「JPEGは社会のルール」RAW 少女のめざめ チャンプ23さんの映画レビュー(感想・評価)
JPEGは社会のルール
監督・#ジュリアデュクルノー
出演・#ギャランスマリリエ
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失神者まで出たと言われるフランス人女性監督の話題作.
★★★★★
最高ですね。エキセントリックで美しく、ホラーで悪趣味な青春肉食系コメディだ.
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RAW、意味は生とか未加工、写真のデータにも使われている
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ストーリーはカニバリズムという人肉を食べる少女の成長の物語なんです。
R15だったかな?ショッキングな映像は15歳では確かにトラウマ映画化してもおかしくないかも
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人肉食うて、共感出来なさそうな話なんだけど、これつまりLGBT含め"性癖の話"です。ない?誰にも言いにくい性癖。大小あれど、思春期で自分大丈夫かなって多くの人が通るんじゃないかな??癖の強い僕にはよくわかるね。綺麗にいうと性愛か。
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一般に"RAW"はデジカメで撮影して、まだ画像にする前の写真のデータ。カメラによってシステムが違う膨大なRAWデータを間引いて圧縮して、互換性を高めないとパソコンとかで見られない。それがパソコンの画像にあるJPEGです。当然変換によりデータは劣化します。
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つまり人間も一般社会に出る、人前に出る時はJPEGなんだよ。JPEGをさらに加工して、汎用性高めて出て行くんだよ。社会のルールに従って。
RAWとJPEGでは色調が桁違い。
RAWは"人前に出ていない"の心の中。そのままさらけ出したら手に余るが、醜くさも、美しさも、桁違いの大切なもの。深いね😌
写真、カメラ、映像が好きな方は是非🤘
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ま、そんなことより演出が素晴らしかった。映像、音楽は共にシーンに合わせてコントラストが強いハッキリと明確にした印象、少女の劇的な心の動きにハラハラ。
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さりげなく散りばめられた会話の中身が後に響いて来るあたりはうまい演出。
少女が初めは目が離れていてシカ系の"草食"の顔なんです。物語が展開するにしたがって、目が真ん中に寄ってきてまさしく"肉食動物"の顔になる。このあたりも👍
あと裸が美しい😍