からん。
金がなくて悪事に手を染めざるを得ず逮捕されたけど、
心根が優しいから軽く済んで人生やり直せたよってこと?
自分に起こり得ない状況やから感情移入できへんのかな。
若い頃はおれも迷える子羊やったし、些細なきっかけで、
悪の道に進んでた可能性もゼロではなかっただろう。
でもそれは遥か昔に微かにあった可能性に過ぎないし、
少なくとも今から起こる可能性もほぼゼロなんよな。
近い状況さえあり得ず、だからまさに「架空」の状況。
だから「もし自分がこの状況ならどう行動するだろう?」
って視点で見られない。だから感情移入しにくいのかも。
確かにベイビーは性根が腐ったタイプでは全くないし、
応援したいと思わせる人間ではある。でもどうしても、
自業自得やん、って思ってしまうんよな。
カーアクション...?
ベイビー・ドライバーというタイトル、天才的な逃がし屋という設定から勝手にカーアクションを想像して見始めたけど、もしかしてこれはカーアクションではない...?
冒頭のインプレッサのシーンが爽快感あって良かっただけに、クライマックスでそれを超えるカーチェイスが来るんだろうと期待しすぎてしまった。後半の逃亡はほぼ走って逃げるのがメインで、カーアクションと呼べるのは駐車場内でセコセコぶつけ合いしてるくらい。主人公のドラテクがもっと際立つ展開を期待してしまった。
あと主人公のキャラがあんまり掴めなかったかも。
幼少期の事故で、両親を亡くしたのと耳鳴りがある設定はわかったけど、自動車泥棒にまで身を落とすかな?少なくとも里親との関係は良好だし、それをしなきゃ生活に困窮してしまっていたような雰囲気を感じられなかった。どうでもいいけど、ドラテクを身につけたのははドクと出会う前?後?
まぁその辺の説明は脳内補完の範疇なのでいいんだけど、クライマックスへの盛り上がりで、主人公が何を考えているのかが掴めなかった。完全な悪人ではないよねって言いたいのはわかるんだけど、それにしちゃ行動も流されすぎだし、10年間も悪いことしてきたんなら、今更そこに葛藤があるかね、って感じ。イマイチ共感できないというか、主人公を応援しきれなかった。
周りを固めるキャラも個性的で魅力的かと言われると...。デボラとのラブロマンスが急展開すぎて、ついていけない。たった1回いい飯屋に連れて行ってくれた男が拳銃ぶっ放して人撃ってもそれでもついていくってどういう頭してんの?っていうのは、まあある種のベタだから多めに見れるとしても。コーヒーを淹れる手が震えていた女の子が、車であの走りをされて「お抱えのドライバーじゃないわね」ってさっきとキャラ違くない?それを楽しむもんだったの?ドクだって最後ベイビーを逃がそうとするのもブレてね?って感じだし、そもそもドクにあんまり大物感を感じなかったのもデカい。ジョン爺さんも自分が家族的な存在が、なんかやばい状況になってて自分とも別れるって急に言ってんのにあの笑顔なのかな。バッツとバディは比較的良かったけど。
この映画のサブテーマ的な車と音楽については知識がないので割愛。音ハメ的な演出は面白かったけど。他の方のレビューで、ボニー&クライドのオマージュ的な話も出てたけど、そこも知識がなく...この映画を楽しむには、もっと聞き馴染んだ音楽だったり、自分の前知識が足りなかったかも。
驚異のドライビング・テクニックを持つ「逃がし屋」の男
はじめての鑑賞
主人公は、驚異的なドライビング・テクニックをもつ『ベイビー』という名の青年
犯罪組織のボスに借りがあり、犯罪実行犯を逃がす「仕事」をさせられている
ベイビーは子供の頃にあった事故の後遺症で常に耳鳴りに悩まされているが
音楽を聴くことで耳鳴りの悩みから解放され、集中力を保っていた
デボラというヒロインと出会い惹かれあう二人
