グッド・タイムのレビュー・感想・評価
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グッド・タイム
2017年107本目の劇場鑑賞。
銀行強盗に失敗し、
一人捕まった弟と、
彼を救い出そうと奔走する兄、
それぞれを待ち受ける一夜の運命を緊張感あふれる筆致で描き出す。
まるで地方から飛び出してきた、
頭の残念すぎる若者が、
全部自業自得で大変な目にあう1日を、
カッコいい演出で描かれた作品でした。
本作の主人公コニーは、
お間抜けな犯罪者がモデルになっているそうです。
タイトルに反して、
登場人物の殆どが不運に襲われるという皮肉な展開も面白い。
綱渡りにも似たコニーの衝動的な行動は、
意外にも成功率が高い。
色々と目が離せない展開にはなるが、
共感とかではなくあっけにとられる感じ。
ジェニファー・ジェイソン・リー出番が少なかった。
残念だったのはカメラワークが好みではなかったこと。
計画のしようがない
無計画
無謀な強盗行為から悲惨な運命に引き摺り込まれる思慮の浅い兄弟を見つめるずっしり重いドラマ
NYでひっそりと暮らすニックと彼を溺愛する兄コニー。2人は無謀な手口で銀行強盗を実行、あっさり現金を手に入れたもののすぐさま警察の捜査網が張り巡らされ、2人は逃走途中で離れ離れになりニックだけが逮捕されてしまう。コニーは入手した現金を保釈金にしてニックの釈放を画策するが必要な金額に1万ドル足りない。やむなく自分の彼女を口八丁で連れ出して残額をカード決済させようとするもカードがブロックされて絶体絶命。そんな時にニックが勾留中に喧嘩に巻き込まれて負傷し病院に搬送されたと聞いたコニーは病院に侵入してニックを奪還しようと試みるが・・・からのサスペンスドラマ。
思慮が浅い連中が行き当たりばったりで足掻いた結果、事態はどんどんあらぬ方向へ転がるストーリー展開は終始シリアスなトーンなのに逆に笑ってしまうほどに悲惨。全ての元凶であるはずのコニーに半ば強引に感情移入させられた後にあっけなく訪れる意外なオチとそれに続く静かなエンディングはずっしりと重い。小粒ながら観応えのある作品でした。
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