おじいちゃん、死んじゃったって。のレビュー・感想・評価
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祖父母の想い出。
自分が孫だったら訃報を受けてまず言うのはこの言葉だろう。
そこに悲哀を感じるほど交流がなければ伝達文句でしかない。
リアル体験版現代核家族のお葬式事情が程よく描かれていた。
認知症の母親をどうするか、家は、財産は、とりあえず葬式
になるから一同は大忙しになる。疎遠だった兄弟親族などが
集まり表面上の会葬は終えるが、そこへ渦巻く感情の起伏を
盛り込んで冷静に孫目線で描いてみせるところが面白かった。
個人的にあの母親の世話を父親のみでするなんて無理、通夜
がアレで告別式だけ派手なのも謎、坊主のスキップと説教に
は納得がいった。孫が祖母の昔を思い出しおやつの件を話す
あたりでは自身の母親の行動を思い出し泣けた。認知症の母
の世話が出来ず、介護施設へ送ることになる車中で娘が号泣
して謝るのもリアルだ。立場が重なると今作の本懐が伝わる。
『人は犬に喰われるほど自由だ』
表題はメメント・モリ~死を想え~という写真集。主人公の部屋の天井に貼られていたその写真を、H中の主人公が眺めている時に、祖父が亡くなったとの連絡が舞い込むことからスト-リーが始まる。伊丹十三監督『お葬式』を彷彿させるプロットになっている。生と死を対比させしかしそれが時間の連続性を紡ぎ、同時にその繋がりが家族というものの関係性迄波及していくというテーマとなっている。
ただ、表層的な部分に始終しているのは、一貫して、主人公役である岸井ゆきののプロモーションビデオの体が否めない編集になっていて、少々薄っぺらい捉え方になっているからである。劇中歌のヨギーニューウェーヴの曲が爽やかで、多分、葬式という人生にあまり経験しないイベントを重く演出しないようの造りなのだろうが、もっとストーリーに深みを持たせてもよかったのではないかと感じる。主人公の従姉妹役の女の子がなかなかチャーミングだったのが収穫であった。
不思議な感覚
他人の家庭の面倒くさい部分まで覗き見したような、自分には関係ないけど面倒くさいなぁ~って呆れて見てるような、鑑賞中ずっとそんな感覚に包まれてました。
エエ歳したオッサンの兄弟ゲンカなんか何回も見たくないってw
ラスト、主人公はインドで死生観が変わったのでしょうか?
意外と何も変わらなかったりしたら面白いw
☆☆☆★★★ お葬式に集まった家族の人間喜劇。 1人1人のキャラク...
☆☆☆★★★
お葬式に集まった家族の人間喜劇。
1人1人のキャラクターがとても良く出ていて面白い。
何かにつけて兄弟喧嘩を始める、岩松了と光石研がもう最高(笑)
最近これほど煙草を吸う場面が多い作品は珍しくかも。
一体何本すったんかな?しかも全員女性だし(~_~;)
残念だった箇所も幾つか有った(車の場面とか)
特に花火の場面は、事前に夏祭りが有る事をさり気なく示せなかったのかなあ〜…と。
それにしても…。
「お坊さんもSEXするんですか?」
それ聞いちゃダメ〜(-.-;)y-~~~
楽しくてゲロ出たWWW
2017年11月29日 テアトル新宿
分かるなー
祖父の葬式あげて、そんなに経ってないので、どうかなと思って観に行きましたが、リアルとファンタジーの加減が良い感じだなぁと思いました。
あーすげーわかるわかる、もあるし、インドはよくわかんないなーでもあるし。
役者さんたちそれぞれの演技がわざとらしくなくて、良い群像劇になってたと思います。
レビュー見る限り、タバコ多用していたのを気になった方も多いようですが、私の実感として、タバコ吸いながらする会話が、実は本音の会話だったりしたし。良い加減のリアル。ドロドロ骨肉に行きすぎないファンタジー、良い塩梅で良かったと思います。
キラリと光る
主演の岸井ゆきのの脱力感が魅力的な女優さん。
脇を固める岩松、光石、水野の兄妹のキャスティングがGOOD。
千晴役を演じた子も美形じゃないけど存在感抜群。
物語を纏めようとせず、破壊するかのように散りばめられてるイメージシーンが良かったな。
妹のパンチラ演出とか普通要らないだろうけど、退屈にならないアイキャッチとしては良。
ラストのインドも何とも映画的な終わり方で良かった。
傑作ではないけど、このチームの次回作はぜひ観てみたい。
ちょっとファンタジー寄りの感じ