組織のボスへの借金返済と同時に犯罪から足を洗い
普通の生活に戻ろうとするベイビーだが・・・
という物語
予想通りに簡単に組織から抜けることが出来ずに
また、犯罪に手を貸してしまう
カーチェイスのシーンや
ノリノリのBGMなど
前半は良い感じで見ていたのだが・・・・
他のファンのレビューにもあるが後半の話がチョット・・・
強引というか、無理やりというか
たとえ相手が犯罪者といっても
主人公が人殺ししちゃう展開はいただけなかった
クルマに興味なくてもエキサイトできる暴力多めの娯楽映画
天才的な運転テクを持った、まだ幼さが残る青年“ベイビー”が主役のカーアクション映画です。
ベイビーの存在感もさる事ながら、やはり脇を固めるドク(ケヴィン・スペイシー)の存在が余りにも際立っています。ケヴィン・スペイシーの映画界返り咲きを心から願っています。
他にもヒロインのデボラ、いちゃつきすぎのバディとダーリン、下衆いバッツ、ベイビーの養父の存在も大きいです。何よりノリのいい選曲の数々に嫌が応にも口角とテンションが上がります🥴
110分を超える映画でありながらテンポがよく、尺の長さを感じさせませんが、ひとつ気になる点はベイビーとデボラのロマンスです。
出会ってたった数日で、犯罪の世界に身を投じる程、本当に意気投合出来たのか。
年頃の女の子が、5年もの長きに渡り男の刑務所での勤めが終わるのを一途にただ待つ事が出来るのかなどが気になってしまい、心から祝福する事が出来ません(ひねくれて歳を取るといけませんね😅)。
ロマンス面では「ホントかよ〜」ですが、娯楽としてはこの上ないほどに完成度の高い優秀な映画です。考えてみれば、カーアクションがそもそも非現実的なので、ロマンス面も非現実的でいいのかも知れませんね(笑)
暴力描写や汚い言葉遣いは多いですが、家族で観ても良いんじゃない!?と私は思います。
休みの日の夜にでも是非どうぞ🖐️
カーアクション最高。お気に入りの映画です
2度3度見直してます。
とにかくリリー・ジェームズが可愛すぎてクラクラする😵💫
アンセルくんとの純愛も良いなぁ。
そして天才ドライバーの物語なので、カーチェイスシーンがゾクゾクたまらない❗️
心優しいアンセル君が幸せになれて良かった。
人間、愛する人がいる事でこんなにも立ち直れるのです。
脇役も良いキャスト揃いです!
カーアクションと音楽に最高にぶち上がりつつ、終始緊張感があり満足度◎
初っ端のカーアクションからして最高にぶち上がる!かっこいい!しびれる!
音楽にのる主人公がいちいちかっこいいし可愛くて、くぅーっとしびれる!ミュージカルみたいな要素もあって新鮮!
主人公がとにかく魅力的なで、根の優しさや真面目さ、お茶目さが最後までブレないのが良かった。銃口を突きつけたときのまっすぐな視線もかっこよかった。。。
後半からの展開は、ドキドキハラハラが続いて、画面から全く目を逸らせない!
キャラクターたちもみな魅力的なのに加えて、敵か?味方か?と終始ひっくり返される展開に驚きが止まらない!スパイ映画的な要素もあって、面白かった!
録音データを繋げてリミックスして曲を作ってるのも面白くて、お母さんの記憶を残しているのも感慨深い。
オチも個人的には満足!登場人物皆死亡!笑
黒人のあいつがグサッとあっけなく死んだ時はちょっと笑ってしまった笑
最後の最後まで抜け目なく面白く、素晴らしい作品だった!!
演出は秀逸だけどあんまり刺さらず
よく見かけるのでおもしろいんだろうなと思いながら視聴。結果ストーリーにはあんまり入り込めませんでした
でも登場キャラが個性的で魅力的なこと、主人公の特性に合わせて音楽が切り替わるなどの演出はとても好きでした
あとはどの画もとてもアメリカっぽくて見てるだけで楽しかった!
