「歴史に残る問題作」RAW 少女のめざめ ジョーカーさんの映画レビュー(感想・評価)
歴史に残る問題作
やばい。やばすぎる。もはや意味がわからないほどのやばさ。鑑賞中はただただ怖くて、目の前のスクリーンに釘付けになりながらもビビってた。
冒頭、ある人が歩いてくる。車が避ける。木にぶつかる。人が窓ガラスに近づく。もうこれだけで怖い。そこからのスクリーンいっぱいに映し出される「RAW」の文字。胸のソワソワが止まらない。その後の主人公の説明や置かれた状況などは3分で説明を済ませ、異様な世界に引きずり込む。
色鮮やかな視覚描写と音の使い方が見事すぎる。狂気の世界を如実に表し、恐怖を表すだけではなく、明らかに観客を映画の世界に引きずり込もうとしている。赤、青、緑、黄などの鮮明な色がとても印象的。アート作品として素晴らしい出来。
ワッ!というような驚きとじりじりくる怖さが混在していて気が休まらず90分でも長いと感じたほどの作品だが、正真正銘の歴史に残る問題作であることは間違いないので、ぜひ見て欲しい。
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