「爽快感もバカバカしさもない」ベイビー・ドライバー カーニバルの騎士™さんの映画レビュー(感想・評価)
爽快感もバカバカしさもない
どうしてエドガー・ライト監督はこんな映画を作ったんでしょう?ライト監督が過去に製作した『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』みたいなバカバカしい映画を観たかったです。。。
犯罪に加担する主人公に魅力を感じられません。主人公は葛藤しながらも強盗団で組まされたジェイミー・フォックスを故意に殺してるから、結局離れようとしてる連中と変わりがありません。痛い目に遭っても自業自得です。もし主人公が最後に野垂れ死んだとしても当然の結果だとしか思えないでしょうね。
主人公は、天才ドライバーという設定なのに劇中でけっこう車をぶつけています。運転がめちゃくちゃ巧いのですが、それほど天才的には描かれていませんでした。
強盗団の仲間たち(お近づきになりたくない連中ですが)の描き分けはよくできていました。物語が始まった時と進んでからとでは、キャラクターの印象が変わります。
『ベイビー・ドライバー』はカーアクション映画ではなく特に爽快感はありません。強盗団からなかなか足を洗えずに足掻く主人公の姿を描いた犯罪映画でした。
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