ベイビー・ドライバーのレビュー・感想・評価
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ベルバァン! ウッ!
ジョンスペの『Bellbotoms』に合わせて、
・ワイパー動かし
・ルームミラー合わせ
・ハンドルやさしく撫でて、叩いて
・そして出だしの「へ~イ、ヨォ、ヨォ、ヨォ!」
結構やってます!笑
ベイビーが「HarlemShuffle」に合わせてリズミカルにコーヒーを運ぶシーンも楽し。(タイトルがバーンって現れるところ、あれもこの曲の出だしなのね。)
マスクかぶって現金輸送車を襲う際に、車から出るタイミングを、曲(「Neat Neat Neat」)に合わせてやり直させるところなんてもう!!
カーアクションもサイコー。
強盗後の銀行からの離脱時に、前進ではなくいきなりバックターンで逆方向へ逃げる!
同じ赤い車2台の間に割り込み、短いトンネルの一瞬の間を利用して警察ヘリを巻くという、アイデアとテクニック!
ちゅうか「インプレッサ WRX」という時点で、もうたまらんし!渋い!
立駐で乗り換えるシーンもいい!ドライバーを、コート脱いでピンクのカーディンガン姿になったダーリンとチェンジ。トヨタ(コロナ?カローラ?)で颯爽と去っていく。
『TAXi』の雰囲気と似てる。カーチェイス、お洒落、銀行強盗、そして小粋な音楽!
デボラが可愛い。出所してきたベイビーを赤白のテールフィンのザ・アメ車コンバーチブルで待つシーン。超キュート。
アンセル・エルゴートは童顔&おとなしめにみえて&かっこいいという「ベイビー」にピッタリ!
あとスタイルと雰囲気がうちの息子に似てる。^_^
※なんだかバディさんは気の毒だった。
※ドクもとことん悪い人じゃなかったのが洒落てる。
※iPodいいな。クリックホイール懐かし!
※どなたかのレビューで知ったけれど最初のコーヒー買ってくる所。歌詞が落書きや標識に出てるのね。凝ってるなあ。面白い!
※最初はそうでもなかったのに観るたびに好きになる映画。
音と映像が繋がる気持ちよさと、繋がりが生み出す作品独自のテンポ感。
視聴2回目。
○作品全体
物語の軸となるのは依存と補完。いずれも人や物に対しての関係性を描くことによって説得力が生まれるため、濃厚に積み重ねていくのが常だが、この作品では音楽と映像が依存と補完の関係性をテンポよく、軽快に映しているのが良い。
依存に関して言えばキャラクターの相関図はどれも依存が絡む。ドクとベイビーは一見すると借金の返済というビジネス上の関係だが、ドクはベイビーを「お守り」として仕事に使っており、ベイビーに依存していると言える。そのことをベイビーも分かっているような台詞があるが、終盤でドクに助けを頼むのはその関係性を上手く利用しているようにも見えて、「ベイビー」からの脱却とも見えた。ドクとベイビーの関係性は必要最低限の会話で作られていて、それがまた作品のテンポ感を生み出しているように感じた。
他のキャラクターで言えば、バディとダーリンの関係もまさしく依存だろう。依存の関係を断たれたバディが最後の敵として残るのも面白くて、依存とは違う男女関係にあるベイビーとデボラの関係とも対比された終盤のシーンだった。
補完について言えば、例えば音合わせによる音楽とキャラクターの動き。いずれも片方だけではどれだけ良くてもその枠内でしか表現できないが、互いが互いのアクセントになることによって見過ごしてしまう部分も魅力として補完される。乱発される銃声の一つ一つにも注目したくなるような音合わせは、映像の隙にも意味を詰め込んでくれるアイデアで、作品の面白みが深くなる一方で軽快さも生み出していた。
○カメラワークとか
