女は二度決断するのレビュー・感想・評価
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テロという重いテーマ 犯行の動機がまったく描かれてない 犯人の人物...
テロという重いテーマ
犯行の動機がまったく描かれてない
犯人の人物像や背景が語られないので、
物語に入っていけない。
これだけ見ると、犯人が悪者みたいな描き方。
脚本もっと力入れれば、見ごたえのある作品になったはず。
ラストの展開は、
観客にただ衝撃を与えたいだけのような終わり方で
低品質だと感じた。
タイトルの真の意味に感嘆。ヒロインの孤独な苦悩と葛藤。
【賛否両論チェック】
賛:最愛の家族を奪われた主人公の、失意・絶望・怒りといった感情が赤裸々に描かれ、そのやり場のない哀しみが胸を打つ。衝撃的なラストにも目を奪われる。
否:ストーリーは終始淡々と進むので、興味を惹かれないと眠くなってしまうこと必至。
理不尽な事件で最愛の夫と息子を奪われ、しかも捕まった犯人が法廷で否認を続け、次第に形勢が不利になっていってしまうという不条理。主人公の動揺と葛藤そして苦悩を、ダイアン・クルーガーが迫真の演技で表現していく様に、思わず圧倒されてしまいます。
ただ展開そのものは、ストーリーを淡々となぞっていく雰囲気で進むので、観ていて退屈してしまうかも知れません。特段突拍子もないことが起こるわけでもないので、眠くなってしまう可能性もあります。
しかし、そんな物語の最大の見せ場は、その衝撃のラスト。そこに含まれたタイトルの本当の意味に、思わずうなってしまいます。あまり言うとネタバレになってしまいますので、詳しくは是非実際にご覧になってみて下さい。
☆☆☆☆ 予告編を見た限りでは。ケビン・ベーコン主演の『狼の死刑宣...
☆☆☆☆
予告編を見た限りでは。ケビン・ベーコン主演の『狼の死刑宣告』の様な、激しい復讐劇の女性版か?…と思えた。
だが実際に映画本編を観たらかなり違っていた。
映画は三部構成になっており、それぞれを表すと…。
I、家族ー事件ー悲しみと重苦しい雨。そして或る決断!
II、正義ー法廷劇ー怒りと憎しみ。
III、海ー復讐劇ーもう1つの決断!魂の浄化。
…とでも言ったところでしょうか。
流石にハリウッド性のエンタメ作品とは違い、問題提起を観客側に投げ掛ける作品にはなっていた。
でもその投げ掛けている部分が、決して小難しい演出にはなっておらず。極めてエンターテイメントになっているところがとても良い。
特に三章目にあたるギリシャ編での追跡劇では。音楽の効果も有り、いつ敵側の反撃にあってしまうのか?…と、観ていてハラハラさせられてしまう。
映画は最後の最後に、観客の予想を越える結末を迎えるのだが。人によっては、その境地に至った想いが今ひとつ伝わり辛いかも知れないなあ〜…とは多少思った。
とは言え、非常に面白いエンターテイメント作品の秀作でしょう。
2018年4月25日 ヒューマントラストシネマ有楽町/シアター1
4.6
すごい作品を見た、気がする
ダイアンクルーガー渾身の演技
なんといっても観客の心を掴む様々な演出が素晴らしい
チャプター制にすることで観客に心の余裕を持たせながらも、長回しのカットで観客に緊張感を与える
全員の演技に脱帽ではあるが、特に相手方の弁護人ははらわたが煮えくりかえる演技だ
テロリストたちの心の余裕をキスシーンで表し、義理の両親の冷淡さを無表情で表す
リストカットの再現度の高さからは、気分が悪くなる観客も多いのではないか
タイトル、2度の意味も解釈出来るが少し安直ではなかろうか
衝撃のラストは予想は出来るものの緊張感と迫力は計り知れない
おすすめです
ドイツ語分かれば良かった…
久しぶりにヨーロピアン 映画を見たので映画見るの楽しみにしていました。
ロングテイクが多かったので映している意味があんまりがわからないところが何個かあった。
音楽が良かった。
最後のシーンがあんまりわからなかった!もう一回見たいと思った!
ドイツ語がわからないから裁判のシーンで理解しにくかった!
女優さん・俳優が綺麗だった!
