おじいちゃん、死んじゃったって。のレビュー・感想・評価
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分かるなー
祖父の葬式あげて、そんなに経ってないので、どうかなと思って観に行きましたが、リアルとファンタジーの加減が良い感じだなぁと思いました。
あーすげーわかるわかる、もあるし、インドはよくわかんないなーでもあるし。
役者さんたちそれぞれの演技がわざとらしくなくて、良い群像劇になってたと思います。
レビュー見る限り、タバコ多用していたのを気になった方も多いようですが、私の実感として、タバコ吸いながらする会話が、実は本音の会話だったりしたし。良い加減のリアル。ドロドロ骨肉に行きすぎないファンタジー、良い塩梅で良かったと思います。
キラリと光る
主演の岸井ゆきのの脱力感が魅力的な女優さん。
脇を固める岩松、光石、水野の兄妹のキャスティングがGOOD。
千晴役を演じた子も美形じゃないけど存在感抜群。
物語を纏めようとせず、破壊するかのように散りばめられてるイメージシーンが良かったな。
妹のパンチラ演出とか普通要らないだろうけど、退屈にならないアイキャッチとしては良。
ラストのインドも何とも映画的な終わり方で良かった。
傑作ではないけど、このチームの次回作はぜひ観てみたい。
ちょっとファンタジー寄りの感じ
岸井ゆきの良し、水野美紀良し、小野花梨良し、カメラ良し、しかしタイトルとキャッチコピーからだいたい想像できる話からあまり驚きと発見はなく終わる。個人的に。
ちょっとファンタジーに寄りすぎている感じがした。やさしいというか。そうするとこのリアリティしか勝負どころのない話では共感度は薄くなる。
今時の葬式
作品中の人物達ほど個性が強烈でなく、声高に言い募ることはないとは思うけど、最近の葬式に参列する親族の心中を表に出せば、こんなものかな。これを見て、心を痛めるか別に言いジァンと感じるかは、人それぞれだろうけど。
バラバラなようで家族は家族
今時の家族事情をお葬式を通じて描いた作品。親戚同士の付き合いも疎遠になって、親が亡くなれば一応みんな参集。でもそれが終ればバイバイ、またね~の世界。世相を写す面白い題材だと思いますが、登場する親族だれもに強烈な個性と役柄を与え過ぎたためか、ストーリーが少し細切れで散漫な感じがしたのはちょっと残念(それにおじいちゃんちのワンちゃんは結局どうなったのだろう?)それにしてもこういった冠婚葬祭では我々男どもはいつも表にしゃしゃり出るが、しっかりしているのはやはり女性だと痛感しました、です。
「お葬式」という儀式を通して
一寸文章にするのは、難しいのだが、
普段疎遠であった親戚が、父親の死を機に家族兄弟が一同に会する。
昔話に花も咲くが、過去の家族の鬱憤もここぞとばかり爆発する。
特に、長男と次男が、目が合えば喧嘩をおっぱじめる。そういう所をリアルに描いている。
家族同士の日ごろの恨み嫉みが垣間見えた。
そんな中で、祖父の死を、自分のセックス中に知ったことで、祖父にどう謝ろうかと孫娘(彼女)が意気消沈し、お坊さんに相談する。お坊さんは、穏やかに「世の常」であると説く場面は、物事を常に穏やかに見ている位の高いお方だと感心せずにはいられなかった。葬式の後、滅多に会えない親戚との会話、自分はどう生きていけばよいのか、普段相談出来ない(戸籍上)近しい人との会話。結婚式と葬式は似たようなものと思っていたが、葬式の方が、しんみりするなぁと感じた。このような機会がないと、自分の思っていることを相談できる人がいないことにも寂しさを感じた。煙草を吸いながら、そういうことを純粋に相談出来たことは、彼女にとってはこれから生きていく意欲につながるのだろう。笑える所もあったが、「祖父の葬式」というめったにない「儀式」というフィルターを通して、自分が持ちえない世界観を持つ親戚と朝夕問わず、話せる機会がもてるのは、何となく良いことだと感じさせる作品であった。
盛りだくさん。
登場人物たちのそれぞれの事情は、それぞれに一本の映画になりそうなはなしばかり。
散漫と言えば散漫。
でも、これが現代の家族の最大公約数なのかもとも思った。
それぞれが生き方が違う。
あまりに道が違ってしまう。
それでもどこかで家族になる。
面白かった。
ただ、期待しすぎた。
中野量太、石井裕也たちに続く新人が出て来たのでは?と。
心温まる。
他の映画上映とは違い、映画館全体の雰囲気が最高だった。こういった作品は、なかなか出会えないので、嬉しかった。
自分の大好きな人と一緒に見たけど、大切な人と一緒に見ることを友達に早速すすめた!!!
監督がまだ、とても若いんですね。これからもとても楽しみですね。
地べた感が良い。
ドラマに仕上げてないところがとても良い。家族の死を迎えながら、それぞれに生きることにもがく様は、とてもリアルで温かいものでした。
脚本も良いけど、それ以上に演出の良さが印象的。俳優陣がそれぞれに魅力的だし、全体的に流れる地べた感が最高に良いです。
最近はスクリーンでもあまり見かけなくなったタバコを吸うシーンが多用されてますが、カッコよくない使い方でこれも良かったと思う。
内容がタイトル勝ち!
