ハンズ・オブ・ストーンのレビュー・感想・評価
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伝記ものだけに劇的ではないが役者陣の好演が光る
魅力的な出演者と熱そうなテーマに惹かれて鑑賞。
やはり伝記ものだけにびっくりするほど劇的なストーリーというわけではないが、予想通り役者陣の演技は堪能できたかな。
また、映像的にも結構凝っていて、パナマの熱気が画面を通して伝わってくる。特に、パナマの街角をバックにアナ・デ・アルマスの制服姿は息を呑むほど美しく映えていた。全体を通しても、彼女のコケティッシュな美しさや華やかなファッションも見どころか。
デ・ニーロの熟練の熱く精巧な演技も当然良かったが、何だかんだ言っても結局はアナ・デ・アルマス目当てで観たのかも知れない(笑)
人生って
栄光、ドン底どちらも経験して、自らを見失ったが周りの助けもあり乗り越えたチャンピオン!
プライド、嫉妬、過信、劣等感…
色んな感情がこの作品で観られる。
人間ドラマもあって面白かった。
最近アナさんにはまっているのでボクシング興味なかったんですが観てしまいました。
自尊心って
スラムで育って反骨心を糧にボクシングでのし上がり…って
これ以上ないくらいの王道脚本。
だからむしろ核心は、試合を棄権した”ノー・マス事件”なんじゃないかと思う。
家族から、仲間から、みんなから、リスペクトされたくてもがく姿に共感してしまった。
同じロベルト・デュランが登場する「ビニー 信じる男」と比べちゃうと、
あちらに軍配があがるかな。
“石の拳”の伝記映画は“並みの拳”
パナマの伝説的ボクサー、ロベルト・デュラン。
ボクシングと言うか、スポーツ自体に疎いので、名を聞くのは初めて。
Wikipediaで調べてみても、数々の防衛やタイトルを成し遂げた輝かしい実績。ガッツ石松ら日本人ボクサーとも対決。
その無敵の強さから“石の拳”のあだ名を持つチャンピオン。
映画としてはオーソドックスな作り。
生まれは貧困と犯罪蔓延るスラム街。
ボクシングを始め、メキメキと実力を発揮。
どん底に居た者が自らの拳で運命を切り開く…ボクシング映画の定番とは言え、実話ならではのハングリー精神。
やがて元名ボクサーで今は名トレーナーのレイ・アーセルと出会う。
多くのチャンピオンを育てた彼の下で指導を受け、そして遂に登り詰める。
妻との出会いも。アプローチはかなりしつこいナンパだったけど。
自信に満ち溢れた性格。一時期“デュランの日”が制定されるなどキャリアも私生活も絶好調。
しかし、ある試合が事件となる…。
ボクシング・ファンの間では有名らしい“ノー・マス事件”。
一度戦い勝った相手と再戦するも、試合途中で「ノー・マス(もうたくさんだ)」と言い放ち、棄権。(本人は否定)
これ以降、無敵を誇った彼のキャリアは揺らぐ事に。
本人にとっても曰く付きの事件。
映画はその真相に迫り、そこが作品に於ける重心になってると思いきや…、
バッシングやプレッシャー、愛国心や常に目の敵であったアメリカ…。
多くのものを背負い、戦ってきたのは分かるのだが、特別そこが深く描かれている訳でもなく。
あくまでデュランのボクシング人生の大事件の一つで、勿論ラストは再起。波乱の半生をコンパクトに纏めた感に過ぎない。
作品的には王道スタイルのストレート・パンチ。
が、“石の拳”ほどの破壊力には欠けた。
エドガー・ラミレスは熱演と白熱の試合シーンを披露。
『レイジング・ブル』がトレーナー役とは、ニヤリとさせるキャスティング。
ノーマス事件の真相!に迫るわけではなく
R15+
ロベルトデュランの幼少期からWBAライト級王者獲得、80年のWBAウェルター級タイトルマッチシュガーレイレナード戦。再戦のノーマス事件も。
最後は1983年6月、デビー・ムーアを8回TKOに下し、WBA世界スーパーウェルター級タイトル獲得で〆。
その後の戦績には触れず、最後に現在の夫妻の写真で終える。2人共丸々として相当美化されてます。
とはいえパナマとアメリカの関係をロベルトデュランと父親の関係に絡ませたり、殿堂入りトレーナーのレイアーセルの関係に見立てたり、思い込みのキーワードでロマンス発展させたり、脚本が上手。映像もしっかりしていて劇場で見ればよかった。JKのアナデアルマスからベッドシーン、出産シーン、年いってからの彼女もなかなか。WOWOW版ではベッドシーンのボカシが大き過ぎる。
80年代ディスコの雰囲気、乱痴気騒ぎっぷりがいい。
期待値低い分
●2018年27本目(DVD鑑賞22本目)
アメリカではさっぱりだったがなんといっても最近お気に入りのアナデアルマスがでてるので評価甘めです。
ボクシング映画にハズレはないと思っていて今回も悪くはないけどエドガーラミレス自体そこまで人気じゃないからなぁ。
気になったのはロバートデニーロの髪の後退は役作りかな?
石の拳 ロベルトデュラン
80年代を代表するボクサーの1人 ロベルトデュラン
豪快な発言と態度でヒールになっているが、実際には、貧困の中から這い上がった男
エドガーラミレスが上手く演じてましたね。ブレードランナーのアナデアルマスが、美しいね。
デニローは、さすがです。
ビニーより面白い
S・R・レナードの宿敵?みたいな凄い選手だったんだと関心させられた。
伝記映画お決まりのテッペンから落ち込んで自暴自棄もシンプルに物語のテンポも良く試合シーンも迫力があり楽しめる。
デ・ニーロ含めE・バーキン、J・タトゥーロと脇を渋く固めて効果もなかなか。
主人公の幼少時代が楽しく過ごしている雰囲気でアメリカを憎んだり貧乏だったりな悲惨さがあまり伝わらない演出なのは残念。
デ・ニーロ演じるレイ・アーセルの人生に興味が湧き彼の功績を自伝映画にしたら傑作になるような。
同時期公開的な「ビニー 信じる男」のB・パジェンサと二度対戦しているのも興味深いし二度ともデュランが負けてはいるが映画の面白さでは本作の勝利!?
技術と戦略
パナマのスラムで生まれ育ったボクサー、ロベルト・デュランと殿堂入りトレーナー、レイ・アーセルの実話に基づく話。
政治的な混乱期であったことと家族を捨てたアメリカ人の父親に対する思いからアメリカが大嫌いな主人公が、アーセルと出会い精神的に成長し戦略を身につけて世界チャンピオンになるが、戦う理由を見失い試合い引退し、復帰するまでのストーリー。
試合放棄から再起までの話が期待していた程深く描かれておらず少し残念。
嫁さんとの馴れ初めの話とかより、再起までの葛藤とか、アーセルの話をもう少しみせてくれたらなあと感じた。
デュランのことに興味が有るか否かで大きく評価が変わるんじゃないかとは思うし、物足りなさはあるけれど自分には面白かった。
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