ストーリー的には都合よくない!?とかそこでそうなる!?と思うこともありまあ…と言う感じ
元株屋のおじさんはとても良い悪役してました!落ちぶれた先の先の悲惨な終末で変にハピエンになるより良かったです
音楽とカーアクションの融合
音楽とカーアクションがマッチしていて、最高。
心の傷から耳鳴りがやまないという弱点を持っているが故に、常に音楽を聴いていて読唇術とドライバーテクニックを身につけているという設定が、面白い。
ベイビーだけではなく、音楽と深く結びついている場面が盛りだくさん。養父は耳が聞こえないが振動で音を楽むし、運命の女性は歌を口ずさみベイビーを虜にする。
ベイビーが逃がし屋の仕事ごとに音楽を選び、その秒数で時間あわせをする場面も、思わずニヤリとしてしまう。しかし母親譲りの音楽好きが故に、趣味で録音していたテープがトラブルの種になってしまうのだが。
最終的にトラブルメーカーのバッツではなく、ベイビーを対等に扱ってくれていたバディと対立することになってしまって、少し残念。その辺、各キャラが予想のつかない行動をするのも、類型的なクライムアクションから一つ飛び抜けた作品といえる。
とにかく最後でハラハラしどおしで、アメリカンニューシネマのように、蜂の巣にならなくてよかったと心底胸をなで下ろした。
暴力を嫌うベイビーの人間性が、最後救いとなって良かった。
Amazing driving technique!
オープニングからラストまでストーリー展開もカーアクションもフルスピードで、車のアクションと疾走感の表現がとても好きです!
ミュージカルアクションという感覚で映画を楽しめました。
エドガー・ライト監督の選曲センスも素晴らしく、
車のスピード感・主人公の気持ち・場面の緊張感
などとマッチしていました( ´ ▽ ` )ノ✨
主人公が最後の強盗から抜け出し、警察と正気の沙汰じゃないカップルから逃げるシーンが好きです笑😂
人間関係とお金の恨みは怖いので気をつけます…
配信でこの作品を知ったので、映画館で見れなかったのが残念です😢
軽快な音楽に乗ってベイビーが激しくドライブする
アップテンポな曲に乗って街を疾走する、スタイリッシュ・カーアクション。
【ストーリー】
ベイビーと呼ばれている主人公マイルズは、超絶技巧を持つ逃がし屋のドライバー。
欠点は、音楽がなければテクニックを発揮できないところ。
親を交通事故で亡くしたベイビーは尻の青い少年の頃、銀行強盗を生業とするドクの車を盗もうとして捕まり、それ以降は彼の優秀な"足"として働いていた。
趣味は自分で撮った音声のサンプリング。
そんな生活にもようやく終わりが見えた頃、ダイナーで魅力的なウェイトレス・デボラと出会う。
二人はすぐに惹かれ合うーーが、最後の仕事のメンツはこれまででも特級の曲者揃いだった。
とにかくドライブシーンのカメラアングルやカット割り、そして劇伴音楽の使い方がスタイリッシュ。
パワフルなモンスターマシンを手足のように操る、なのに私生活はシャイなベイビーを、アンセル・エルゴートが好演。
そのまわりを固める役者も、ケヴィン・スペイシー、ジョン・ハム、ジェイミー・フォックスなど力量十分なベテランが固め、ドラマも盤石。
そして何より、エンディングに使われるサイモン&ガーファンクルの名曲『ベイビー・ドライバー』のオシャレさときたら!
