ロスト・イン・パリのレビュー・感想・評価
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身体性を駆使した表現が、観客を優しい世界へといざなう
「アイスバーグ!」「ルンバ!」で道化師カップルの“アベル&ゴードン”にとことん魅了されたことのある観客にとっては、これはあまりに嬉しい喜びの再来となるはず。これはわかる人にしかわからない、とことん穏やかで唯一無二の時間の共有である。好き嫌いは分かれるだろうが、こんな映画、彼らにしか撮ることはできない。
パントマイムの身体性を駆使して感情を彩る本作は、たとえその舞台がロマンス映画の定番中の定番とも言える“パリの街並み”だったとしても、そこに発露する心情、おかしみ、温かみは従来のものと別格。そして今年89歳で亡くなった女優エマニュエル・リヴァが生前の姿を遺している意味でも見逃せない。彼女の仕草。笑顔。老紳士と魅せるささやかなダンスのなんと可愛らしいことか。本作を見つめていると、近年、哀しく凄惨な事件の多かったこの街に、真の姿、真の魅力が戻ってきたような気がする。それもまた嬉しくてならない。
この空気感,好きだなあ
一生懸命なんだけれどなんだか滑稽で,
なんだか物哀しくて,でも愛おしい,
この空気感好きだなあと感じました。
映画を観終わって解説を読むと,
ベルギーの道化師夫婦ドミニク・アベルとフィオナ・ゴードンの
製作・監督・脚本・主演による、夏のパリを舞台にしたコメディ映画とのこと。
あの独特の空気感は,だからだったのだと納得。
2人に,マーサと
パリのエッセンスが混じり合って
とても素敵な映画でした。
パリ好きな人にはおすすめです。
ちょっと普通では中々味わう事が出来ないシュールな変化球作品
ちょっと本作は今迄に観た事が無いような不思議な映画だった。
極寒のカナダに棲むヒロインのフィオナ。
或る日の事、あこがれの街パリに棲む彼女の叔母、マーサから、フィオナの元に手紙が届く。
その内容とは、高齢の一人暮らしの叔母のマーサを無理矢理、介護施設に入れようと行政が働き掛けていると言うもので、マーサは未だ、一人で自由気ままにくらしたいので助けて欲しいと言うものだった。そしてフィオナはマーサの元を訪ねる事になるのだが、パリで繰り広げられる珍道中物語を描いた作品。
良く言えば、シュールな世界感が心地良く表現されていて、笑える小作品といったところかな?
兎に角、日本では絶対に映画化される事は無いような作風だった。
或る意味、映画発祥のフランス映画界だからこそ、何でも有りで、こう言う物語も出来てしまうのだなと納得出来てしまうから、不思議な作品だ。
マーサは若い頃はダンサーと言う設定に加え、姪のフィオナも、マーサの影響で子供時代にダンスを覚えたと言う事で踊るシーンも滑稽で愉快!!この踊りのシーンを観るだけでも本作を観る価値が有るように私は思えた!しかし、ハリウッド型のミュージカル映画作品を想像してしまうと全く異なりますのでご注意下さいね。
大きな声で、ゲラゲラ笑いを誘う作品では決して無いけれど、クスクスっと笑いが思わず漏れ出してしまうような作品だった。
ラストでエフェル塔の上でフィオナとマーサの再会するシーンも良い感じでした!
短い作品なのでたまにはこう言う不思議な映画と出会う冒険を試みるのも楽しいかも?
さぁ、貴方にとって本作は吉と出るか、凶となるか?観てのお楽しみ!
SEXがないプラトニックラブならなあ お風呂入ってない人とはSEX...
SEXがないプラトニックラブならなあ
お風呂入ってない人とはSEXしたくないっておもっちゃって、なんかそこが生理的にきつくて⤵︎。
わたし神経質な方ではないんだけどな
映画と言うより、喜劇舞台
ネタばれあり。
なるほどね。
何といっても、その舞台周りがとってもシュール。たぶん、確かに、パリでロケはしていると思うんですが、もう一つの舞台(?)であるはずのカナダはセット?カナダのシーンは、その表現も含めてとってもシュール。ほかの映画作品で、ああ言う表現は無かったんじゃないかな。本当、舞台的な表現です。
その意味では、ドムがめかしこんで乗り込んだ水上レストランでのシーンもシュール。あれも完全に、喜劇舞台の表現だよね。
所々で笑いが起きるほど笑えるのですが、全般としてはなんとなくトーンが単調。うっかりすると、睡魔に襲われます。そこが少し残念。
普通にオシャレなフランス映画と思っていると外されます。完全にフランスのシュールな喜劇ですね。しかも、かなり低予算の。そういう意味では、映画と言うよりも、喜劇の舞台演劇を見ているような気分になりました。
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