「美しきマリア様」坂道のアポロン 妄想劇場。さんの映画レビュー(感想・評価)
美しきマリア様
記念すべき初レビュー作品です。
涙腺への影響:特になし
集中力:途中やや低下
見所:小松菜奈ちゃんの唇・・・。思わず、ボンが奪いたくなる気持ちが分かりますね。菜奈ちゃんは、スクリーンで観たい!
いや、観るべき女優さんの一人だと思います。
内容は友情と恋愛ものですが、比重としては完全に友情ものです。
「ガサツな俺と、都会育ちの繊細なボンじゃ違う」劇中出てくる
この言葉(ウル覚えですが…)グサッときました。
分かってるんですよね・・・。初めからお互いに。
「ちょっと(いや、かなり)タイプが違う」って。
それでも、出会い、心通じた者同士には、それらの壁を軽く飛び越えていける絆が生まれます。それだから、面白い。
「友情は一生もん」
主人公の3人は、簡単に手放してはいけない大切なものをちゃんと分かっていたことが、駆け足で迎えるラストを観ればよく分かります。
大人になると、限られた範囲で、安全圏な人を嗅ぎ分けながら、
自然と線引きしながらの人付き合いになれてしまう…。
学生時代のような「気が合う」「一緒に居るだけで楽しい」
そんな関係が築けなくなってしまう。
それでも、そんな頃に出会った友人たちとはどんなに時間が
経っても、再び会えば笑い会えるから不思議。
(もちろん、そうでないケースもあるのでそんな再会美談は
お互いが現状に満たされていてこそ成立するのかも知れませんがね…)
とにもかくにも、劇中、ただ一人、少年のような父親や不器用な
男子たちを常に見守り、微笑み、涙する菜奈ちゃんの姿は
まさに!マリア様そのものでした。
最後に・・・妄想劇場。ポイント
ずっと「忌々しい」と嘆きつつ歩いていた
坂道を、文化祭での仲直りセッションの後に、走りながら下る
男子二人の姿。特に、ボンの跳ね上がるような足取りは、
見ていて微笑ましかったです。
久々に坂道、走って下ってみようかな。ズッコけない程度に。