劇場版 屍囚獄 結ノ篇のレビュー・感想・評価
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タクシー業界での「足切り」とはノルマのことです
『起ノ篇』での引っ張り方は良かったのに、結では決着をつけるどころかなにかが欠損しているような・・・足切りの儀だとか残酷で目を背けたくなるような描写はなく、ただただ村の男どもが死んでいくだけ。女子大生たちも助かるものだと思っていたのに、感情移入の仕様がなくなってしまった。
どちらかというと、貴彦と嫁候補のストーリーから、貴彦と三葉の異様なラブストーリーがメインとなっていく。年を取らない三葉の異常な体質は村以外の神という存在だったのか、ウズメの化身だったのか、訳わかんないから全部殺してしまえ~という謎の惨劇へ。役者からすれば片山萌美はいい迷惑だったろう。
しかし、この後の展開を考えると、村長の妻と三葉だけが生き残ってるようだから、男だらけの村から女だらけの村へと発展していくのではないか!まぁ、そうなってくるとよくあるストーリーになってしまいそうだが・・・
これだから日本のホラーはさあ・・
さて、やって参りました。Vシネマより酷いと噂の作品、その後編。まず、原作の不気味さや、不条理さがなかなかに反映されてない。蛆女と呼ばれる村の風習の紹介シーンだけでもスプラッターシーンも使い方が下手すぎる。ナレーションに被せて蛆が涌き出る足の切り口をアップにするとかさあ、村人皆演技が下手すぎて狂気の匂いを感じない。むしろ人の良い隣人が実は狂気を宿した対比の方が怖さが増します。音楽や音の使い方が素人なんですかね、ドキッとするシーンも無ければ追われる恐怖や追う狂気は音楽で増すと思うんだけどなあ。今時頭に斧とか古すぎまっせ、どうせなら特殊効果で顔の口まで斧が刺さる位見せてくださいよー。切られた足や腕を引きずりながら、逃げるとか。あと、切断された首のシーンは使い方が違うんだよなあ。レズの相手がその首にキスする位の常軌の逸し方がみたかったが・。体の一部を喰われるカニバリズムの描写もつまらない。さりげなく、指や耳の一部が残ってる方が気持ちくないですかね。赤肉ばかりじゃつまらんし、なんなら皮を剥いだ足首とか、今の世の中規制が多すぎるんですかね。まあ、とにかく中途半端な三流のホラーでした。そりゃセクシーシーンでごまかしたくもなるわ。
ただひたすらにエロくてグロい。観るなら覚悟して。
【賛否両論チェック】
賛:ヒロイン達の逃亡劇の行く末や、目を覆いたくなるような惨劇の結末に、思わずハラハラさせられる。
否:不条理な残虐シーンや暴力シーンが繰り返されるので、苦手な人はヘドが出るかも。
前篇の内容は冒頭で説明してくれるので、最悪予備知識がなくても大丈夫そうです。
前篇のブレーキが利いた展開とは一転、後篇はスプラッターやホラーの要素がてんこ盛りです。常軌を逸した因習の残る村を舞台に、逃げ出したヒロイン達を捕まえるべく、ただひたすらにむごい蛮行が繰り返されます。
苦手な人には全く向きませんが、ヒロイン達の鬼気迫る逃亡劇と、因習の辿り着く悲劇の結末を、気になった方は観てみて下さい。
蛆女
学生も村人も登場人物がことごとく危機感ないし、リアクションにいちいちリアリティがなくて苦笑の連続。
原作が悪いのか、脚本が悪いのか、監督が悪いのか…話しは嫌いじゃないし金がかけられないのも仕方ないけど、いくらなんでも雑過ぎる。
もうちょいやりようがあるだろうに。
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