キングス・オブ・サマーのレビュー・感想・評価
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内容よりも映像の美しさの映画かも
大人と分かち合えない、大人になりたい、干渉されたくない、そんな思春期を迎えた3人の少年が家を飛び出し、森の中に家を建てて暮らし始めるという青春・夏映画です。
特に大事件が起きるわけでもなく、青春物としては地味目かもしれません。ジョーとケリーの「恋」もそれほど燃え上がった風でもなく、パトリックとの三角関係も多少、気まずくなる程度。両親との軋轢も特別なものではありません。ちょっと物足りなさを感じてしまいました。
けれど、少年時代にはこんなことを経験して、こんな風なことを感じて大人になっていくんだろうなあ…というのが、無理なく自然に伝わってきて、監督の見せ方がうまいのかなと。
森の自然はみずみずしくて美しかったです。映画を観ている最中、「セミの声がうるさくて映画の音が聞こえないやん」と思って、窓(自分ちの)をしめようと、映像を一時停止したら……なんと、セミは映画の中で鳴いていたのでした!リアル。
冒頭シーン。錆びた配管のようなものを叩きながら、ビアジオがへんてこな踊りをするシーンがよかったです。リズム感あって。
主人公のジョー、美形ですね。ライアン・ゴズリングに少し似てて。
夏の日の全て
一夏の恋 家出 思い出
どうしようもないくらいのガキっぽさ
なんでもやれる気がする、どこまでもいける気がする若さ
あーあの頃の僕らの話だ。
みんなの中のそれぞれの冒険の話だ。
でも悲しいのはそのエンディング。
これはあの頃の話なんだな。もう戻らないあの頃の話なんだな。
この映画を見れば何度でもあの頃に戻れるけど。
でも、思い出だから愛おしい?
戻らなくちゃ。
大丈夫、得たものは一生ついてくるから。
森は生きている
細かいカットの連なりがこの瞬間全てが価値のあるものだと主張する。
たまに寄るちょっとしたズームがたまらなかったり、最後の男の子の好きなことをしているカットもたまらなく愛しい。
思春期ムービーの傑作でした。
大人はファック!女はビッチ!ってのもね、わかりやすいしねってことで。
眩しい一夏の逃避行
15歳男子達による、ウザい親からのなかなかぶっ飛んだ逃避行。
もう笑えて笑えて、あまりにも楽しかった。
ヤンチャな単純ボーイのジョー、ガタイの良い箱入り息子のパトリック、変人ナイスキャラのビアジオ、モテ女ケリー、それぞれの家族
みんな一人一人キャラが立ってて分かりやすかったし、繰り広げられる掛け合いがいちいち面白い。
冒頭の3人による廃管太鼓と奇妙なダンスでもう心掴まれる。
森の奥に家を建てて、狩りと採取で生き抜こう!これで俺たち大人だね!なんてもう本当、ハッピー野郎だな〜なんて思いつつ
家なんてそんな簡単に建てらんねーよ!なんてツッコミもほどほどに、あまりにも清々しく眩しい彼らのヤンチャぶりに心踊り惹き込まれてしまう。
ありがちな失恋と親友との喧嘩もハラハラしつつ面白く観られた。
シリアスな展開も笑える要素がたくさんあってしんみりしないでいられるのが安心感あった。
わざと無精髭を生やして大人ぶるジョーがなんだか可愛い。
ニック・ロビンソンの甘く幼めの顔立ちに全然似合ってないのがまた良い笑
街の親と森の子供を対照的に映す演出や、美しい森の映像、音楽と共に軽いノリでテンポ良く進むストーリーが楽しかった。
友達も家族も好きな人も抱きしめたくなる映画だった。
こっから髑髏島へ!?
物語が進むにつれて主人公の見た目が逞しく男前に特に目元がR・ゴズリングに似ている。
音楽が良くてサントラが欲しい!!
MGMTの"The Youth"が映像に映まくりな効果絶大で長い排水管みたいなのを叩く音に踊り狂うビアジオがナイスキャラ過ぎて木と擬態化したりエンディングロール後の意味無い登場と愛着が。
家族愛や思春期の恋愛に友情などを中心に描きながら監督の悪ふざけが随所に見られ感傷的にならない撮り方が心地よい。
何かが変わったようなでもあまり変わらない日常に戻る普通さに和む。
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