劇場公開日 2018年1月12日

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「上手な生き方」伊藤くん A to E みさとさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0上手な生き方

2018年1月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

自分はドラマ未鑑賞で小説も読んでいなく、予告をちょっとみたくらいでこの映画を観に行った。
まず、キャストが痛い男 伊藤くん(岡田将生)その男に振り回されるA〜Eの5人の女 志田未来 佐々木希 池田エライザ 夏帆 木村文乃 ととても豪華で配役もそれぞれまあまあ合ってるなと感じた。
終盤までは、4人の女が振り回される様子が描かれている。その4人に取材をし、脚本家としてまた花開かせようと奮闘する5人目の女E(木村文乃)。
自分は予告で5人が振り回されると聞いていたのだが、5人目の女Eが振り回されていると感じる描写が少なかった。
ラストシーンでは、Eの女(木村文乃)と伊藤くん(岡田将生)がそれぞれの生き方について語っている。
岡田将生が演じる痛い男 伊藤くんは容姿端麗でシナリオライターを目指す28歳童貞 この男は傷つかないように初めから戦わない、リングに上がらない、それなら必ず負けないとの考えを持っている。だから、シナリオライターを目指しているにもかかわらず、作りかけの脚本も完成させない。
E(木村文乃)はその伊藤くんの生き方に対抗するように力強く生きると決心する。結局は伊藤くんの生き方が1番楽で上手な生き方かもしれないと悔しいが思ってしまった。ただそんなところが伊藤くんの痛いけど憎めないとこだと思う。
この作品は5人の女は伊藤くんと関わることで振り回されつつも、自分の生き方を見直すきっかけをもらい、それぞれの生き方が変わっていく。人と関わることで初めて感じること、伝わることもあるということを改めて感じさせられた。
ただ、Eの女(木村文乃)は自分が伊藤くんから見て、Eの女、つまり5人目の女になっていることをわかっていないのか分かっているのかが描かれてないのが少し物足りないと感じた。

みさと