岸井ゆきの良し、水野美紀良し、小野花梨良し、カメラ良し、しかしタイトルとキャッチコピーからだいたい想像できる話からあまり驚きと発見はなく終わる。個人的に。
ちょっとファンタジーに寄りすぎている感じがした。やさしいというか。そうするとこのリアリティしか勝負どころのない話では共感度は薄くなる。
今時の葬式
作品中の人物達ほど個性が強烈でなく、声高に言い募ることはないとは思うけど、最近の葬式に参列する親族の心中を表に出せば、こんなものかな。これを見て、心を痛めるか別に言いジァンと感じるかは、人それぞれだろうけど。
バラバラなようで家族は家族
今時の家族事情をお葬式を通じて描いた作品。親戚同士の付き合いも疎遠になって、親が亡くなれば一応みんな参集。でもそれが終ればバイバイ、またね~の世界。世相を写す面白い題材だと思いますが、登場する親族だれもに強烈な個性と役柄を与え過ぎたためか、ストーリーが少し細切れで散漫な感じがしたのはちょっと残念(それにおじいちゃんちのワンちゃんは結局どうなったのだろう?)それにしてもこういった冠婚葬祭では我々男どもはいつも表にしゃしゃり出るが、しっかりしているのはやはり女性だと痛感しました、です。
「お葬式」という儀式を通して
一寸文章にするのは、難しいのだが、
普段疎遠であった親戚が、父親の死を機に家族兄弟が一同に会する。
昔話に花も咲くが、過去の家族の鬱憤もここぞとばかり爆発する。
特に、長男と次男が、目が合えば喧嘩をおっぱじめる。そういう所をリアルに描いている。
家族同士の日ごろの恨み嫉みが垣間見えた。
そんな中で、祖父の死を、自分のセックス中に知ったことで、祖父にどう謝ろうかと孫娘(彼女)が意気消沈し、お坊さんに相談する。お坊さんは、穏やかに「世の常」であると説く場面は、物事を常に穏やかに見ている位の高いお方だと感心せずにはいられなかった。葬式の後、滅多に会えない親戚との会話、自分はどう生きていけばよいのか、普段相談出来ない(戸籍上)近しい人との会話。結婚式と葬式は似たようなものと思っていたが、葬式の方が、しんみりするなぁと感じた。このような機会がないと、自分の思っていることを相談できる人がいないことにも寂しさを感じた。煙草を吸いながら、そういうことを純粋に相談出来たことは、彼女にとってはこれから生きていく意欲につながるのだろう。笑える所もあったが、「祖父の葬式」というめったにない「儀式」というフィルターを通して、自分が持ちえない世界観を持つ親戚と朝夕問わず、話せる機会がもてるのは、何となく良いことだと感じさせる作品であった。
盛りだくさん。
登場人物たちのそれぞれの事情は、それぞれに一本の映画になりそうなはなしばかり。
散漫と言えば散漫。
でも、これが現代の家族の最大公約数なのかもとも思った。
それぞれが生き方が違う。
あまりに道が違ってしまう。
それでもどこかで家族になる。
面白かった。
ただ、期待しすぎた。
中野量太、石井裕也たちに続く新人が出て来たのでは?と。
心温まる。
他の映画上映とは違い、映画館全体の雰囲気が最高だった。こういった作品は、なかなか出会えないので、嬉しかった。
自分の大好きな人と一緒に見たけど、大切な人と一緒に見ることを友達に早速すすめた!!!
監督がまだ、とても若いんですね。これからもとても楽しみですね。
地べた感が良い。
ドラマに仕上げてないところがとても良い。家族の死を迎えながら、それぞれに生きることにもがく様は、とてもリアルで温かいものでした。
脚本も良いけど、それ以上に演出の良さが印象的。俳優陣がそれぞれに魅力的だし、全体的に流れる地べた感が最高に良いです。
最近はスクリーンでもあまり見かけなくなったタバコを吸うシーンが多用されてますが、カッコよくない使い方でこれも良かったと思う。
内容がタイトル勝ち!
あらすじ等も見ずにタイトルだけで勧められてみました。
もともと映画は先入観なしで予告とかもほぼ見ない方です。
結論としてはすごくいい意味でタイトルから裏切られる深い内容でした。
誰にもこれまでも、またはいつかは考える問題で、そしてそれはおじいちゃんが死んだとか残されたおばあちゃんをどうするのかとかだけではなく、受け手には幅広い捉え方があるのではないかと思いました。
お世辞にも美男美女が出てる訳ではなく、すごく親近感があり純粋に物語の中に集中しました。
ところどころ散りばめられたシュールな笑いも好きでした。
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