「剛速球のストレートにストライクアウト!」バーフバリ 王の凱旋 zeruminaさんの映画レビュー(感想・評価)
剛速球のストレートにストライクアウト!
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タイトルと矛盾したことから褒め始めるが(笑)、過去編に上映時間の大半が裂かれているのにはびっくりした。それでいて、「現在」の戦いも全く盛り下がらないどころか、二本分のクライマックスとして申し分ない。これは本当にスゴイ。
考え抜かれて作り込まれてる感!
「伝説誕生」「王の凱旋」を通して、バラーラデーヴァが好きすぎて困る。
倒されるべき敵役としての憎々しさ、悪さに加えて、強敵としての説得力がある。
「伝説誕生」の牛のシーン、戦争シーンもそうだが、「王の凱旋」でバーフバリと一騎打ちになってからも、グッド!戦車や鉄槌、今まで画面に出た武器をすべて使ってくれたのも、その最後に至るまでカッコ良かった!
んで、「王の凱旋」ではクマラ・ヴァルマ。本当に大好き。
いやーなヤツで出てきて、改心して頑張る所も良いのだが、(ここではバーフバリの凄さも光るんだよねー、上手い!)その誠実さを奸計に利用されて果てる無念が切なくも良い。
最後までバーフバリに貰った短剣を振るう所で涙ぼろぼろでしたわー。
あと、白鳥のボートの唯一無二な美しさには脱帽です。こんなの見たことない…。
思わず「マジで⁈」と声が出ましたわ(笑)
二編を通じて感動したのは「バーフバリ」という「英雄」を正面から描くその真っ直ぐさ、誠実さですね。
「こんなに素晴らしい人がいたんだ!」という真っ向からの敬意と称賛が、この映画に輝きを与えていて、見た人間も少し上向きになってしまうという素敵な循環があると思う。
ああーつくづく劇場で見ておけばよかった!
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