ガーディアンズのレビュー・感想・評価
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豪快! 寒い国からきた超能力ユニット
最近ロシア産ホラーを劇場で観たばかりだったが、
今度はロシア産のヒーローアクション大作が劇場公開!
正義のヒーロー4人vs悪の科学者1人という構図や
岩おじさんと透明姉さんが登場するという点で
ファンタスティックなアレを連想してしまうが、
さておきド派手なエンタメ映画となっておりました。
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ところでアメコミ映画って、主人公の葛藤を描く場合が多い。
アメコミ自体の歴史が古いし、数多のヒーロー映画
の中でオリジナリティを打ち出すには、ドラマや
テーマ性でも差別化を図る必要があるのだろう。
だがそこに力を入れ過ぎたり、あるいは描き方
が不味かったりして、結果的にエンタメとして
勢いが死んでしまった作品も少なくない。
(ファンタスティックなアレとか)
が! 『ガーディアンズ』はその点でものすごく潔い。
ご高尚なテーマもドラマもナッシング。ド迫力で豪快!
とにかく勢い任せの純エンタメ映画なんである。
(ロシアじゃヒーローアクション映画自体が
少ないようで、多少のステレオタイプの方が
受け入れられ易い土壌だったのかしら)
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冷戦時代の非人道的実験で誕生した超人たち!
念動力で岩を自在に操る修道士レア!
高速移動&巨大曲刀の暗殺者ハン!
熊に変身するパワフル科学者アルスス!
透明化&高低温に耐える紅一点クセニア!
主人公たちの能力紹介とチーム結成までを派手に、
しかしサクッとこなし、最初の30分でもう敵のアジトへGO!
そこで敵ボスを倒しちゃったら上映時間45分なので
流石にそこから色々とある訳だが、89分という短めの
上映時間にそいやそいやと展開を盛りまくっている。
仇敵である科学者クラトフは『肉じゅばん着たハゲで
半裸のおっさんがなんか銀色のランドセル背負ってる』
という(ある意味)恐ろしい風貌なのだが、
そのパワーと陰謀のスケールは文句無しにデカい。
岩をも砕く剛力に加え、全ての○○を意のままに
操れる能力で、かなりソ連っぽい陰謀を企んでいる。
主人公達のパワーアップ展開なんかも燃えるぜ!
特に熊人間アルススさんの強化っぷりが最高。
「ただでさえ自然界最強の熊に○○○○を
プラスだぜ? これ超最強じゃねッ!?」と
少年のように目を輝かせるスタッフの笑顔が目に浮かぶ。
それとそのゴツい図体のままムームー唸りながら
のそのそエレベータに乗り込む熊さんカワイイ。
クライマックスも大都市でミサイル飛んだり
ビル崩れたりとまあスケールのでかいこと!
少なくともスケールに関してはハリウッドの
アメコミ映画に全くひけを取っていない。
主要キャラ4人の個性はしっかり出ているし、
アクションもVFXも数多く盛り込まれていて飽きなかった。
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まあしかし、ひとつひとつのアクションはハリウッドの
それと比べると密度が薄めだったり短めではあるし、
全体的に展開はかなり粗くて都合が良過ぎたりもする。
話の順序やキャラの行動に違和感を覚える所はあったし、
ロシア軍とクラトフとの闘いを全然描かないのも
消化不良で、ロシア軍が恐ろしく弱く見えたり……。
某大統領は怒らなかったのかしら。
最後のドラ○ンボー○なアレも「遺伝子改造の超人
じゃなかったの? どういう仕組み!?」と困惑。
派手だから良いけど(良いのかよ)。
あと、主人公たちの背負うものはどれも重いのだが
(レアの過去は泣ける)、それらがセリフのみで
説明されるだけなのは寂しいし、今回の戦いとの
リンクも少ない。個人的にはここが一番残念かな。
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しかしながら、
とにかく派手で楽しめるヒーローアクションに
振り切った潔さはいっそ清々しいくらいで、
かなりの粗さはあるものの、予想外に楽しめた。
観て損無しの3.5判定で!
なお、エンドロール始まって少ししてから
もろに続編を匂わせるオマケシーンがある
(MARVELっぽい(笑))のでお見逃しなく。
<2018.1.20鑑賞>
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余談:
総制作費3億ルーブル!という宣伝を見たが、
いやルーブルって言われてもと思いつつ日本円に
換算すると現時点で約6億円という計算になった。
……日本映画の大作で制作費10~15億円だった
と思うが、それを考えると実は驚異的な
コストパフォーマンスなのか『ガーディアンズ』?
ファンタスティクフォーとどっこいどっこい
ロシア版アベンジャーズと聞いてワクワクしていたものの、前評判がとてつもなく悪く不安ながら鑑賞。
ロシアさんならもっとカッコよくできると思います。
たしかに、個人的にハッと思わせられるようなカッコいい絵もあります。
光速で移動するハンの登場シーン。車を縦に真っ二つにし、リーダー?ごと切るシーンはカッコいい。
ただし、それ以外はダサいし、退屈だし、、、。
最初の遺伝子云々の会議から、淡々とガーディアンズ計画が進んでる話が繰り広げられるところからもはや眠くなる。
一回一回の説明セリフが長いし、長いわりに説明不足のシーンが多くとても退屈でした。
さらに、いろんなことが突然起こるわりに、その次のシーンでは何事もなかったかのように、また別の話が進んで行き、余計シーンの切り取りを永遠に見せられている気分に。
冒頭多脚ロボットが操作不能になりロシア軍のもとを離れたと思ったら、当たり前のように敵の元で動いているし、、、。それ動くのって敵の電撃みたいなのがなくても動くんすか?
