「観る人に優しい」バーフバリ 王の凱旋 いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
観る人に優しい
クリックして本文を読む
ちゃんと前半の粗筋を冒頭で、しかも吹替でナレーションしてくれるところは大変な親切心である。こういうところ、邦画でも見習って欲しい位だ。ストーリー構成は、前半とは違い、弟の横恋慕を装った企みと国母の勘違い、そして后の鼻っ柱の強さがグルングルン渦巻く、日本で言うところの昼ドラの様相を呈している。国を問わず、この手の家族確執の話は皆好きなのか、それとも観客の全方位性の為なのか、よく言えばぬかりない、しかし悪く言えば、ターゲットが絞りきっていない分表層を表現してるだけになってしまっていて深みはなし。まぁ、あれだけのインドの人口なのだから、大味、否カレー味になってしまうのかな?というか、よくよく思い出してみたらあまり食事シーン出てこなかったなぁ・・・ 王宮から追放されたバーフバリが、周りの人の手から直接、食物を口に突っ込まれていたのは思い起こせるのだけど(苦笑
それにしても、後編のCGは疲れちゃったのか、荒さが目立つ。繋ぎ目や際が雑で、何となく安っぽくなってしまうから、こういうところはキチンと頑張らないと、と偉そうに指摘してしまったが、こういう大スペクタクル活劇作品なのだから、圧倒的画力の強さ押しをやり切らないと、観ていて飽きてしまうからね。日本では考えられない決闘シーンにリアリティを持たせるのは何と言っても精密なCGとあり得ないカメラアングルなのだから。
あれだけの叙述詩を延々と流した割にラストはアッサリなのは、これも国民性なのか?もっと感情引っ張っても良いと思うのだが。。。
コメントする