「ロマンスはモノクロから始まる。」今夜、ロマンス劇場で しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
ロマンスはモノクロから始まる。
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「土曜プレミアム」で鑑賞。
かつて「ラスト・アクション・ヒーロー」と云う映画がありました。アーノルド・シュワルツェネッガー演じる映画の中のキャラクターが現実世界に飛び出して、騒動を巻き起こすと云うアクション・コメディです。本作のあらすじを読んだ時、同作の内容をラブストーリーに置き換えただけの二番煎じだと決めつけていました。深くお詫び申し上げます。
決してそんなことはなかった。フジテレビ映画らしい粗さ、いい加減さは散見されましたが、それを払拭してあまりある綾瀬はるかの魅力と、愛する人に触れないことが確かな愛の証となる、と云う意外なロマンスの切なさによって、静かな感動をもたらしてくれる、とても素敵な映画だなと思いました。
[余談1]
もしかして、加藤剛さんの遺作…? 情感たっぷりの演技でした。ラストシーンは涙無しには観られなかった…。ふたりが積み重ねて来た年月と愛の厚さを感じさせる、穏やかで優しい演技に引きつけられました。美雪を抱く手の動きに落涙…
[余談2]
触れられない、距離を開ける、と云う描写が、現在のコロナウイルス感染拡大による三密対策を想起させました。今はそれが大切な人を守るひとつの手段であることは明白。このタイミングでの放送は、実は的を得ていたのかもしれない…。39県で制限が解除されましたが、解除されたからと言って、気を抜いていいと云うわけではないことを、肝に命じました。
※鑑賞記録
2022/06/27:地上波放送
※修正(2022/03/12)
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