いつもハリウッド映画しか観ないので今回久しぶりにヨーロッパの映画を見て良かったと思った。
また観たいと思った。
人の中にあるケモノ
爆弾テロという単語が、画面の中のお話の様にどーしたって感じてしまう日本人。でも、だからこその作品かもしれない。
爆弾テロは何も無差別大規模を狙ったものだけではなく、このような無差別極小規模も存在する、ということ。そしてそこには、人種的な選民思想が拭えずあるという現実。更には、他人事ではなく、我々日本人も内包しているものである問題。問題なのか、それが人という生物なのかはわからないけれども、そんな事を考えるきっかけとして秀逸な作品でございました。
ゾクゾク
65本目。
数十分後に同じスクリーン、ほぼ同じ席、奇しくも主演の名前がダイアン。
法廷シーンは好きだし、面白かったし、そこから俺の中で動きだした感じ。
作品の静けさが緊張感を持たせていい。
最後は韓国映画っぽいかな?って思ったけど、面白かった。
でもネットで調べりゃ爆弾作れんだから、怖い怖い。
女は二度決断する
2018年39本目の劇場鑑賞。
卑劣な移民排斥テロによって最愛の家族を奪われた女性が、
絶望と怒りの中で立ち向かう理不尽な現実とその顛末を描いた緊迫の復讐サスペンス。
カティヤに起きた悲劇について、
話は三部構成で語られている。
基本的に説明のない映画であり、
カティヤの主観オンリーで物語が展開する。
見所は俳優たちの演技力高さだと思います。
カティヤ演じるダイアン・クルーガーは、
本作で第70回カンヌ国際映画祭女優賞を受賞も納得の演技。
他には、
容疑者の父親ユルゲン役を演じたウルリッヒ・トゥクールの、
取り返しのつかない深い罪悪感背負った謝罪、
容疑者側の弁護士ハーバーベック役を演じたヨハネス・クリシュ。
彼の厳つい顔と憎々しい演技も印象深い。
いい作品ではあるが後味はいいとは言えない。
人は殺し合いをやめない
見終わった後も、様々なシーンが蘇り考えさせ色々な事を語りたくなる、こう言う映画は私にとって良い映画である。
辛いシーンがあちこちにある。
雨の描写は彼女の涙、脇腹に入れ墨を入れるシーンは、彼女の実質的な痛みと心の痛み。トルコ人との結婚を実は祝福してなかったと分かってしまう実母からのなじりのシーン。
義母から「あなたが孫を見てなかったからよ!」と詰め寄られるシーン。
二人自身は幸せだったけれど、彼女を取り巻く親族からは、かなり距離があったんだと思わせる。彼女に寄り添うのは、移民の友達たちのみ。
たくさんの入れ墨を入れて、過去に大麻をやっていたという彼女は、個性的な人生を送ってきたのだろう。そしてサムライ(浪人)の入れ墨は何の意味があるのだろう‥
映画の最後は、この方法しかなかったのか⁈と思わせる、が、サムライの入れ墨を入れた彼女は、サムライの妻らしくしたのだと私は無理矢理思った。
複雑な気持ちですが、観て良かった
本作品、実話と聞いていたので、てっきり、イスラム教テロの話かと思っていたのですが、ネオナチによるテロの話で、私的と言うか、日本人のような島国の国民には、あまりピンときませんが、しかし、色々な考えの人がいますね・・・
本作品、非常に残念な事件、残念な裁判、残念な結末でした・・・・
事件に関しては、主人公の女性に同情的ですが、ラストは共感が出来ないかな・・・でも、本当に追い込まれると人間何をするか分からないので、客観的にしか言いませんが、しかし、非常に考えさせられました。
映画的に言うのなら、事件の詳細の部分があっさりしているかな・・・
もっと事件の事を詳細に作って頂ければ、もっと感情が入りやすかったと思うな・・・
しかし、ネオナチなんているんですね。それもいまだに過激な活動をしているのですね。古い話ですが、私の子供の頃、「マラソンマン」と言う映画が有って、ナチの生き残りが活動しているんだと言う空想な話かと思っていましたが・・・・
しかし、本作品、全世界にネオナチがしている卑劣な事を伝えて行く事に関しては、いいと思うし、見るべきだと思います。
PS
本作品、新宿武蔵野館で見たのですが、冒頭の15分位、遅れて入ってくる人続出で、遅れてくるのは仕方がないとしても、小さな映画館なんだから、ガタガタ音をたてたり、スマホつけながら入って来たり、遅れて平気な顔で、堂々とスクリーンの前とか横切るの止めろよ!
教養がなさすぎるね・・・・
好きな女優さんになりました
先のみえるストーリー展開だけど、ダイアン・クルーガーの演技は見事でした。悲しみから復讐に至るまでの心情の変化を、わざとらしくなく リアルに演じていました。はじめは雨ばかりの天気も、曇りばかりの灰色の世界も、最後の最後に晴れ渡る青空も 彼女を映す鏡のようでした。止まっていた生理がきた場面は、廃人のような彼女にようやく生きる精気を出せたのは、死ぬ覚悟ができたから?こういう繊細な描写は、アメリカ映画にはないと思います。
確かに社会的な背景があって考えさせられますが、感傷することはありませんでした。ダイアン・クルーガーの演技と心情を現す映像は一見かと。
子を持つ親として
コンプライアンス上は許されない。でもこの展開には大いに共感するなあ。子を持つ親としては。
スネに傷持つ身ゆえ、法廷闘争には完全には委ねられない。弁護士がいい人なので、多少後ろ髪引かれるが、いやいや、止めてくださるな妙心殿。理性的であることが法治国家の国民に求められる掟だが、知ったことかと実力行使。ここに、社会のはみ出し者だからというエキスキューズを与えるあたりがメジャーの弱さ。
トム・クランシーの「容赦なく」、映画化の話はどうなったんでしょう。
よかった。ぐっときた。
俳優が良かった。
夫の悪そうな、頼りになりそうな感じ。向こう方の弁護士とこっちの弁護士の感じ。ギリシャのホテルの男の感じ。カップルの感じ。全てばっちりはまってた。よく見つけたよねというのかよく演じたというのか。
映画館は危険な場所だ。
見終わって電車に乗ってもまだ心臓が落ち着かない。
映画館は危険な場所だ。晴天の穏やかな日曜日に人々はのんびり繰り出しているというのに、その中でまるでそこに染まらないどす黒い絶望と吹き出る血で頭がカオスになってる人間を生み出す。
いいとか、悪いとか、そういうことよりも、凄まじいとしか言えない愛を突きつけられ狼狽えているのかもしれません。
心臓が弱い方には勧めません。
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