きっと、いい日が待っているのレビュー・感想・評価
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誰にも束縛されずに日常を謳歌している日々の自由に感謝。
実話に基づく児童施設内の虐待やいじめを取り扱ったかなり痛切な作品だと思います。
陰鬱な雰囲気の冒頭シーンから始まり、そのまま観るに耐えないような暴力シーンや殺伐とした雰囲気が一貫して続きます。
なのにも関わらずどんな状況でも夢を語り続ける弟の目から感じるのは"明日を夢見る強い意思"。弟役、ばっちりハマってます。
狂気に近い厳格な校長役の演技にも個人的には拍手喝采でした。
今年入って映画館で観た映画の中で一番泣きました。
多くの人に観て欲しい映画
デンマークでは元々が「自分を特別な存在と思うな」という考え方があり、突出した夢や個性を重んじない教育理念のようなものがあります。まして、養護施設での教育は残虐的な形でその理念を逆手にとって名誉や欲のために子供を利用する大人の卑しさ。
救われないようであるのに、最後は爽快な気持ちにさせられる素晴らしい映画です。数十年ぶりに良い映画に出会えました。
希望を宇宙へ飛ばせて
躾と称した暴力的・性的な虐待、同調圧力と見せしめ、大人への絶望感、僅かな希望も抵抗も踏みにじられて「幽霊」になるしかない子供達の虚ろな目が本当にキツかった…
校長始め施設の大人達にはもう殺意しか湧かない。
あの眉毛と髪の毛の無い頭をかち割ってやりたくて仕方なかった。
唯一希望になりそうなハマーショイ先生も逃げ出すし頼りない。
終盤は力になってくれたとはいえどう考えても行動が遅すぎるでしょ…施設辞めた直後に警察なり検査官に通報するべきでしょ…
叔父も中途半端野郎で腹立つ。まああんな人に引き取られたところで幸せにはなれないだろうけど。
最低な環境の下、施設を出ることだけを希望に「幽霊」になって頑張り、宇宙と月面着陸に夢見る兄弟にまた苦しくなる。
読み書きが得意で想像力に長けたエルマーが手紙を読むシーンなんて健気で愛おしい。
弟想いなエリックが酷い目に合わされてからのエルマーの覚醒とも言える行動には胸が深く打たれた。
アルミホイルと麻袋でできた宇宙服を着た彼の最大の抵抗と計画、校長の車を破壊して殴られて、身体を張って自分が何よりの証拠だと検査官に訴えて。
空は飛べないけど頑丈な身体で良かったよ…
最後の最後で、検査官に個人的に話がある人は?との問いに挙手し始める子供たちには大泣きしてしまった。
ずっと辛く苦しいことが続いていたけど、明確な救いの見えるラストに大きくホッとできる。
これからは、きっといい日が待っているからねと抱きしめたくなる。
実話ってのがまた辛い。
施設にいた子供は今でもトラウマを抱えて精神的に苦しんでいる人もいる、とのこと。
良い最後だったけど、施設の大人がきちんと罰せられたのかは気になるところ。
個人的には刑務所で苦しむ校長と変態親父を見ないと気が済まないくらい。
無理に時間をつくってでも観るべき作品
年に何本かの心に残る映画だと思う。
無理に時間を作ってでも観るべき作品。
身の回りの幸福に気付かせてくれる部分もあり、自己を見直すきっかけにもなった。
施設の描写は、当時のその国の時代背景を考えると極端すぎないと思う。
最後まで希望を捨てない価値を感じさせる映画。
幽霊
父親が首を吊り母子家庭で暮らす兄弟だったが、母親が「星座」の病気で入院した為に、クリスマスまで暮らすことになった施設での話。
決して優等生ではなく、褒められたものではないところもある子供達だが、1960年代にデンマークの養育施設で実際に起きていた暴力や虐待を元にしているというのが衝撃的。
時代背景もあるし、体罰を完全に受け入れられない世代ではないけれど、躾という名のもと繰り返されるあまりにも酷く理不尽な暴力に怒りすら覚える。
かなり偏っているだろう描写が多いし、少しファンタジックなところもあったけど、一歩踏み出し変わり始める展開に「きっと、いい日が待っている」よと声を掛けてあげたくなる。
参った。
タイトルから前向きな物語だろうなあと予想はしていたが、最後の最後まで先が読めなかった。
お金よりも食べ物よりも薬よりも、夢と希望、折れない気持ち、想像力、ほんのちょっとのユーモアがあると子どもってこんなにも強く優しくなれるんだなあ。
ところどころで垣間見られる柔らかい北欧のトーンも効いてたなあ。
いい映画だったなあ。
拝見させていただきました
60年代のデンマークで、兄弟が収容された施設は、矯正とは言えあそこまでする必要があるのか、と思う。目を覆いたくなる。宇宙飛行士を夢見る弟がどのような行動をとるのかですね。施設に悲しさと難しさを感じる作品でした。
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