「ハルクを演じたエリック・バナがグリーンとはこれいかに」ローズの秘密の頁(ページ) kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ハルクを演じたエリック・バナがグリーンとはこれいかに
イングランドとアイルランド、カトリックとプロテスタント、神父と牧師、禁酒ホテルと酒屋。無知なため、第二次大戦中は同じ連合国軍じゃないのかと思っていたけど、アイルランドは中立国でイギリスへの協力を拒否していたという。しかし、この作品ではマイケル(ジャック・レイナー)がイギリス軍パイロットへと志願していて、アイルランドの地元では敵扱い。戦争当時からいがみ合っていたんですね。そんな中でもカトリックの強い田舎町に疎開してきたローズだった。
こうした状況を把握しておかないと理解しがたい場面が多い作品でもあり、ゴーント神父(テオ・ジェームズ)の立場としてもカトリック神父らしからぬ言動もあるとか、謎が多いことも難解にしていた。ローズの子はゴーントとの子じゃないかとか、ニンフォマニアと言ったこととかも。また、マイケルが英国寄りの裏切り者だとして、アイルランドの過激派に連れ去られたり、当時の様子も混沌として難しい。
そんなことを忘れたとしても、カトリック教会組織ぐるみで赤子殺しの汚名を着せられて40年以上も精神病院に収監されていたおぞましい事実。記憶を無くすために電気ショックまで加えられていたのだ。もう真実は一つ!精神科医師のグリーンは心を固める・・・といったストーリー。
いや、中盤から予想はついたものの泣ける。聖書に書き込まれた似顔絵や月光の楽譜がローズの多彩なところを表していたし、決して精神病院に入れられる女性ではないのだ。彼女の人生はいったい何だったのか・・・と失った年月も重くのしかかってくる。アイルランドの美しい景色に心奪われ、彼女の無念さも伝わってくる。でも良かった。
参考にして頂けて大変光栄です✨
意味不明な絵文字コメントにご返信ありがとうございます😊
ここでハルクと結び付けるとはさすがkossyさん!と選んだ絵文字ですが、緑色の顔があれ(↑)しかありませんでした。
予備知識無しで見た!が、好きでしたが、少なくとも歴史は、あらかじめ検索した方がいいですよね。メアリーとエリザベスⅠ世の時代ですら、頭がクラクラして、あとで調べて整理できました!