数々のヒット作が連なるカーアクション映画の、新たなる傑作です。
これこそ、ワイルド・スピード ATLANTA DRIFTぉォン!🚗🌪✨ ハイ・ヴォルテージでぶちかませ!地獄のハイウェイ‼︎💀💥
「逃がし屋」として働く天才ドライバーのベイビーが、自由と愛する人のために地獄のドライブを繰り広げるピカレスク・アクション。
監督/製作総指揮/脚本は『ショーン・オブ・ザ・デッド』『アントマン』のエドガー・ライト。
主人公のベイビーを演じるのは『ダイバージェント』シリーズや『きっと、星のせいじゃない。』のアンセル・エルゴート。
組織のボスであるドクを演じるのは『セブン』『ユージュアル・サスペクツ』の、レジェンド俳優ケヴィン・スペイシー,KBE。
ベイビーと恋に落ちるウェイトレス、デボラを演じるのは『シンデレラ』『二ツ星の料理人』のリリー・ジェームズ。
組織の一員である凶暴な男、バッツを演じるのは『アメイジング・スパイダーマン2』『ANNIE/アニー』の、オスカー俳優ジェイミー・フォックス。
組織の一員である粗暴な男、グリフを演じるのは『ナイト ミュージアム2』『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のジョン・バーンサル。
いや〜、これは凄いっ!👏
没頭からクライマックスまで、カーアクションとガンアクション、そしてファンキーなミュージックで彩られている!
難しい思想や深淵なテーマなどは本作には皆無。ただただ映画的な楽しさのみを追求する、サイコーにHAPPYな映画だぜBABY💕
シナリオははっきり言ってしっちゃかめっちゃか💦
特に、ヒロインの扱いに関しては色々と筋が通って無さすぎる…🌀デボラが命懸けの逃避行に身を投じる理由が無いんだよなぁ…。
出会って間もない男の為に命を投げ捨ててくれるなんて、なんて都合の良い女なんだろう☹️
ケヴィン・スペイシーの任侠浪花節的な展開も…ねぇ。
全部お前のせいじゃろがいっ!💢
まあ無様に散って逝ってくれたので溜飲は下がりましたけど、クライマックスへ向かうに従って、どんどん脚本は雑になってくる。
警官?ただのカカシですな。
しかし、それが決してマイナスに働いていないのがこの映画の凄い所。
ベイビーの置かれる異常な状況、そしてそれにより発生する地獄のような緊張感がどんどん高まっていく様が、整合性を無視した話運びによって見事に表現されている。
無茶苦茶なんだけど、その無茶苦茶さにある種の必然性がある。実はものすごくレベルの高い脚本なのかも…?
アンセル・エルゴート、リリー・ジェームズ、ケヴィン・スペイシーと言ったキャストのアンサンブルも見事👏
特にアンセル・エルゴートの、ベビーフェイスなんだけど無茶苦茶デカいという異物感が、ベイビーというキャラクターにマッチしていて最高でした。
しっかし、アンセル・エルゴートと言いケヴィン・スペイシーと言い、なんか色々と疑惑のある人物が集まってるなぁ。そんな所もこの映画っぽいっちゃぽい。
これぞハリウッドの娯楽映画だっ!
これこそが真の『ワイルド・スピード』だっ!
と思ったのは自分だけでは無いはず。
スリルあり、バトルあり、ロマンスあり、勝利ありの、王道中の王道ながら、どこかネジが抜けている狂気の一本!
ポップコーンをバリバリ食いながら観たい最高のエンタテイメント🤩
体感時間がベイビーの運転並みに早いぜっ!
