「映画として完璧」となりの怪物くん -さんの映画レビュー(感想・評価)
映画として完璧
まず主演2人が、完璧に春であり、雫であった。それぞれが抱える心の闇やそこに葛藤する姿を、短い尺ながら十分に感じられた。これには、監督の手腕も大きかったと思う。金魚鉢やペン、襟章などもの言わぬ小道具が効果的に使われ、ストーリーに深みを与えていた。
色々と言われているオーバーアクションも、回想シーンであれば違和感なく、雫の目にはあのように見え、あのように感じたのだと思える。長い原作を105分に収めるにはこれが精一杯、最良の形であったのではないか。願わくば同じキャスト、スタッフ陣で、もっと長い尺の連続ドラマなどで本作を観てみたいと思う。
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