ある母の復讐のレビュー・感想・評価
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性犯罪者の再犯
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韓国映画では何度か登場する性犯罪者の再犯問題。この映画もそうした犯罪者に対する怒りをぶちまけたもので、実話を元にしているという。
作品の構成としては時系列をかなり入れ替えていて、小児性犯罪者を追い詰めていく緊迫したストーリーと、回想、夢などで過去のエピソードを繋いでいるというもの。冒頭では、ひったくりに遭った女性の格闘か?などと思わせておいて、愛娘をレイプされた上に捨てられたという怒りをぶつける姿を描いている。
シリアルキラーにも似た性格の犯人。こいつが最も憎々しいのですが、警察の対応や元夫への憤り、そして矛先は司法制度にさえも向けられる。こうなったら自分で復讐するしかない!と、意志を固めていくのです。
主人公女性(チャン・ヨンナム)には名前がない。アジュンマazoomaというタイトルの通り、ごく平凡な“おばさん”という意味が感じられ、誰にでも起こりうることを意図してたのではなかろうか。有名歯科医の元夫にしてもヨンジュのパパと携帯に登録してあるし、本人もヨンジュのママとなっていた。こうした犯罪を許せないという強いメッセージが感じられるのです。
マ・ドンソク演ずる刑事もやる気のなさが感じられ、若干スマートで、最近のアクションスターとしての雰囲気はない。まぁ、強面刑事のイメージはあるけど、別にマ・ドンソクじゃなくても良かったんじゃないか。
終盤、身の毛もよだつようなシーンもありますが、もっとも怖いのは殺人など軽くこなす“何でも屋”だったりする・・・歯科を受診する人も減りそう・・・ゾゾゾッ!
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