「【”1966年、俺は坂道であいつと出会った・・。” ”Moanin'””My Favorite Things”が心に沁みます・・。素敵な世界観を持った恋愛映画。】」坂道のアポロン NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”1966年、俺は坂道であいつと出会った・・。” ”Moanin'””My Favorite Things”が心に沁みます・・。素敵な世界観を持った恋愛映画。】
ーこの作品は、劇場公開された時に”三木孝浩監督の少女漫画実写映画かあ・・。少し気になるけれどなあ。”と思いながら、鑑賞しなかった・・。(けれど、3種類のフライヤーは捨てずに取っておいた・・。)-
■結論
・愚かであった・・。
原作の作品設定をキチンと実写化した、三木監督の手腕が冴えわたる、とても爽やかな鑑賞後の余韻を齎してくれる作品であった・・。
◆印象的な点
・家の中に居場所がなく、孤独感を抱えながら過ごす薫(知念侑季)と、過去に哀しき孤独感を抱えながら育った千太郎(中川大志:良い。)が、お互いにピアノとドラムでセッションしながら、友情を育んで行く姿。
・長崎弁の”言葉の響き”の心地よさ。
- 方言って良いよなあ・・。-
・1966年と言う設定。そして、その時代感を長崎県佐世保市、豊後高田市を舞台にキチンと再現した美術陣の丁寧な仕事。
・千太郎の幼馴染、律子の薫と千太郎に対する想いの変容を小松菜奈さん(当然、良い)が、自然に演じる姿。
・学園祭前の、薫と千太郎の諍いからの、学園祭での”あるハプニング”による、My Favorite ThingsからMoanin'の二人のセッションと演奏している際の笑顔。
- 今作の白眉のシーンの一つであろう。-
・ある哀しき出来事が起き、千太郎は姿を消すが・・。その十年後に訪れた奇跡。
- 千太郎のロザリオが、3人を引き寄せたのだろうなあ・・。ー
<少女漫画の実写化は多数あり、三木監督作としては”ホットロード”などを観ていたが、今作は映画館で観たかったなあ‥。(嘆息)
評価の高い少女漫画を舐めてはいけない。
そして三木孝浩監督の手腕も舐めてはいけない。
「思い、思われ、ふり、ふられ」「きみの瞳が問いかけている」(秀作)は観たのだがなあ・・。>
> 三木孝浩監督の手腕も舐めてはいけない
そうかも知れないですね。自分は勝手に三木監督に対して「女優をキレイに撮る能力は限りなく高いが、話に厚みは少ない、ミュージック・ビデオ上がりの監督によくあるパターン」との評価でしたが(書くとちょっと酷い言い方だな。反省)、この作品も十分楽しんでますからね。
NOBUさんからいくつも作品に共感を頂いてありがとうございます。(^^)
この坂道のアポロンは小松菜奈ちゃんを目当てで観ました。原作のアニメも知らなくての鑑賞です。
ジャズで繋がる友情が最高です!
恋愛もちょっとあり爽やかさが何ともいえないです。
この作品でジャズを知り素晴らしいと思いました。♪ (音楽系の作品は感動します)