ベイビー・ドライバーのレビュー・感想・評価
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スクリーンから伝わる空気
That's my baby! どストレートなエドガー・ライト監督作品。
あれ?イギリス人のエドガー・ライト監督作品なのに舞台がアメリカ?っと思って検察してみたらイギリスだと渋滞やら撮影許可が下りないやらでアメリカで撮った模様。納得です。
やっぱエドガー・ライト監督といえば「ショーン・オブ・ザ・デッド」のイメージですが、最近は「アントマン」の監督降板したりと残念な感じでした。そこで一念発起したのか今作「ベイビー・ドライバー」はとても気合いが入ってます。何というか、超どストレート!
主人公のキャラクターからして音楽を聴き続けるちょっと社交性の低い若者凄腕ドライバーって所が作り込んでる感じしますね。iPodいっぱい持ってるとか、常にサングラスしているとか色々作り込んでます。これまでのエドガー作品では主役はダメな中年が多かったのですが、今回は珍しくできる子でした。何といっても音楽に合わせて踊ってる姿が微笑ましい(^^)
カー・クライム・アクション映画かと思うと意外にドライビング・テクニック披露してる場面が少ないように感じました。冒頭でインプレッサを飛ばしまくってるシーンが一番でしたね。でも「ワイルド・スピード」がスゴい所へ飛んでいってしまってるので、これぐらいの犯罪規模はちょうど良いように思えます。
最後は捕まって刑務所に入る所は、色々やらかしても何となく逃げてハッピーエンドになるアメリカ映画へのアンチテーゼみたいなもんですね。そこはイギリス人監督ひと味違って良かったです。映画界の監督の世代交代が進む中、エドガー・ライト監督には若手の旗手の1人として頑張ってほしい物です。
強盗、殺人、数分ごとに死体の山が築かれるこの映画、果たしてハッピー...
うーん
軽快!
子供の頃の事故のせいで音楽がないと運転に集中出来ない逃せ屋の主人公...
この作品は強盗の逃走車の運転手の物語である。主人公のiPodから流...
アクション!音楽!ロマンス!
情報はあまりありませんでしたが、あちらこちらでやたら評判が良かったため観賞。
事前情報ゼロで行った為、最初の音楽シーン長いなーなんて思ってたらいきなり面食らいました。
アクションシーンと音楽が一つになっているではありませんか。
アクション on 音楽ではなく、アクション in 音楽。
元々ミュージカル映画や、キングスマンやキックアスの様な戦闘シーンに音楽が乗る映画が好きというのもあり、
自分の好みにドストライク。一発で映画に引き込まれてしまいました。
ストーリー的にはアクションの他にロマンス成分がそこそこ入ってくるため緩急もありましたが、
個人的に得意でないため、最初から最後まで音楽アクションだったらなぁと思ったり思わなかったり。
こんな映画もっと増えないかなぁ。
冒頭でガッチリと掴まれ、後は各種アイデアと多くの引用にニヤニヤする。あえての抑制にも。
今作はエドガー・ライトの気合というか気迫を感じさせる出来になっていると思う。おそろしく作り込まれた映像と楽曲の融合はただの思いつきではないレベルに昇華されているので十分な娯楽性をもたらしている。冒頭のカーチェイスもアトランタの一画を見事に使い切っていて、ジェレミー・フライのスーパーなテクニックは言うまでもなく、警察車両の使われ方も逃走経路を考えるとそれなりにリアルで無理がない。このシークエンスでスバルWRXが使われていることがまず素晴らしいが、これは元ネタとも言われている『ライディングビーン』のことを考えると日本のメーカーの車両が使われているのは意図されたものと思われる。わざわざ後輪駆動に改造してまで繰り広げられたカーアクション(とサウンド)はアツい。
そのあとの現金輸送車を襲った後のカーアクションと銃撃戦も楽しかったが、たまたまそこにMP5Kを持った“海兵隊”くんがいるというわけのわからなさも笑える。そういえばマックィーンも海兵隊上がりだった。
ちなみに今作は『ゲッタウェイ』との相似が多くあり、ドクという名前やコインランドリー、聖書の引用、男女の逃亡、刑務所、ヘッドホンとイヤマフなどが挙げられる。
ドラマの部分で言及するならアンセル・エルゴートくんは愛嬌があっていいがこの“ベイビー”をこの作品の中で上手く演じていたかというとかなり微妙だ。それはエドガーの書いた本自体に由来される向きもあるだろうが、この主人公が抱える暗い部分を表現できていなかったように思えて仕方ない。ただしその部分をあえて抑制して仕上げたという見方もできそうなので“ベイビー”という言葉はなかなか有用ではある。すべてに拙いのは当然なのだ。
ちなみに自分の言葉を持っていなかったベイビーがあの高級レストランで見事に振舞っていたのはやはり入念なリサーチがあったからだろう。それはデボラにしても同様だったかとも思える(お互い時間が必要だった)。
ベイビーの人となりは単純に言えば幼少期のトラウマによって殻に閉じこもったまま成人してしまっている、ということになる。トラウマがあろうとなかろうとそういうヤツはいるものだが、寡黙であることはあの成り行きでは仕方ない。
つまるところベイビーは何をやっても中途半端である。しかしドライビングについてはその限りでない。面白いと思う。そしてそういう設定だったり造形を物語に落とし込んでいるかというとそうでもないとも思える。しかしこの作品世界は極めてユニークで興味深いのも事実。ついでに言えばリリー・ジェームズのデボラは美しいが魅力的かというとこれも微妙。だからまあお似合いなのだ。
個人的にはバディよりもドクのストーリーを見てみたい。そしてジェイミー・フォックスは主人公を埋没させかける出来だった。
ベイビードライバー
今回で3回目(2022年7月15日)
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