・ベイビーがピザ屋でドライバーになるまでを横PANでワンカットぽくつなげているのが面白かった。働くまでの面接であるとかピザ屋でのやりとりは一切省いて配達に出向くベイビーまで一気に見せる。
・同ポジ。ヘマをした仕事仲間をスクラップ工場へ持っていくところや終盤の刑務所内のベイビーとかは同ポジを使っていた。これも前後のカットの意味合いを補完する演出と言えるか。
○その他
・iPodの使い方に愛を感じる。当時としては大容量のストレージを持っていたiPodクラシックを複数持つという意味、フリック音、早回し時の独特な音の飛び方。
・カーチェイスシーンのバックモニターの使い方が面白い。カメラが置かれている場所、映しているもの(ガイド線も含めて)は日常的に見るものだが、それがより一層非日常性を強調するような。
エドガー・ライト作品はテーマ性を求めるのはなんとなく違うとは思うんだけど、そう思った時点で自分に刺さる映画とはならないような気がしてしまう。スタッフ名を見てカテゴライズするのは当然だけど少しもったいないことをしているのかなと思ったり。
ただエドガー・ライトの音へのこだわりは猛烈に好きだ。単純に挿入歌を流しているだけの映画とは絶対に違う、音と映像が繋がる気持ちよさがエドガー・ライト作品にはある。
分かっちゃいたけど、もう無理!エドガー・ライト嫌いのおっさんは本作をこう見てしまった!(ああ、また観てしまったよ)
エドガー・ライト
面白かった程度はそこそこの「ショーン・オブ・ザ・デッド」。
他人のふんどしで相撲をとっただけの「ホット・ファズ」。
音楽センスゼロの、ひとつも面白くない「スコット・ピルグリム」。
ホモネタ2人主演の、ライトではない、別監督が撮った傑作「宇宙人ポール」。
唯一の笑いどころのホモネタを封印した暴挙作「ワールズ・エンド」。
ライト監督降板で俄然見る気になり、実際面白かった「アントマン」。
世間の評価とは真反対に、この監督ほど、つまらない作品を作り続けているものもいない。どうみても、一部の評価につられ過ぎ。おいおい、オレもほぼほぼ観ちゃっているじゃないか。
そんな彼がカーアクションを撮ったという。どうやら逃がし屋のドライバーのお話だという。
ああ、はいはい、あの辺のふんどしを履くのか。
「ベイビー・ドライバー」
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そもそも気持ち悪い映画オタクが音楽のことを語り、あたかもこの作品を全く新しいモノとして評価している時点で相当信用できなかったが、予感的中。
オープニング。
いきなりリアリティゼロの銀行強盗からスタートする。主人公ベイビーのイヤホンの曲が劇伴となる。これが微妙に画面のアクションとずれてて、気持ち悪いし、やかましい。
エドガー・ライトは「スコット・ピルグリム」の時も思ったが、音楽センスはかなりひどいことをここで確信。
こんな出来損ないのミュージックビデオ。もう、どこが斬新なのか。
君たち、どうかしているな。
序盤のカーアクションも車のCMどまり。まったく勘弁してよ。
テレビの音や手話がBGMとリンクしているのかと思えば、途中でまったく関係なくなるし、いちいちイライラさせる。
もう何がしたいのか。頭痛がひどくなる。
園子温の「TOKYO TRIBE」のほうがよっぽど、ノリがイイ、というお粗末さ。
全編、同じような曲調のモノを垂れ流し、クライマックスは、歌詞とは全くリンクしていない「ブライトン・ロック」というダサさ。アクションも全然三味線ギターとリンクしていない恥ずかしさ。
そのまえの銃撃戦もひどく退屈。
エドガー・ライトの趣味なのか、顔立ちが「スコット・ピルグリム」のマイケル・セラの系統で、これまた気持ち悪い。まあ、それは置いておいても、主人公のキャラ設定がとにかくブレブレなのである。
そもそも耳鳴りの設定が大して意味をなしていない。
