おじいちゃん、死んじゃったって。のレビュー・感想・評価
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分かるなー
キラリと光る
ちょっとファンタジー寄りの感じ
今時の葬式
バラバラなようで家族は家族
「お葬式」という儀式を通して
一寸文章にするのは、難しいのだが、
普段疎遠であった親戚が、父親の死を機に家族兄弟が一同に会する。
昔話に花も咲くが、過去の家族の鬱憤もここぞとばかり爆発する。
特に、長男と次男が、目が合えば喧嘩をおっぱじめる。そういう所をリアルに描いている。
家族同士の日ごろの恨み嫉みが垣間見えた。
そんな中で、祖父の死を、自分のセックス中に知ったことで、祖父にどう謝ろうかと孫娘(彼女)が意気消沈し、お坊さんに相談する。お坊さんは、穏やかに「世の常」であると説く場面は、物事を常に穏やかに見ている位の高いお方だと感心せずにはいられなかった。葬式の後、滅多に会えない親戚との会話、自分はどう生きていけばよいのか、普段相談出来ない(戸籍上)近しい人との会話。結婚式と葬式は似たようなものと思っていたが、葬式の方が、しんみりするなぁと感じた。このような機会がないと、自分の思っていることを相談できる人がいないことにも寂しさを感じた。煙草を吸いながら、そういうことを純粋に相談出来たことは、彼女にとってはこれから生きていく意欲につながるのだろう。笑える所もあったが、「祖父の葬式」というめったにない「儀式」というフィルターを通して、自分が持ちえない世界観を持つ親戚と朝夕問わず、話せる機会がもてるのは、何となく良いことだと感じさせる作品であった。
盛りだくさん。
心温まる。
地べた感が良い。
内容がタイトル勝ち!
あらすじ等も見ずにタイトルだけで勧められてみました。
もともと映画は先入観なしで予告とかもほぼ見ない方です。
結論としてはすごくいい意味でタイトルから裏切られる深い内容でした。
誰にもこれまでも、またはいつかは考える問題で、そしてそれはおじいちゃんが死んだとか残されたおばあちゃんをどうするのかとかだけではなく、受け手には幅広い捉え方があるのではないかと思いました。
お世辞にも美男美女が出てる訳ではなく、すごく親近感があり純粋に物語の中に集中しました。
ところどころ散りばめられたシュールな笑いも好きでした。
初日舞台挨拶観に行って来ました。
ファンタジーあり、芸術的でもある
大切な人に紹介したい映画
東京国際映画祭で鑑賞しました。
各々別々の時間を過ごしていた家族、親戚が
おじいちゃんの死をきっかけに集まり、
それぞれが「家族」をきっかけに一歩踏み出して歩いていくストーリー。
家族ってやっぱり、厄介なこともあるけれど
家に帰るとやはり、どうあがいても「家族」なわけで
その会話や、態度をなんだかんだで許してあげられる
何にも変えられない愛を感じさせてくれる映画でした。
映画の中のストーリーにすっと入っていけて、
感情を揺さぶられるのは、
やはり、俳優陣の演技が素晴らしいからだと思います。
オリジナル脚本で、
森ガキ監督の初長編映画作品。
岸井ゆきのさんの初主演作品。
とても純度の高い、背中をそっと押してくれるような映画でした。
振り返っても楽しめる作品
東京国際映画祭で鑑賞!
これは脚本をどれだけ映画に落としこめているかで評価が変わってくる作品だと思う。
出演陣たちと一緒のインタビューで、監督さんが「現代の家族のあり方、生きることと死ぬこと」の2つをテーマにされていたと言っていて、おそらくこれらがこの映画のキーである。
昨日の上演前にあった脚本家さんと監督のトークショーには間に合わなかったが、今は少し原作本も読んで映画との対比も感じてみたいと思っている。
昨今、マンガを映画で実写化する流れ、ドラマから映画にする流れの中で、オリジナル脚本、新米監督は逆に斬新だし、俳優陣たちも素晴らしかった!
同脚本家&監督さんのコンビ作品については、過去に『道子とキライちゃんの相談室』を見て以来、脚本や演出を通しての惹きこみ方、魅せ方が巧いと思っていたので、心の中では次回作でのコンビの成長を楽しみにしていた!
しかし、今回の映画ではそれがなかったので少しモヤモヤを感じていたら、それは1日後に自分の中で謎が解けて、少し体が震えた!
この映画には、前半部、今の映画やドラマ、アニメでは当たり前のシーンが無いのだ、多くの場面で!!
そこが私の引っかかりポイントで、私のモヤモヤとしていた部分である!!
ここだけの話、これから観る人たちは、前半部、耳をすませて欲しい。
俳優陣たちのセリフ中に、音楽が無いことに。そして、感じて欲しい、作品を壊さず、映像が成り立っている不思議さに!!
それはさておき、今回は1日後の自分の発見に びっくり して、1度書いたレビューに加筆してしまい、そして、映画に関して言えば、もう1回観たくなってきた!!
次回観る時は、前半部と、後半部での対比も楽しみにしようと思う。
あっ、レビューアーとしての私が挙げるおススメポイントは、2つ!
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①
やはり、惹きこみ方と魅せ方は外せません。
役者のセリフ中に音楽が流れ、そこをきっかけにストーリーや、映像に惹きこまれたりする流れの映像が多い中で、役者さんたち本来の実力、監督の演出、脚本家のストーリーが試されるのは前半部でしょう。
※煙草のシーンの部分については、監督の挑戦のようでしたが、個人的には、気にするポイントではなさそうだったので、私のポイントからは外していますm(_ _)m
煙草のシーンに関していえば、実は、東京国際映画祭での上映後、観客から監督へのQ&Aで回答されていました。
なるほどと思ったシーンでもあります。
②
後半部との対比です。
主人公の心の変化というものは、確かに描かれています。
しかし、主人公以外にも、心の変化があったり、元々CMディレクター出身の監督ということもあり、シーンとしての映像も局所に美しいものがあったように感じます。
展開も、音楽のあるなしで、変わってきます。
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一般公開前の作品のため、ネタバレさせないために注意して内容にはふれていませんが、一言つたえるなら、広告用のポスターに映っている役者さんたちの優しい笑顔で判断してもらえたらと思います(^^)
以上です。レビュー、何度も失礼しましたm(_ _)m
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