「派手さはないが面白く観られた」レディ・ガイ つとみさんの映画レビュー(感想・評価)
派手さはないが面白く観られた
男のときのフランク・キッチンをミシェル・ロドリゲスが演じている冒頭を観たときに、いっそのこと男の時は全くの別人が演じて女になったら骨格から全然違うじゃないかよっ!くらいのことを期待していた。
というのも、オレを女にしやがって!復讐してやる!ドンパチドンパチ!みたいな少々アホっぽいアクション映画だと思っていたからだ。
しかし中身は、いたって真面目でシリアスな、ミシェル・ロドリゲスがフルヌードを披露する(多分初めて見た)ほど気合いの入った力作であった。
ストーリーも設定から受ける印象以上にちゃんとしているし、敵役のシガニー・ウィーバーが過去を回想する形をとることで多角的なアプローチによるサスペンス要素もなかなか良かった。
大がかりで派手なアクションがないので小ぢんまりした地味な作品だが、エドガー・アラン・ポーとシェイクスピアをスパイスにした辛味のある良作。
面白かったです。
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