とにかく、全体的に退屈で、ダサい作品です。
なによりも、ラスボスのクリクリな目と念動力を操るやつのダサさはギャグ映画と疑うレベル。
せめて、敵はカッコよくして欲しかった。
しかし!本作熊がマシンガンをぶっ放すというワクワク展開はカッコよかった。
全体的にアベンジャーズには到底かなわないけれども、ファンタスティクフォーとならいい勝負になるのでは?
実にくだらん
初期型人工超人大集合
冷戦時代のソ連で遺伝子操作により超人をつくる「パトリオット計画」に携わったものの裏切って研究所を爆破した科学者が、現在になってロシア崩壊を目論み自ら超人となって現れ、国防省が当時の「パトリオット計画」で産み出された超人達を集めて「ガーディアンズ」というチームを作り対抗する話。
超光速刃物男、鉱物念動ムチ男、触れたものも消せちゃう温調透明人間、クマクマの実じゃないけど熊人間、それを仕切る女少佐と、敵は何か体にくっついてるビリビリ激強ゴリマッチョな「あくのかがくしゃ」という、どこかでみたことあるミュータントの能力をコピーして寄せ集めました的登場人物達で、金はめちゃくちゃ掛かっているけどチープな臭いプンプン。
とりあえず突撃してやられちゃってという日本のマンガもビックリな様式美的な流れから、まさかの物的支援でパワーアップとか、まさかまさかの最初からやれよというラストバトルまで、ツッコミどころとご都合主義満載だし、そんなアホなという短絡的な行動目白押しで苦笑もの。
続編つくる気満々な字幕エンドロール前のムービーまでチープさが漂う設定っていうね。
ドッカンストーリーでシリアスでも暗い訳でもはないのに何となく陰気な空気感で陽気な笑いも織り込めないのはやっぱりロシア映画っぽい。
こういう作品は弛みなくスカッとが好みではあるけれど、雑過ぎて興奮しないし、違う意味で「何をやってくれるんだろうw」と考えながらみてしまった。
ガーディアンズ
2018年7本目の劇場鑑賞。
冷戦時代のソ連で遺伝子操作によって生み出された超人たちが、
50年の時を経て国家の危機に立ち上がるロシア製スーパーヒーロー映画。
個性溢れる4人の超人たちの活躍を、
VFXを駆使した迫力のアクション満載に描き出す。
本作に登場する4人の超人は、
熊に変身する人間、
岩石を操る男、
透明化する美しい女性、
超音速のサムライで、
マベールコミックやDCコミックに登場するヒーローとはかなり異質。
はっきり言ってどのキャラクターも魅力がない。
中でも印象的だったのは“熊”です。
上半身だけが熊だったのが下半身も熊になり、
要するにただの熊です。
超人とは何かを問いかけるシーンでもありました。
「パディントン」が好きな人なら、
熊が笑わせてくれる本作も楽しめるかも?
映像は全くチープではないのですが、
いまさら超人ヒーローが集まって悪を倒すって二番煎じともいえる。
ロシア製娯楽大作!
マーベル関連を見たことがないので、これはこれで大変楽しめた。
美術や衣装や、女性ならメイクが、アメリカ映画でもフランスやイタリア映画でも、ましてや日本映画でもなくて新鮮。
キャラクターも、見せかけや扮装によるものでなく本当に個性豊かで多民族だからかな、と思わせるところがあり画面が賑やか。中でも獣人化する熊さんがなかなかいい味を出していて、時に笑えていい。
アクションはSFとファンタジーが混じったようで、えげつなさがなく見やすくもあった。一方で、豪快な排莢シーンが心地よかったりも。
全体の物語は古典中の古典、王道だが、だからこそそちらへ神経を取られることなくこれら細部をじっくり見ることができてよかったと思う。なのでその辺りを期待すると、物足りないかも。
続編こそ本編のようなおわりかたもあり、もし上映されるなら見たいと思っている。
エモさ0のヒーロー映画
世界の危機なのに緊張感がどこにもない!DC、マーベルの足元にも及ばない超絶クズ大作
ソ連の秘密組織パトリオットは人間のDNAを操作して超人戦士を作ることに成功していたがソ連崩壊とともに活動停止、超人達は国中に散らばり密かに暮らしていた。マッドサイエンティストのクラコフが刑務所から脱走。自らの肉体を改造して電気を自在に操る超人と化した彼はロシア軍の軍装備を操ってクローン兵団を組織していた。実は密かに存続していたパトリオットは行方不明だった超人達で超人戦隊ガーディアンズを結成、クローン兵団に立ち向かう。
プロット自体はDCとマーベルからの潔いパクリであることは承知していましたが予想以上に陳腐で、せいぜい昭和の東映まんがまつりレベル。CGは結構頑張っているものの特殊メイクもすべてのカットもアナクロで時代遅れ。ストーリーも陳腐極まりなく、世界の危機なのに緊張感がどこにもなく、そもそも何が危機なのかも解らない・・・等いくらでも文句が言える出来で冒頭から最後まで半笑い。本国でも大赤字の超絶失敗作ですが、現在中国資本のもと絶賛製作中との噂・・・ロシアと中国の勢いに眩暈がします。
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