疾走感と音ハメが爽快
自宅で動画配信サービスを利用して視聴しました。
爽快な映画を見たいなと思い、以前から名前だけはなんとなく知っていたこの映画を見ました。
どのキャラクターも見事なまでにはまり役だなと感じました。
ただ、やはり逃走シーンや銃撃戦の際の、主人公が聞いている音楽との見事な音ハメが何よりも爽快です。映画冒頭の逃走シーンは見ているこちらも、ハラハラしながらもノリノリになります。
主人公は複雑な過去や後遺症を持つものの、犯罪グループの逃がし屋をやっている以外は、どちらかと言えば良心を持つ青年。ただ単純に主人公の興味だけで逃がし屋をやっているということであれば、ここまで主人公が逃げることにハラハラすることはなかったのだと思います。(まぁ、これまでやってきていることは犯罪なのですが。)
音楽が、映画のBGMや、ミュージカル映画とは違う使い方をされていて、とても新鮮に感じました。
こういう映画を見ると、劇中で流れている音楽を知っていれば、もっと楽しめたのかなとか考えたりして、ちょっと悔しい気持ちになります。
【心臓が跳ねる‼︎音楽×カーチェイスの魅力が詰まった映画】
簡単にまとめると、音楽のノリとカーチェイスのハラハラ感で終始楽しめる映画。娯楽作品として一級品。素直に面白いと思える作品。魅力的な楽曲の数々は監督のこだわりが感じられること必至。主人公もカッコ良いし、ヒロインも可愛い。
①カーチェイスに痺れたい
②ノリノリのドライブ音楽に酔いしれたい
③ ヒロインのデボラ(リリー・ジェームズ)の可愛さを堪能したい
①〜③に関心があれば楽しめると思う。③は例外としても車系の映画としては良作なのではないだろうか。
しかし、本作を「少年犯罪への関与とその切り離し」という観点から見ると、また違った感想を抱くかもしれない。
生い立ち
幼い頃、犯罪に巻き込まれたベイビー親子。ベイビーの母親は助手席の犯人に銃を突きつけられながら運転し、前面追突事故によって亡くなる。身寄りのないベイビーは里親であるジョーに育てられることになる。
主人公の性格
犯罪組織の逃がし屋としてドライバーをするときは寡黙で塩対応なベイビーだが、心を許した人の前ではかなり活発になるというギャップがベイビーのキャラを引き立てている。ジョー(養父)の前で音楽に合わせてノリノリで踊る姿はシュールでクール。
デボラの可愛さ
見た目はもちろんだが、主人公ベイビーとの掛け合いに心をくすぐられる感じ。「何聞いてるの?」から始まる会話とか、イヤホンを片耳につけて音楽を聴くとか、どこの青春かよと思わずにはいられなかった。
カフェの店員が客の席で一緒におしゃべりをするのは映画だけの世界だと思うのは自分だけだろうか。現実だとメイド喫茶か(笑)
(ベイビーがお店に出入りしていたことで店長に顔を覚えられ、それによってデボラとベイビーの仲が急速にくっついた説はある)
→好意:接触回数の多さ
ちなみに、デボラ役のリリー・ジェームズは2015年に公開されたディズニーの『シンデレラ』でシンデレラ役を演じている。
犯罪組織との関わりについて
Q. ベイビーがなぜ天才ドライバーであるのか?
本作では、詳細には語られない。過去に車を盗んでいたことだけが紹介されている。その車がたまたま麻薬を積んでおり、その負債で逃がし屋としてドライバーをせざるをえない状況になっているというのだ。車の運転はすればするだけ上手くなるし、逃がし屋としてドライブするうちに鍛えられたと考えるのが妥当か。