本作の唯一の良い点は、終始やかましいので、ポップコーンでなく、せんべいを持ち込んでも他の観客の迷惑にならないぐらいか。
ジェイミーFOXXXXXのダサイ恰好はまだちょっと笑ける。
追記
タランティーノと何が違うのかな、とちょっと考えてみた。パクリとかオマージュとかという意味では両者変わらないかもしれないが、他人のふんどしで相撲をとっている感がライトの方にあるのは、おそらく圧倒的にタランティーノのほうがたくさん映画を観ているからだろう。
アンセル・エルゴートがはまり役
カーアクションをまるでミュージカルのように音楽に合わせて撮るという発想は面白い。しかし、やはりキャラクター造形がピカイチの作品だと思っている。主人公のアンセル・エルゴートが演じたベイビーが本当によく作ったなと感心するほどに面白いやつなのだ。凄腕のドライバーで、事故の後遺症の耳鳴りを防ぐために音楽を聞き続けていて、ベビーフェイスの若者だ。行きつけのレストランでウェイトレスに一目惚れし、ゲッタウェイのごとく逃げる計画を立てて、強盗のボスを出し抜いていく。悪党に力を貸しているけど、本心から悪党ではない。そんな主人公を引き立てる脇役の異様な個性派が揃っていてキャラ立ちしている。一人も類型的な人間は出てこない、ぶっ飛んだ個性で生き生きとしていて、観ていて楽しい。
アンセル・エルゴートはこの役のために生まれたんじゃないかと思えるほどにはまっていた。ダンスの心得もあるので、リズム感が良くて、彼のその身体がこの映画の魅力を支えたと思う。
快音・快走のミュージックドリブン・ゲッタウェイ
通称:ベイビー。天才的なドライビングテクニックを誇る“逃がし屋”の青年。幼いころに遭った事故の後遺症で耳鳴りに悩まされているが、ひとたび音楽を聴けば華麗なハンドルさばきで追っ手を撒く。ウエイトレスのデボラと出会い、借金も完済し、新しい日々が始まろうとした矢先、再び仕事の依頼が舞い込む。
「アントマン」の監督を降板したエドガー・ライトが、製作会社MRCのアプローチを受けて実現させた完全オリジナル作。サントラのイントロダクションで「Baby drives cars, but music drives Baby」とライト監督が説明するように、ベイビーは音楽に突き動かされ、車を走らせる。ジョン・スペンサー・エクスプロージョンの「ベルボトム」で真っ赤なスバルがアトランタの街を疾走するオープニングは、本作のコンセプトを象徴するシークエンスだ。
ロック、ソウル、ヒップホップとバラエティに富んだ“キラートラック”に、キャラクターたちがシンクロし、ストーリーが引き寄せられていく。ストーリー・ドリブンでもなく、キャラクター・ドリブンでもない。ミュージック・ドリブンという新境地が開拓された。
スタイルのみごとさを越えてくる瞬間。
観た人に感想を聞いて回ったが、スタイルだけで中身がない、という批判を聞く。実際「そうじゃありません!」と断言できる反論を思いつかないが、自分は確実にグッときたし、ただカッコいいだけの映画とは思わない。
自分が一番グッとくるのは「橋の向こう側がパトカーで封鎖されている」場面。いかにもアメリカンニューシネマ的なベタな展開なのは承知している。だがエドガー・ライトは敢えてアメリカンニューシネマを照れることなくやってみたかったのだと思う。
音楽と映像とのシンクロは大きな魅力だが、あのシーンはそのコンセプトよりもニューシネマ的な逃避行を優先させているし、その上で安易なニューシネマ的バッドエンドに落とさなかったことにも嬉しくなってしまった。作り手が絵空事を本気で信じているからこそ実現した、とても美しくてハッピーな映画だと思うし、それぞれにグッとくるところが見つかるかが評価の分かれ目になるのだろう。
主人公と観客がBGMを共有する希有な時間!!
