「バブルと寝た男」素敵なダイナマイトスキャンダル 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
バブルと寝た男
7歳のある日、母親は隣の息子とダイナマイトで自殺した。
それがこの映画の題名の意味とその後の主人公(末井昭)の人生を
決定づけた・・・のかな?
母親が自殺した経験を持つ子供は、少しはいるでしょう。
しかしダイナマイトで自爆した母親は末井さんの他にはいないでしょう。
なんとも末井さんが掴めなくて画像を検索してみました。
なんともフレンドリーな方です。
影もひがみも何もない、人懐こい話好きのおじさん風。
そうかぁ、こんな人当たりのいい外交的な人なのか?
ラストで、パチンコの教則本かなんかのDVDの表紙の撮影。
柄本佑は舞妓さんみたいな着物姿。
実は末井さんが女装にすっかりハマっていたのです。
エロ本「写真時代」が警察の検閲が厳しくなり廃刊に追い込まれる。
暇を持て余した末井さんは、「パチンコの攻略本かDVD」で、
大儲けしたらしい!!
兎も角、商魂逞しいです。
鼻が効くんです、金儲けに・・・趣味と実益を兼ねた人なんです。
柄本佑が一番生き生きしてたのは看板を書くときとポスターを書くとき。
一番好きなのは、イラストレーターとか、画家なんでしょうね。
きっと画家の才能には自分で見切りをつけたはず。
それで面白くも無さそうにエロ本の世界に入ったら、
才能が開花して売れちゃうんでしょうね。
兎も角、サービス精神の塊ですからね!!
エロ本もサービス精神の現れのひとつ。
「笑いと狂乱の青春グラフティ」
ある意味で末井昭はバブルの申し子。
(有名になる一歩手前の三浦透子が素敵に屈折してました)
何度も失礼します
今作でアラーキー役で出演していたのがジャズミュージシャン菊池成孔です
まあ、今の時代では絶対に許されないパワハラセクハラが通常運転していた世の中でしたので、時代考証モノという点でも今作は残すべき作品でしょうね 勿論映画という体を演出するため"盛っている"出来事も理解していないと、事実として飲み込んでしまう危険性もあるのですが・・・
どうでもいい戯れ言、貴重な時間を頂き、大変失礼いたしました