「インド映画という異世界」バーフバリ 王の凱旋 ぐちたさんの映画レビュー(感想・評価)
インド映画という異世界
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インドでの興行収入が歴代1位の大ヒット作。古代のインドを舞台に、王位をめぐる争いを描いた物語。感想を思い出すままに書く。
・画面の色の密度が高い。金色のほか赤、紫、緑などいずれも濃い色。南アジアのエスニック。
・善玉悪玉のわかりやすい物語。演技は驚きも狼狽もわかりやすく素朴、ベタである。アクション場面も髪が風になびいたり、スローモーションを多用したり。
・ヒーローは顔の濃い男前であり、ヒロインは目のぱっちりした美人である。ヒーローもヒロインもキャラクターに影がなく完全無欠でまっすぐである。令和の日本では描けない。
・そして長い。一つ一つの描写が丁寧であるために合計141分。
一方で、エンドロールがないのは新鮮だった。いつも半ば義務感でエンドロールの終わりまで客席に座っていることを自覚した。
それにしても、何頭ものこぶ牛が野原を駆けるシーンを見ても、大げさに言うと世界の広さを感じた。また、本作はテルグ語映画であって「ボリウッド」と言われるヒンディー語映画とは言語圏が異なるらしい。
私がまだ知らない映画の世界が果てしなく広がっている。
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