音と映像がシンクロする!?確かにそうだ。一秒の狂いもなく音楽のフレーズと場面の編集が連動していく、特にオープニングシーンがもたらす高揚感は半端ない。それは同時に、主人公と観客が同じBGMを共有する時間でもある。そこが実は画期的なのだ。場面に作曲家が作ったメロディが流れるのではない。それだと、音を聴いているのは観客だけだからだ。音楽の共有なら、それに合わせて役者が歌い踊るミュージカルがある。本作が「ラ・ラ・ランド」と比較される理由もそこにある。しかし、ベイビーはまさに意図してイヤホンから流れるサウンドとリズムに合わせてハンドルを握り、行程を計画し、それに観客も付き合うわけだから、その共有感は1000%。誰もが初めてiPhoneに取り込んだ好みの音楽を聴きながら出勤した時の楽しさを思い出すに違いない、至福の映像とサウンドの同時体験。それが「ベイビー・ドライバー」なのだ!!
カーアクション+青春音楽映画の融合が楽しい
カーチェイスの場面を疾走感あふれるBGMで盛り上げるのは常套手段だが、ジャンル映画にひとひねり加えるのが得意なエドガー・ライト監督は、カーアクション映画に流れる音楽を単なるバックグラウンドから“必然”に格上げする方法を考案した。主人公ベイビーに持病の耳鳴りがあり、これを打ち消して運転に集中するために音楽を聴く。音楽のグルーヴに乗って車が躍動する。観客もその映像と音楽に同期することで一層の没入感を得られるのだ。
クライムサスペンス的な面白さに加え、音楽家でない主人公の青春音楽映画、具体例を挙げると「あの頃ペニー・レインと」「エンパイア・レコード」「キミに逢えたら!」などに通じるポップで切ない感覚も大きな魅力。アンセル・エルゴートとリリー・ジェームズの組み合わせも、そこそこキャリアのある2人なのにフレッシュさがあって好感を持った。
俳優たちも監督もいいですねー
高評価に釣られてアクション好きじゃないのに観てしまいました
⭐︎4.0 / 5.0
音楽がずっと流れていて疲れる。
冒頭30分くらいが一番面白い。
その後、男性の願望丸出しなヒロインといい感じになったけどまたドライバーをやることなって仲間割れが始まった辺りから安っぽいクライム映画になってしまう。
主人公が元は善良で強迫されていたとはいえ、特に抵抗する様子もなく言われるがままに凶悪犯罪に荷担してしまっているため共感はできない。
結局、いい感じになったヒロインとも時間の経過によって疎遠になる未来しか待っておらず、後味も悪いラストだった。
音楽もずっと流れていて疲れる。
良かったのは最初のジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンの曲だけ。(そういえば、昔ディスクユニオンであの曲が入ってる銀色テカテカなジャケットのレコードを買ったのを思い出した。)
劇伴はここぞというところでメリハリをつけて流して欲しい。ずっと流れっぱなしはストレス溜まる。
途中から、大して仲良くないやつの車に乗った際に、永遠にそいつの好きな曲をずっと垂れ流し聞かされているような気分になった。
「モンスターズ・インクのセリフは止めろ」って言うケビン・スペイシーは面白かった。
最後40分の盛り上がりが面白かった‼︎
なんだ!これめちゃくちゃ面白いじゃん。
この映画、全然知らなくて、タイトルもロードムービー的、先入観で人間ドラマかと思って、みる選択肢にもならなかった。しかし、あらすじに「銀行強盗の・・・・・・」と書いてあったので、脱獄系、銀行強盗系クライムアクション好きな私は、見ないわけにはいかない。
いや、期待していなかった分もあるが、かなり面白かった。
ワイルドスピードが好きな方ならみて損はなし。また、音楽がまた絶妙にGOOD!
ライオネルリッチーのEAZYが途中とエンドロールでかかるのがまた良くて、あの曲を使った意図を知りたいために、日本語の歌詞もチェック!!なるほどなるほど。
80年代の青春映画によくあったパターンの、主人公が好きな女の子のことを考えたときにかかる胸きゅんな音楽や、恋してるときにおどっちゃうシーンもなにか懐かしい。映画「マネキン」などの時代を彷彿させる。
逃がし屋
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