あらすじ等も見ずにタイトルだけで勧められてみました。
もともと映画は先入観なしで予告とかもほぼ見ない方です。
結論としてはすごくいい意味でタイトルから裏切られる深い内容でした。
誰にもこれまでも、またはいつかは考える問題で、そしてそれはおじいちゃんが死んだとか残されたおばあちゃんをどうするのかとかだけではなく、受け手には幅広い捉え方があるのではないかと思いました。
お世辞にも美男美女が出てる訳ではなく、すごく親近感があり純粋に物語の中に集中しました。
ところどころ散りばめられたシュールな笑いも好きでした。
初日舞台挨拶観に行って来ました。
良い映画を観たなぁ〜と、率直に思います。
笑いあり涙ありの人間ドラマに感動しました。
観客席では笑い声やすすり泣く音も聞こえました。
描き方がリアルで物語に引き込まれました。
家族や親戚、身近にいる大切な人たちにも観て欲しい映画です。
ファンタジーあり、芸術的でもある
新進気鋭の女優、岸井ゆきのさんの早朝の濡れ場から始まるこの映画。朝の空気感、感じていない無表情の顔…、つかみからいい映画だなと思いました。
家族の死の瞬間、セックスをしていた罪悪感を抱きながらも、家族の揉め事を通して、家族とはなにか、生きるとはなにかを見つめ直す主人公の姿は、現代にありがちな無機質なリアリティーの中にも純粋さを秘めた科学反応が見れて面白い。
田舎の風景も緑がすごく美しく、ストーリーも主人公の妄想だったり、題と反してコメディタッチで進んでいくので、見ていても重くありません。
家族って、なんだかんだでやっぱりいいなと思わせてくれる映画でした。
大切な人に紹介したい映画
東京国際映画祭で鑑賞しました。
各々別々の時間を過ごしていた家族、親戚が
おじいちゃんの死をきっかけに集まり、
それぞれが「家族」をきっかけに一歩踏み出して歩いていくストーリー。
家族ってやっぱり、厄介なこともあるけれど
家に帰るとやはり、どうあがいても「家族」なわけで
その会話や、態度をなんだかんだで許してあげられる
何にも変えられない愛を感じさせてくれる映画でした。
映画の中のストーリーにすっと入っていけて、
感情を揺さぶられるのは、
やはり、俳優陣の演技が素晴らしいからだと思います。
オリジナル脚本で、
森ガキ監督の初長編映画作品。
岸井ゆきのさんの初主演作品。
とても純度の高い、背中をそっと押してくれるような映画でした。
振り返っても楽しめる作品
東京国際映画祭で鑑賞!
これは脚本をどれだけ映画に落としこめているかで評価が変わってくる作品だと思う。
出演陣たちと一緒のインタビューで、監督さんが「現代の家族のあり方、生きることと死ぬこと」の2つをテーマにされていたと言っていて、おそらくこれらがこの映画のキーである。
昨日の上演前にあった脚本家さんと監督のトークショーには間に合わなかったが、今は少し原作本も読んで映画との対比も感じてみたいと思っている。
昨今、マンガを映画で実写化する流れ、ドラマから映画にする流れの中で、オリジナル脚本、新米監督は逆に斬新だし、俳優陣たちも素晴らしかった!
同脚本家&監督さんのコンビ作品については、過去に『道子とキライちゃんの相談室』を見て以来、脚本や演出を通しての惹きこみ方、魅せ方が巧いと思っていたので、心の中では次回作でのコンビの成長を楽しみにしていた!
しかし、今回の映画ではそれがなかったので少しモヤモヤを感じていたら、それは1日後に自分の中で謎が解けて、少し体が震えた!
この映画には、前半部、今の映画やドラマ、アニメでは当たり前のシーンが無いのだ、多くの場面で!!
そこが私の引っかかりポイントで、私のモヤモヤとしていた部分である!!
ここだけの話、これから観る人たちは、前半部、耳をすませて欲しい。
俳優陣たちのセリフ中に、音楽が無いことに。そして、感じて欲しい、作品を壊さず、映像が成り立っている不思議さに!!
それはさておき、今回は1日後の自分の発見に びっくり して、1度書いたレビューに加筆してしまい、そして、映画に関して言えば、もう1回観たくなってきた!!
次回観る時は、前半部と、後半部での対比も楽しみにしようと思う。
あっ、レビューアーとしての私が挙げるおススメポイントは、2つ!
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①
やはり、惹きこみ方と魅せ方は外せません。
役者のセリフ中に音楽が流れ、そこをきっかけにストーリーや、映像に惹きこまれたりする流れの映像が多い中で、役者さんたち本来の実力、監督の演出、脚本家のストーリーが試されるのは前半部でしょう。
※煙草のシーンの部分については、監督の挑戦のようでしたが、個人的には、気にするポイントではなさそうだったので、私のポイントからは外していますm(_ _)m
煙草のシーンに関していえば、実は、東京国際映画祭での上映後、観客から監督へのQ&Aで回答されていました。
なるほどと思ったシーンでもあります。
②
後半部との対比です。
主人公の心の変化というものは、確かに描かれています。
しかし、主人公以外にも、心の変化があったり、元々CMディレクター出身の監督ということもあり、シーンとしての映像も局所に美しいものがあったように感じます。
展開も、音楽のあるなしで、変わってきます。
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一般公開前の作品のため、ネタバレさせないために注意して内容にはふれていませんが、一言つたえるなら、広告用のポスターに映っている役者さんたちの優しい笑顔で判断してもらえたらと思います(^^)
以上です。レビュー、何度も失礼しましたm(_ _)m
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