劇場公開日 2017年8月19日

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「『ザ・ドライバー』へのリスペクトが滲んだミュージカルのようなカーアクション」ベイビー・ドライバー よねさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0『ザ・ドライバー』へのリスペクトが滲んだミュージカルのようなカーアクション

2017年8月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

超絶ドライビングテクを持つ強盗団の逃がし屋ベイビーはふと立ち寄ったダイナーのウェイトレス、デボラに一目惚れ。稼業から足を洗ってピザ屋の宅配ドライバーに転職するも組織のボスに脅されてやむなく稼業に復帰するが無軌道な相方のせいで窮地に立たされる。
あからさまにライアン・オニール主演の『ザ・ドライバー』へのリスペクトを滲ませた終始70’sな埃っぽい映像で、厳選されたサントラと登場人物の仕草やカーアクションを見事にシンクロさせてミュージカルのように演出。ニューシネマ感を微妙に捻ったストーリーも爽やかで、映画オタク風味をいつも前面に出したマニアックな作風が特徴の監督エドガー・ライトが一皮剥けたなと実感する納得の快作。
“クイーンの楽曲を劇伴に使う映画にハズレなし”というのが私の持論ですが、本作での”Brighton Rock”の使い方はとにかく流麗で痛快。ヒロインのデボラを演じるリリー・ジェイムズの凛々しさも印象的です。

よね