Q. ボスはなぜベイビーを逃したのか?
ボスは最初、ベイビーを使い潰すつもりだったが、そこそこ腕が立つドライバーだったので、継続して使い続けたということか。実際、借金を完済した後もデボラの身の安全と引き換えに犯罪に巻き込もうとしていたわけだし。
→世の中には、少年?青年?時代に罪を犯し、そのまま悪い大人と関わり続けるということもあるのだろう。そして、そこから足を洗うこともできず、沼にはまっていくと…世知辛い。
ただ、なぜボスが最後にベイビーを逃したのかは謎だ。警察に急襲され、もう終わりだという見切りをつけた上で、ベイビーならまだ更生できる時間が残されている。お前は生きろみたいなことが内心としてあったのかな。
Q. ベイビーの倫理観
最初は人を殺すことに抵抗があったにもかかわらず、最後は全力で人殺しをしようとしているのが…
やらなければやられてしまうという状況ではあったから致し方ないのか…
◎寄せ集めの強盗だからこその内部のギスギス感がリアル。
→お互いが信用できない関係だと、一つの綻びによってその関係に大きな穴が開くことがある。
◎モニカを失った悲しみからの暴走。
→人を狂わせるものには金、セックス、酒、タバコ、クスリがある。これらはいつの時代でも麻薬として扱われることがある。だが、稀に「愛」という感情が人を狂わせることもあるのだ。
総括
映画からのメッセージやストーリーからの刺激によって自分の中に何かが残る映画というより、雰囲気、音楽、ノリを楽しむ映画。
・ありきたりになりがちな強盗シーンをほぼ省略してる点に好感が持てる。
・カーチェイスシーンが、しつこくなくて、アイディアに富んでいて好感が持てる。
・バッドエンディングを予想していたが、後味のいいエンディングを迎えてほっこりした。
音楽・音ハメ・気持ちいい。
TSUTAYAのDVDレンタル棚で見掛け、ジャケットがカッコいいのとレビューサイトでの評価が非常に高かったのをきっかけに借りました。「カーアクション映画」ということ以外は何も知らない状態での鑑賞です。
結論ですが、めっっっちゃ面白い!!!!
カーアクションがカッコいいのもありますし、ストーリーも王道な展開で非常に盛り上がる。そして何よりもミュージカル映画のような音楽と、その音楽に合わせた台詞やSEの音ハメが耳に心地よいことこの上ない。今年観た映画の中でも間違いなくトップクラスに面白い作品でした。
・・・・・・・・・
幼少期の事故が原因の耳鳴りを和らげるために常にイヤホンで音楽を聴いているベイビー(アンセル・エルゴート)は、強盗犯を現場から逃がすための「逃がし屋」として活躍する凄腕のドライバーであった。逃がし屋になるきっかけである犯罪組織のボスのドク(ケビン・スペイシー)への借金も完済し、そして行きつけのカフェのウェイトレスとして働くデボラ(リリー・ジェームズ)と親密な関係になったのをきっかけに犯罪から足を洗うことを決心したのだが、ドクからの脅迫紛いの誘いによって再びベイビーは逃がし屋として仕事をする羽目になってしまう。
・・・・・・・・・
この映画冒頭6分間で繰り広げられる迫力満点のカーチェイス。音楽に合わせて車が踊るかのような素晴らしいカーアクションで、このシーンだけで「この映画はヤバい」と分かるレベルです。
とにかく冒頭からエンディングまで「音の気持ちよさ」を追求した描写がなされています。それが特に顕著なのは最初のカーチェイスが終わってからベイビーがコーヒーを買いに行く約3分間の長回しシーンと、映画中盤にある銃撃戦のシーンですね。「どうやって撮影したんだ」ってくらいに音楽と合致したSEや台詞が挿入され、耳が非常に気持ち良い。多くのレビュアーさんが「ミュージカル映画のよう」と評するのも納得です。登場人物が歌って踊るようなシーンは無いんですけど、それでも本作はミュージカル的な演出や要素が多く、迫力の映像だけでなくテンションの上がる音楽も盛りだくさんで、目と耳の両方で楽しめるカーアクション映画となっていました。
ストーリーについても、個人的には非常に楽しめました。
本作は銀行強盗などの犯罪者を現場から逃走させる「逃がし屋」が主人公の映画です。このような映画ジャンルを「ゲッタウェイドライバー映画」と言うらしいですが、私の数少ない映画遍歴の中ではニコラス・ウェンディング・レフン監督の『ドライヴ』がそれにあたると思います。『ドライヴ』はシリアスなシーンがR15+作品特有の描写もありましたが、対して本作は終始エンタメ性が高く、純粋に楽しめる作品でしたね。ベイビーという幼さの残る青年が、デボラとの恋愛やジョーとの家族愛を経験することで、一人前の大人へと成長していく「成長物語」として非常に楽しむことができました。
ストーリー・演出・アクションシーン。どこをとっても一級品のエンタメカーアクション映画でした。オススメです!!!
全84件中、1~20件目を表示