「一周回ってデート向き」RAW 少女のめざめ もものさんの映画レビュー(感想・評価)
一周回ってデート向き
ショッキングな内容の筈が、サービス精神が旺盛でずっと観ていたかったです。なんといっても姉妹愛が美しい。
常に観客を驚かせようとしていて、せっかく万人を引き込ませる演出なのに、やってることはドマイナー。もう君の膵臓を食べるどころの騒ぎじゃない。
主人公の場合は特殊性癖でしたが、「自分の中に眠る何か」という、成長の過程で誰もが直面する問題に誠実に挑んだ本作。高校生の内に出会えて良かった気がします。
その悪夢に終わりはあるのだろうか。その誘惑に主人公が勝てる日は来るのか。よくある、主人公の成長前と成長後ではなく、その中間である芽生えと葛藤がスリリングに描かれており、一見救いようのないもどかしさも見所です。
グロテスクシーンや性描写は、女性監督ならではの(?)夢のある綺麗なものに留まっています。興奮して鼻血を出すという独特な表現は日本の影響かな?
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