「音楽は素晴らしい」坂道のアポロン まうさんの映画レビュー(感想・評価)
音楽は素晴らしい
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10年後に3人で再会した場面でも、10年前のセッションを様子が再現されていて、3人の友情は固く結ばれたかけがえのないものなんだと感動しました。
また恋模様も複雑で、それが繊細に描かれていた。
境遇が同じ2人が唯一持っていたもの、音楽を通じて性格は正反対なのに互いに心を許し合い仲良くなっていくのが熱いなと思いました。
律子が意識を失い、教会で2人で泣き合うシーンで、胸を貸すことで顔を見ずに泣くことができるから薫が泣いてもいいんだというシーンは名場面ですね。
大志くんも知念くんも楽器の経験がほとんどないのに、あそこまでの完成度で、さらにただ演奏するだけではなく、表情や動きまでリアルで本人たちの努力の結晶が見えました。2人のイキイキとした表情に音楽の素晴らしさを実感し感動しました。
俳優さん、女優さんの演技の実力が光る映画だとも思います。薫は内気な性格なためにセリフが少ない役ですが、その分表情、特に目の演技が素晴らしくて、知念くんそのものが薫を表現していました。大志くん演じる千太郎はさすが俳優さんなだけあって圧巻でしたね。全てのセリフに気持ちが入っていました。律子は、雰囲気やオーラから純粋無垢な様子で、昔のレトロな世界観が出ていたと思います。
誰もが泣ける素晴らしい作品です。是非幅広い世代の方に見て頂けるといいと思います!
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