「映画好きの心を打つ一本、映画の枠を超えて見せるラブロマンスに涙」今夜、ロマンス劇場で かわちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
映画好きの心を打つ一本、映画の枠を超えて見せるラブロマンスに涙
この映画が地上波でやったのはちょうど緊急事態宣言が出た頃。映画館という特別な空間に行けない状況が続いていた。開館している今でも、あの空間の居心地の良さはたまらない。
主人公の健司は、助監督をしながらも近くのロマンス劇場で足しげく通って映画を観ていた。そんな恋したヒロインが突然画面から出て来て…。映画の世界で生きる人たちのキャラも強く、当時の勢いを感じさせる。映画会社所属のムービースターに、ちょっと権限の強い社長の娘だったりと、当時の世界も同時に楽しめる。ストーリーも、二人にそびえる高い壁を互い思いながら超えていこうとする姿に、涙が止まらなかった。
映画としての世界を楽しめると同時に、映画が好きだからこそ刺さるセリフなどもとてもよかった。どこまでも残る一本になるかは、最期にならないとわからないだろうか。
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